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『元夫婦の合同捜査』
邦題はそのままですが、原題を見ても「Devil's Triangle」の後日談であることは明白ですね。 冒頭のハンバーガー店というのも同じでした。 ギブスが明らかに、過去から立ち直った事を示してくれましたが、結局、いちばん美味しかったのはとばっちりを浴びたマクギーで、フォーネルは十分に引き立て役を演じてくれましたね。 ハンバーガー店に立ち寄ったフォーネルが襲撃者に撃たれるが、たまたま防弾ベストを着ていたため助かり、反撃して犯人を撃ち殺す。 犯人は一等水兵のタイラー・ブラウンで、任務を終えて上陸したばかりだった。 フォーネルが仕事上恨まれるのは日常的だが、ブラウンがフォーネルの車のナンバーを書いたバーのマッチを持っていた事から、ギブスと2人で聞き込みを行う。 ブラウンは非番の時にバーの用心棒としてアルバイトをしており、かなり乱暴で覚醒剤のディーラーをしていたという。死亡時にも覚醒剤をしようしていたらしい。 そこに、ギブスとフォーネルの前妻ダイアンが現れ、2人は驚く。 ダイアンは娘が大きくなったので、国税庁の仕事に復帰したのだという。 今回はバーの監査をしているというが、ダイアンはスターリングではなく「フォーネル」姓を名乗っており、任務も買収が目的だと言うだけで口を閉ざす。 フォーネルはダイアンが自分を狙ったのではないかという。 やがて、ダイアンがフォーネルとギブスの偽名を使い分けていることがわかり、ついに国税庁の捜査官であることを明かす。 買収すると言っていたバーで、客の個人情報を盗み他人になりすまして税金の還付金を不正受給する詐欺事件が多発し、その捜査に当たっているという。 ヴァンス局長は3人で合同捜査をするよう命じる。 ブラウンはこれまでの行動で懲戒除隊の直前で、バーでは客の免許証から情報を盗んでいたらしい。 しかし、大規模な犯罪なので背後には黒幕がいると思われ、犯人は私書箱を利用していて行方がたどれない。 フォーネルとギブスはダイアンと組むのを嫌がり、ダイアンとジヴァが小切手換金所の聞き込みを行う事になった。 ダイアンはジヴァに今の夫(ヴィクター)と再婚したのは間違いだったかもしれないとこぼす。 自分はただ外の世界に出て羽を伸ばしたかっただけなのかも知れない。 小切手を換金した男の写真を見て、係員は会計士のオリバー・ランバートだという。ランバートは毎週店に来て換金しているというので、自宅を捜索する。 ランバートはしばらく姿を消しており、PCを押収する。 ランバートは競馬好きで、毎週大金をかけていた。連邦捜査官の捜査を察して口座の金を全額下ろして逃亡を図ったのか。 ダイアンが使った名前からフォーネルを殺そうとしたならば、ダイアン本人が危険となる。 ダイアンの身柄はマクギーの家で預かることになった。 マクギーにヒステリックになったダイアンは前夫たちはなぜ自分をそんなに嫌うのだろうと言う。 ランバートのPCに、借家の家賃督促状があり、その家を捜索することになった。 すると、家の中には冷凍庫が何台もあり、魚で溢れていた。それだけでなく、バーでブラウンの事を証言してくれた客も殺されて冷凍庫に入れられていた。 実は男はバーで客に話しかけ、個人情報を聞き出す役をしており、頭に22口径の弾を撃ち込まれていた。 弾道検査で銃はランバートの銃とわかり、見つかった魚の腹の中から特定の国に輸出が禁止されている携帯電話が大量に見つかる。 それらの魚は禁止国の隣国にある、国境線近くの漁村に輸出されることになっていた。 アビーは携帯電話の一つを使いランバートの留守電を聞いた履歴があるのを見つけ、現在位置を突き止める。 ランバートは公演のベンチに座っていたが、腹を刺されており死亡する。 ポケットの中にUSBメモリーがあり、ランバートは客の金を盗んで競馬につぎ込み、その結果客に脅され国税庁の大がかりな詐欺を強要されたと認め、自白するつもりだったと明かしていた。 密輸につていは、携帯電話だけでなくDVDや高級石けんなども含まれ、魚を購入した業者のアヴィス・ボイルがランバートの顧客だったことが判る。 ボイルはランバートを失い、資金を洗浄するために新たな会計士が必要になっているはずで、ダイアンが自ら会計士としてボイルに近づくという。 ボイルの甥が結婚式をするという情報を掴んだため、ダイアンとギブスが客を装って会場に潜入する。 ダイアンはボイルを見つけて大胆に近づくが、逆に黒幕の男に囚われ連れ出されそうになる。 ギブスは機転を利かせて、公開プロポーズをして衆目を引き付け、男を逮捕する。 黒幕は小切手交換所の男でフォーネルをブラウンに狙わせていた。 ヴァンス局長は3人の活躍で、今後も合同捜査をすればどうかと言うが、3人はそそくさと席を立つ。 ダイアンはギブスがプロポーズの言葉を覚えていてくれたと感謝し、「私を愛していなかった」という言葉を撤回するという。 離婚を言いだしたのはヴィクターの方だというダイアンに、ギブスはヴィクターを許して過去を忘れろとアドバイスする。 ギブスは人を遠ざけるのを辞め、耳を傾けることを学んだという。 「あなたはどうなの」と聞かれ、ギブスは生涯一人でいることはないと答える。 フォーネルはギブスに会いたくて、ダイアンが今回仕事の担当を変わったんだろうという。 フォーネルがダイアンを蛇蝎のごとく嫌うのは、浮気されて別れたからなのでしょうが、それでもマクギーとカウチで寝ているのを発見し、マクギーにヤキモチをやいているところを見ると、やはりまだ気持ちが残っているのでしょうね。 まあ、自分の娘の母親というのもあるし、「お前は結婚しているじゃないか」と言いたい気持ちも判ります。 台風の目のようなダイアンに男たちが振り回されるのは愉快でした。 でも、ギブスとダイアンの間にはどろどろした感情ではなくて、お互いの人生を懐かしむような友情のようなものがありましたね。 だからこそ、人前でも堂々とプロポーズ(の再現)ができたのでしょう。 赤毛女性へのこだわりは本当に終わったということでしょうね。 でも、ダイアン役のMelinda McGrawという女優さん、マーク・ハーモンとのケミストリーも良くて魅力的です。勝ち気な赤毛、て良いなあ。(笑) 「ハグしなさい!」は良かった。 男性にはああいう支配的な女性に命令されたいという願望があるのだろうか。(爆) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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