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元SEALのサム・ハンナにスポットを当てたエピソードですね。
例えパートナーのGといえども、サムのアイデンティティに立ち入ることはできない。 SEALはSEAL同士、固い絆で結ばれて高いモラルを共有し、たとえNCISであっても国を守るためには法が及ばない事もある、という事なのかな。 もともと、何のために組織があるのかと考えると、仕方がないのかも知れません。 榴弾砲の発射訓練場で、特殊部隊の通信兵アーロン・パウエル少尉の遺体が発見される。 上官のウェスターマン少佐は、パウエルが薬物を使用して訓練場に入り込んだのだろうというが、検死では死因はナイフによる刺し傷で、訓練場に遺棄される数時間前には死亡していたという。しかし、生きたまま腕を切り取られたようだ。 刺し傷の様子から、サムはSEALsが使うカランビットナイフだという。彼らが使うナイフは、訓練を受けた学校ごとに形が決まっていて、ナイフを特定すれば使い手も限定されるという。 基地での聞き込みでは、パウエルは昨夜バーでホジギンス下士官と殴り合っていた事が判る。 パウエルはホジギンスの元カノと交際していて、そのことが動機となり殺されたのではないかとGが言うと、サムはSEALは嫉妬心で人を殺すことはないと反発する。 NCISがSEALを容疑者としたことで、ウェスターマン少佐も反発する。 基地には現在6名のSEALが待機しているが、アフガニスタンの山中で捕らわれた2名のアメリカ人を救出するため、今にも出発するところだという。 捕虜の一人は元SEALのマーク・ロウで、ぐずぐずしていると人質の居場所が移動してしまうという。 しかし、Gはギリギリまで6名を取り調べると言って押し切る。 リーダーのグリーンは、昨夜はチーム全員で映画を見に行ったと言い、執拗に矛盾を突くGには頑なな態度を取る。サムはそれを見て、尋問を自分一人で行うと言いGを閉め出す。 ホジギンスはバーでのトラブルについて、パウエルが自分の元カノ以外の女性に手を出そうとしていたので注意しただけだと答える。 エリックはパウエルの行動を追い、外出した先で私書箱に何かを出し入れしているのを見つける。 パウエルは4ヶ月前からこの私書箱を契約しており、薬物を売買していた事が疑われる。 NCISが郵便物の宛先の住所に行くと、男と銃撃戦になり、一人は倒したが、もう一人は逃亡する。 パウエルはさらにセリトスの銀行に貸金庫を契約したため、ヘティが令状を取って中身を調べるという。 SEALの専属ナイフ職人オルモスからの情報で、パウエルを殺した凶器はグリーンの班のメンバーが使っている事が判った。 調べるとフォスター下士官が持っていることになっているが、フォスターはアフガニスタンでナイフを失ったという。 フォスターは昨夜見た映画について聞かれて、まるで口裏を合わせたようにグリーンと同じ事をしゃべる。 映画館の売り子にSEALsのアリバイについて尋ねると、確かに6名は映画を見に来ていてしかも映画終了後に全員から口説かれたという。 しかし、映画の途中で抜け出すことも可能で、基地に知られずに出入りするような場所を探すと、フェンスが破られているところがあった。 これらの証拠からGはSEALs全員を拘束し取り調べるべきだと主張するが、まだサムは嫉妬心では殺さないはずだと彼らを擁護する。 その後、パウエルの周辺の捜査が進むと、パウエルがパキスタンの諜報機関(ISI)の工作員と会っていた事が判り、貸金庫からは大金が見つかった。 パウエルはパキスタンに情報を漏らしていたらしく、SEALsは裏切り者だと知って殺した可能性がある。 時間切れで6名を任務地に送るというウェスターマン少佐だったが、フォスターが自分がやったと言い出す。 チームではタリバンに情報が漏れているのではないかと考え、情報に接することができるパウエルを疑ったという。 殺すつもりはなく、アフガニスタンの救出任務が終わるまでパウエルを拘束しておくつもりだったというが、仲間を任務に送り出すため一人罪をかぶろうとしているフォスターに、サムはある行動を起こす。 サムはチーム6名を集めると、NCISと繋いだ回線を切り、無線のイヤホンを外すとSEAL同士で真実を話すよう求める。 すでに凶器のナイフが見つかっており、指紋を調べれば犯人は特定される。 SEALたちはパウエルの裏切りを辞めさせようと説得するつもりだったが、正当防衛で刺してしまって、手当はしたが部屋を調べているうちに死亡し、訓練場に遺棄したと認める。 もしパウエルの件を表に出すと、これから行く任務が中止となり人質を失う事になってしまう。 一方、パウエルが接触したというISIの諜報員の車が見つかり、モーテルの部屋を調べるが、怪我の手当をした痕跡があり、データを消去したパソコンが残っていた。 彼らは一般ではない通信手段を使っていたと思われ、エリックが近くで衛星を使った通信を行っている場所を突き止める。その中に、パキスタンの通信会社があった。 Gらはその場所に向かい、先ほどの銃撃戦で逃亡した男が中に入っていくのを見つける。 侵入すると、男は情報を送信しているところだった。NCISチームは何とか通信を止めるが、相手になにがしかの情報が届いた可能性はある。 サムはヘティの許可を得ずに、パウエルを殺した証拠はなかったとして、人質救出へSEALチームを行かせる事を認める。 ヘティはサムの行動を咎めるが、グリーンたちが負傷しながらも人質を救出した報告を受けて、この事件に関するファイルをサムに渡す。 パウエルはぜんそくの持病があり、口を塞がれて窒息死したのだった。 タリバンへ情報が漏れて奇襲を受けたのは事実だったが、SEALsは危険をものともせずに人質を救ったことで、ヘティはサムに感謝する。 厳しい訓練を受け、その中でSEAL同士はまるで家族のように繋がりがあり、決して仲間を裏切らないという美談の陰で、スパイに対してはルール無用というような話ですね。 いくらSEALsが特別だ偉いと言っても、NCISの立場よりもSEALsの身分の方が優先するとは、驚きです。 彼らは生きたまま片腕を切り落とすという拷問も行ったのですよね。 何よりも2人のアメリカ人、それもCIA捜査官の女性と元SEALを救い出す事が急がれた。 身内を救うことを自分たちだけで判断して良いのか。 パウエルの死も偽装しているし。隠蔽するつもりだったのでしょうね。 そういう不正を暴くのがNCISの本来の任務だと思うのですが。カレンの怒りももっともです。 でも、パウエルのスパイ容疑がが仮に軍に報告されていたとしても、どこかに監禁されてCIAか何かが拷問を行うのかも知れませんね。 「Homeland」みたいに。 ハンナがヘティの権限を越えて良いはずはないですが、アメリカ国民を守るためという大義名分があれば、ヘティでさえ抗えないのだという事なのかな。 ヘティ自身も目的のためには、あらゆる超法規的な手段を取るし、過去には諜報員として世界をまたにしていたわけだし、結局何でもありですね。 まあ、将来的にサムが今回の件で厳しい立場に立たされるということも、ストーリーとしてあるかも知れませんが。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
November 6, 2012 11:01:33 AM
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