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派手な銃の撃ち合いやアクションはほとんどないが、頭脳派刑事ゴーレンがねちねちと犯人を追及し自白へ追い込むのが見所?のシリーズ。シーズン2スタート。
相変わらずごく普通の外見の、こちらがあまり知らない俳優さんたちがぞろぞろ出てきますので、話は凝っているのですが、人間関係を理解するのにちょっと時間がかかります。 葬儀屋のダグラス・ハグマンが自社の作業台の上で殺されていた。 キリストの礫刑を模したような体位や、皮膚下に注射針で洗浄クリームを注入したり、ライターのようなもので火傷を負っているなど、犯人からのメッセージかと思われる。 実は2週間前から会社の留守電に変なメッセージが残されていたという。それらは聖書の一部を朗読したもので、遺体を防腐処理する事に反対する活動家の犯行を思わせた。 他の葬儀社を当たったところ、フリッツ・ヴォーンのところにも同じような嫌がらせがあったらしい。 ゴーレンは神への冒涜と言いながら、遺体を傷つけていることが矛盾していて、活動家の犯行に見せかけた殺人だという。 ハグマンのところに身内の遺灰が戻ってこないという苦情が出ている事が分かり、ゴーレンはスタテン島のフォックスヒル社を訪問する。 社長のラッセル・マシューズは父から事業を引き継いでいて、あまり商売には熱心でないように見えるが、PRや経理などはしっかりと行われている。しかし現場の焼却場はほとんど使われておらず、裏庭に100体の死体が火葬されずに放置されているのが発見される。 ゴーレンはラッセルの商売を裏で支えている人物を探って、従兄弟のハリー・ローワンに注目する。 ハリーはコンサルタント業をしていると言い、ハリーの使っている洗浄クリームの成分がバグマンの遺体から見つかった物とよく似ており、火葬場で見つかった遺体のDNAが犯罪絡みの殺人で遺体の爪の間から採取されたものと一致したり、不審な点が多く見つかった。 どうやら、放置された遺体を利用してギャング間の殺しで、警察の捜査を攪乱しようとした痕跡がある。 その後、半年前から行方不明のギャングの殺し屋ファーガソンの遺体が見つかったが、爪の間からラッセルの毛髪が見つかり、検察はバグマンを殺したのはファーガソンではないかと考える。ハリーはファーガソンをガレージの冷凍庫に保存していた。 ゴーレンはハリーが殺しを他人がやったように見せかけているのではないかと考え、完璧主義のハリーをわざと刺激するような作戦に出る。 家宅捜索の前にゴーレンの囁きを耳にしたハリーは、ガレージに「落とし物」があるのではないかと一晩中探し回り、結局始めからそれはなかったと知って、殺人を自白してしまう。 燃料代をケチるために遺体は放置しておいて、ゴミを詰めたボトルを遺族に渡すと言う事件はよく犯罪ドラマで見るのですが、そこは葬式の後火葬場まで付いていく日本人の風習とは違うところなのでしょうね。 ついでに、着飾った遺体から髪の毛や装飾品などを奪うというストーリーもCSIシリーズにたくさんあったっけ。 遺体に防腐処理をするというのも日本人ではなじみのない事で、「シックス・フィート・アンダー」では散々見せてもらいましたが、防腐処理するから余計に外に放置した遺体が長持ちするんだろうなあ、といろいろ考えて気分が悪くなる話でした。 犯行を複雑に見せるために出エジプト記を引用したり、一件デクスター並の殺し屋でゴーレンが闘志を燃やす相手になるはずでしたが、案外あっさりと罪を認めてなーんだという感じです。 「できもの」を潰して内容物を確認するゴーレン。エイムスが嫌ーな顔をして「生物の授業は好きだったでしょ?」と言っておりました。(爆) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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