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事件に対して非常に胸くそ悪い、見終わって怒りを感じるのが、いかにもSVUらしいと言えます。
そもそも、被害者の心に寄り添ってここまで掘り下げるドラマは他にはないですよね。 うーむ。 15歳のエミリアが下着姿でタクシーから降ろされるのを目撃した人が通報し、SVUが身柄を確保する。 エミリアはイタリアからの交換留学生で、友人のトミーの家でストリップ・ポーカーをしていて、もうこれまでと、一人で家を出た。 流しのタクシーを拾ったところ、目的地ではない場所で車を止め暴行されたという。 ホームステイ先のマシューズ夫妻と、同じく先に留学で滞在している姉のラーラが病室に見舞いに訪れ、SVUが話を聞く。 SVUがトミーに昨夜の状況を尋ねると、ポーカーはただの罰ゲームでエミリアが出ていく時に見送らなかったのを反省していた。 乗ったタクシーが特定できなかったところ、紛失したと見られたエミリアの携帯がGPSで場所が特定された。 SVUが踏み込むと、何とそこに姉のラーラがいて、携帯を取り違えたという。 渋るラーラからエミリアの携帯を渡すように説得して、タクシーの支払い履歴から運転手が判明した。 運転手はオスカー・グローブで、早々に自供する。 オリビアはエミリアに犯人逮捕を伝え、今後はセラピーを受けるように勧めるが、父親代わりのリチャード・マシューズは大丈夫だと言って引き取っていく。 しかし、アマンダはエミリアの携帯を分析したところ、いかがわしい動画を見つけたという。 それは、エミリアとはるか年上の2人の男性とのセックスビデオで、ラーラが携帯を見せたがらなかったのも、それが理由だったかと思われる。 オリビアはプライベートでエミリアに会い、動画について尋ねる。 エミリアはアメリカに来て寂しかったので、ネットで知り合った「ボブ」という男性と関係したと認める。 もう一人の男性の名前はわからないと言い、この事をリチャードに知られたらイタリアに返されると怯える。 ことの重大さが分かっていないエミリアに、オリビアは違法なことだと説明する。 動画の男性の一人は、顔認識で大物デベロッパーのアレックス・ケイとわかる。 すぐに逮捕に向かうが、動画をエミリアに送りつけたのがラーラと分かり、ラーラに説明を求める。 ラーラは自分が誘われたパーティに妹が付いてきたと言い、アメリカに来て刺激が欲しかったと悪びれる様子がない。 ただ、この事をリチャードに言わないで欲しいという。 リチャードはかなりの金持ちで、夫妻に子供がいないことから何年も前から海外の交換留学生を受け入れてきた。 エミリアで9人目で、リチャードの妻のメアリーは夫には内緒でと年を推し、姉妹がイタリアで実の父親から性的虐待を受けたと明かす。 カリシは姉妹の部屋のドアが外され、室内がリビングから丸見えになっていることに違和感を持つ。 オリビアは改めてエミリアから話を聞く。 ラーラとともに4歳から虐待を受け、その事をラーラが証言したため、父親は今刑務所に入っているという。 ラーラもまたアマンダに、虐待された事を話し、母親は知っていたと思うと答える。 イタリアに残してきたエミリアが心配だったためアメリカに呼んだが、父親の罪について、リチャードが気づかせてくれたという。 「リチャードを愛している」という言葉にアマンダは注目する。 オリビアはイタリアでの裁判の記録を取り寄せ、ラーラの証言内容を読むが、姉妹が同じ言葉を一字一句繰り返していることに気づく。 マシューズ家でかつてホームステイした留学生に話を聞くと、リチャードは酒を飲ませ、他の留学生とセックスしたビデオを見せたという。 オリビアはエミリアを自宅に呼び、本当に父親から虐待されたのかと尋ねる。 姉妹でそう思いこむように洗脳されたのではないか。 エミリアはリチャードが「愛している」と言って、性的虐待をしたことを認める。 SVUがリチャードを逮捕に向かうと、リチャードは自分勝手な理屈を並べ、彼女たちを愛していると悪びれる様子がない。 しかし、逮捕されると知ってベランダから飛び降りてしまう。 メアリーは夫からハラスメントを受けていたと明かし、留学生たちを助けられなかったのは夫に捨てられるのを恐れていたからだと弁明した。 ラーラがリチャードの死を知って自殺を図ったという連絡がはいるが、オリビアが対応して大事に至らなかった。 イタリアからは母親がやってくることになり、オリビアはイタリアの司法局にはたらきかけて、実の父親を刑務所から出すつもりだ。 エミリアとラーラは母親と再会し、和解する。 マリシュカ・ハージティはフランス語、イタリア語、ハンガリー語、スペイン語をしゃべれるんだそうです。 普段は外国語を話すシーンがないので、もったいないですね。 イタリア国内の司法機関に、NYの地方検事局がどう力を及ぼすことができるのかどうか謎ですが、姉妹の洗脳が解けたことは良かったですね。 リチャードや同好の士の言うことは、過去のエピソードでも何度も何度も語られました。 だからこそ、きちんと裁判で罪を認めてほしかったのに、勝手に死んでしまって悔しいです。 奥さんへの暴力や暴言も許せませんが、彼女もまた被害者だったという言い訳は通用しないかな。 よほど腕利きの弁護士だったら、なんとか切り抜けるのかもしれませんが、自分の保身を優先したことは陪審員には悪印象でしょうね。 それにしても、最初にラーラがNYにやってきたとき、リチャードはどうやって彼女を洗脳したのかが、気になりました。 お父さんは何もしていないのに、逆にリチャードは手を出して、それが愛だと信じ込ませている。 そりゃ、万能感を持って天狗にもなりますね。 タクシー運転手が事件を起こさなければ、闇に埋もれたままだったかもというのが、皮肉です。 姉妹双方を演じた女優さんが熱演で、複雑な展開を演じきったと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
October 14, 2019 09:42:40 PM
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