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なんとロビン・ウィリアムズを迎えた特別なエピソード。これが200話目ですよね。
あまりにゲストの存在感が大きいのでいつもとは違う雰囲気に感じました。 エピソード中に出てきた「ミルグラム実験」というのは「アイヒマン実験」とも言われ、心理学で有名な実験ですね。 内容を良く知っていれば、結論は容易に判ったと思いますが。 ハンバーガー店の店長が自分の店の女性従業員を監禁しているという通報があり、SVUが向かうがミルグラム刑事でなければドアを開けないという。 上手く言ってドアを開けさせると、女性従業員は裸にされ縛られていた。 店長はミルグラム刑事から電話があり、従業員が客の財布を盗んだので調べろと言われたので、命令通りに持ち物を調べ服を脱がせて調べたという。 しかし、ミルグラム刑事などは存在せず、店長には性的虐待の意識はない。 電話は図書館の公衆電話からかけられており、使われたテレフォンカードは近くに店で買われた物だった。 監視ビデオから、電話をかけたのは近くの会社に勤める音響技師のメリット・ルックと判る。 メリットは昨日から会社を休んでおり、ステイブラーとベンソンはメリットの自宅を訪れる。 メリットは購入したテレフォンカードはホームレスにあげるために買ったと言い、昨日は釣りに行っていたという。 しかし、そのアリバイは覆されたため、改めて問い詰めると昨日は売春婦と一緒だったのを手が込んだ方法で嘘を付いたという。 図書館前の別の監視ビデオにメリットに良く似た男が写っていたため、SVUは性的虐待の共謀犯として逮捕する。メリットは自分自身で弁護すると主張する。 裁判では検察側が状況証拠しか提出しないのに対し、メリットは見事に容疑を晴らしていく。 ケイシーはメリットが13歳の頃に不法侵入に放火という悪質な悪戯をしていた事実を引っ張り出す。 メリットは、悪戯ではなくレイプ事件を警察に通報したが聞いて貰えなかったので、犯人を懲らしめたのだと主張し、権力に従ってはいけないという持論を展開して、無罪の評決を受けてしまう。 その後調子に乗ったメリットはテレビ出演で警察の権威をバカにした言動を取ったり、権力に反対する人々と同調してパフォーマンスをしたり行動は派手になっていく。 SVUはメリットの過去を調べ、妻が出産時に医師の判断ミスで死亡している事を掴む。 当時のメリットは手術をしてほしいと望んだが、医師の権威には抗えなかった。 その後、主治医は交通事故で死亡していたが、状況から自殺を装った殺人ではないかという疑いを持つ。医師は「ミルグラム刑事」から何度も電話で責められていたという。 やがて、メリットを支持する団体がグランド・セントラル駅で行動を起こすというのでステイブラーとオリビアが急行するが、どさくさに紛れてメリットはオリビアを誘拐してしまう。 ステイブラーはメリットの職場の同僚から、メリットが元レコード会社の録音技師だったと聞き、スタジオへ向かう。 そこにはメリットが、オリビアを拘束して閉じ込め待っていた。部屋を開けると爆発し、オリビアの椅子には電気ショックが与えられるようになっている。 「私がボスだ」というメリットは、ボタンを押せとエリオットに迫る。ステイブラーが反抗するとボタンを押して、オリビアの叫び声がする。 しかし、ステイブラーはあくまで妻を守れなかった逆恨みをしているにすぎないと、反抗して「実験」をやり通す。 メリットは負けを認めてオリビアは助け出されたが、メリットを逮捕して護送する途中、メリットは隠し持った起爆装置でスタジオを吹き飛ばすと、隙を見て姿を消す。 このメリットという男が人の心を操る天才だというのは、アリバイ作りの偽電話や裁判での弁論でよくわかります。 冒頭のハンバーガー店の店長がのケースは、形としては「振り込め詐欺」と似ているのかも知れませんね。 日頃からこのハンバーガーチェーンは客からの苦情が多くて、店長は何とかしないといけないと、追い込まれていたとか? しかしいくらマニュアルに従うバカ男にしても、電話1本で女の子を裸にして真面目に持ち物検査をするでしょうか。それほど警察の命令には逆らえない? (実際にあった事件をヒントにしているようですが) ラストの実験で日頃権威の側にいるステイブラーは、その場で権力を握っているメリットの命令「ボタンを押せ」に逆らった形で、結局はオリビアを電気ショックで4回苦しめるという形になってしまいましたが、自分で押さなくてもメリットが押すのですからこの実験、あまり意味がないですよね。 ただ、あの表情では本当にオリビアに電気ショックが与えられていると思っていたみたいですね。彼女なら耐えられると思ったか? マンチが枕投げで喜び、60年の若者と似ていると言っていたのが印象に残りました。 今はインターネットもあるし、みんな大人しい羊だという時代じゃないかも知れません。 駅でのパフォーマンスはフラッシュ・モブという感じですね。 いずれにせよ、さすが存在感のあるゲストでした。 裁判シーンは圧巻!さすが、ロビン・ウィリアムズ。 姿を消したメリットはまた出てくるのでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[Law&Order:性犯罪特捜班 S2-20] カテゴリの最新記事
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