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カテゴリ:HOMELAND
ああ、ただただ、ああ。
タイトルは「哀歌」、「挽歌」で意味ありげに複数形になっている。 そして、ふつふつと怒りが湧き上がってきます。 ネタバレ注意 ハッカニの処刑が近づくうらで、タリバンはマックスを人質にしたと公表する。 ヘイズ大統領はハッカニを殺せばアメリカ人の人質が殺されるので、時間をくれと頼む。 グロムは24時間の猶予を同意するが、ライアンは人質救出の作戦は困難だという。 DCではゼイベルがヘイズに、テロリストとは交渉すべきではないと説得を続ける。 そもそも、マックス某とは何者なのか、それよりも毅然とした態度を国民に示すべきだ。 ウェリントンはゼイベルが用意している大統領の演説原稿を見て、やってはいけないことだと反論する。 ソールはハッカニを訪れ、ジャラールがマックスを人質に取ったため、処刑が引き伸ばされたと告げる。 ハッカニはすべてソールに任せるというが、突如グロムはハッカニの処刑を決行する。 ソールが止めるにも関わらず、ハッカニは銃殺されてしまう。 その情報はマックスを拘束するジャラール一味にも伝えられ、キャリーが監視している中、マックスは射殺された。 ジャラールはマックスを残して去っていった。 キャリーはソールに電話し、特殊部隊を呼んで遺体の搬送をしてほしいと頼む。 ソールはこれ以上、グロモフと同行するべきではないというが、キャリーはマックスを探すのを手伝ってくれたのはグロモフだけだったと反発する。 タリバンでは、ハッカニの死をめぐり、後継者選びを始める。 ハッカニの意を汲んで、和平の道を進もうという意見に対して、ジャラールは自分こそハッカニの遺志を継ぐ後継者で、2機のヘリを追撃して2人の大統領を殺したのは自分だと宣言する。 ハッカニが処刑されたため、ヘイズは今後の展望を国民に示さなければならない。 しかし、アメリカ軍をさらにパキスタンに派遣しようと考えるゼイベルと落とし所を探ろうとするウェリントンは対立する。 ゼイベルはウェリントンやソールら「結社」を失脚させるために、何か情報はないかと手配する。 マックスを回収するヘリはなかなか訪れず、キャリーはグロモフと時間を過ごす。 マックスは私のために何でもしてくれた、ずっと、彼を利用してきたとキャリーは泣き崩れる。 ウェリントンの意見で、ハッカニの死はアメリカにとって大勝利だという原稿を準備するが、ゼイベルにはジャラールがヘリを落としたという動画が届いた。 これでは、アメリカは間違った人物を処刑したことになる。 ゼイベルは元々準備していた原稿をヘイズに手渡し、これまでの政権がしてこなかったパラダイムシフトを強調する。 ヘイズはパキスタン政府に大統領を殺害した犯人としてジャラールを引き渡すように要求し、それに答えなければ、アメリカが全軍を率いてジャラールを捕らえに行くと宣言する。 ウェリントンは核保有国と敵対することになり、散々バカにされたパキスタンはかえってジャラールを引き渡さなくなるだろうという。 ソールは自らマックスとキャリーを引き取りに行くが、マイクはキャリーがロシアに寝返った離反者として逮捕しろと命令していた。 キャリーは唯一の望みとして、ソールにブラックボックスの件を告げ、一緒に追うことにする。 しかし、兵士たちは拘束するため、キャリーに銃を向けた。 やはり私の忠誠を疑うのかと叫ぶキャリーは、銃を構えると、グロモフの一行の元に向かってしまう。 キャリーはこれまで言っていなかった情報がある、とグロモフに告げる。 今は懐かしい、エスティース、ブロディ、クィンなどキャリーとか変わった男たちが死んでいって、確かバージル(マックスのパパ?)死んだんじゃなかったかな。 キャリーの父親も実際に役者さんお亡くなりになって、そして第1話から出ていたマックスがこういう風に殺された、というのはもう、何とも言えません。 諜報活動をしていた人は表舞台では名前がでないけれど、勝手に危険なところに行って特殊部隊の救出を望むなんてありえない、と言われいるのが本当に腹立たしい。 ソールが何もしなかったわけではないけれど、何とかできたはずでしょ!あなたが殺したのよ!というキャリーの気持ちも理解できる。 感情的になっていたキャリーが何度目かのソールとの決別を選んで、グロモフと行動を共にすることにした。 どう見ても反逆者として逮捕される行動ですが、キャリーは誰と一緒かというのが大事なのではない。 誰が自分を信じて付いてきてくれるのか、というのが大事。 とはいえ、グロモフのニヤッとした顔はやはり信用できないなあ。 多分、ヘリ墜落とロシアは無関係だと思うけれど、ブラックボックスを見つけたとして、グロモフはどう動くのだろうか。 この情報をモスクワに持ち帰るのか、あるいはキャリーに付いていくのか。 ウェリントンとゼイベルの対立も興味深いですね。 政治や外交を知り尽くしたベテランのウェリントン、諜報活動の重鎮ソールたちのことを「結社」と呼ぶ野心たっぷりのゼイベル、リーダーが明確なビジョンを示せない中、国の舵取りはグラグラとさまよう。 タリバン内輪の情報が、サウジには流れているのにCIAでは確かめられない。 ジャラールの口からでまかせが、彼を英雄に押し上げてしまって、事態は混沌となる。 なるほどね~ 残り4話で、キャリーは世界を救うことができるのか。 いよいよ寂しくなってきましたね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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マックス〜(T_T)
あんな風にキャリーを動かすには、マックスの死しかないですよね…。私も、ソールが本気になれば、特殊部隊なんてすぐ寄越せたと思うんです。他のことで手一杯なんだろうけど。どんだけマックスを使ったんだ!ソールの責任ですよね。それにしては、あの他人事のような態度。ちょっと冷たかった。 あ、バージルはお兄さんです。 ここに来て、いろんなドラマが脳内ミックスされちゃって(笑)ソールみたいな肩書きの人が他国の死刑現場に立ち会えるのかな〜とか、大統領のスピーチって個人の一存で変えられるのかな〜とか、リアリティさが気になってしまいました。ま、それはさておき。 ハッカニがかっこよかったですね。ちょっとキリストみたいな風貌だなと思ったりもしましたが。あの立ち上がる姿から、平和を感じるのは難しい。ジャラールにああいう利用のされると思いました。ジャラール、ウザい(笑) これでタスニームにも火の粉がかかってきましたね。本当に話しがおさまるんでしょうか。 (May 15, 2020 08:47:34 AM)
ソールは自分が外交(大統領)を動かしている、中東問題の第一人者だという意識がありますよね。
ちょっと現場意識というか、縁の下の力持ち的な気分がなくなったのかなあ、という感じがします。 本来、マックスを救出するのは、マイクらの現場の仕事だったのかもしれません。 それでも、キャリーにとってはソールは許せないですよね。 バージル、そうお兄さんでした。ありがとう。 ホワイトハウス内で、側近しか意見を言うものがいないのかは気になります。 ヘイズは多分民主党? 議会関係者とか政策担当者とか、もうちょっと、キャラを増やしても良かったかも。 ハッカニは私もキリストみたいだなあと思いました。 意識した演出かも? 撃たれてて立ち上げリ胸を張ったのは、政権への反発。 あれで伝説となってしまいましたね。 ジャラールは深く考えていなかったと思いますが、嘘でもその情報が戦争をもたらしてしまう(911後のアメリカとか)ということを匂わせているなと感じました。 オープニングに、私は911のテロの前に重要な情報を逃した、あれ以来この国はおかしくなった、二度とあれを起こしてはいけない、と言っているのに、です。 キャリーはそのモットーをどうやって実践するのか、それがフィナーレの見どころですね。 (May 15, 2020 09:50:16 AM)
josetangelさんへ
深い!確かに911以降のことが根底に伏線としてあることが感じられますね。 ちょうどマダム・セクレタリーを昨日見たのですが、最後のシーンが国務長官の代理で卒業式でスピーチをすることになったスピーチライターの挨拶なんですね。 で、今はみんながソーシャルメディアを駆使して注目を浴びたがる時代だけど、本当のヒーローは匿名だ。誰にも知られず、感謝もされない。そんな匿名の誰かに平和は守られているという一節がありました。 そこでSeal teamのブースを思い出した私(笑)そもそもブースじゃないけど。Seal teamはよいですね。練習もするし、計画通りでなければ、潔く撤退。どこかのキングと違って無理はしない(笑)Seal...は、ザ・ブレイブと似ていますね。そういえば、あれはどうなったんだろう…。最近シカゴが再開してたことに気付いたので、忙しくなりました。 (May 16, 2020 04:46:07 PM)
私は「ザ・ホワイトハウス」でスピーチライターという存在を初めて知りました。
広報という仕事も大事だなと思います。 政権が変わると、ホワイトハウスの職員がごそっと入れ替わると言いますが、アメリカの政治はおもしろいですね。 SEAL Teamですが、特殊部隊のメンバーは手柄を立てても表に出ることはないし、何をしたかも明らかにされない。 多分、顔を出せば暗殺した相手関係者から復讐される可能性もあるのでしょう。 闇の部分の仕事だとも言えますね。 「ブレイブ」はシーズン1で打ち切りになりました。 実質同じジャンルのドラマですが、SEAL Teamはよりリアルさをモットーにしているようです。 もちろん、どちらも本物のネイビーシールの隊員が技術指導をしているのですけど。 私もシカゴの新シーズンを見始めましたが、クロスオーバーがメッド抜きだというのが、許せないなあ。 なんであれだけ、別扱いなのでしょう。 せっかくの見どころを、あらすじ説明されただけは不満です。 (May 16, 2020 09:29:28 PM)
まぁ、ハッカニを生かしてしまうと、対立のシナリオが展開できないから
神話的な死刑もやむを得ないのでしょうが…… (皆さんのおっしゃる通り、キリストのイメージで演出してますね。) (レッドの死刑寸前も含めて……世界の2/3の国が死刑廃止・停止し、 国連が死刑廃止条約を発効させ広げている理由が、よくわかります。) 他方、マックスの殺し方……制作側の敬意が欠けているのでは?? キャリーが&ソール・上司・権力者すべて、ですが、兵士や工作員を、 部下を死と隣り合わせの現場に「当然のように」送りこんで犠牲にしてしまう。 現実世界!!をリアルに反映させた……ということかなぁ。 これまで犠牲にしてきた、多くの登場人物に対する、 キャリーの心からの謝罪・謝罪・so sorry……を描くためのマックスの死だった、 と理解しましょうか。 同時にソールへの恨みとグロモフへの「頼れる」感が強まるし。。 マックスの遺体搬送よりもキャリー逮捕をメインにしている感じの ヘリ部隊すら掌握・監督できないヘナチョコなソール。 キャリー・ソールの分断シナリオ……やってくれますねぇ。 さてさて、オレンジ色のブラックボックスの中味が何なのか?? 勢力図や人間関係をどう動かすのか……楽しませていただきましょう。 実際の米日などなど、権力者の決定やスピーチ内容……意外に少数で 決まっている場合が多いような気がします。 PS.マックスの兄ヴァージル=D.マルシアーノ(誕生月日が僕と同じ)は 老け顔なので、兄弟設定は、いくらか無理があったかも。 (May 17, 2020 02:00:11 AM)
ドラマなので、どれほど現実が反映されているのかは知る由もないですが、ざくっとした意味でアメリカのアフガニスタンへの贖罪みたいな最終シーズンかなと感じています。
ハッカニの死、マックスの死、ドローン攻撃の被害者、これまでのキャリーの周辺の人物の死などを見せて、今更キャリーを追い込んでいくのでしょうね。 タリバンが和平を求めているというのは違和感があったのですが、長い時間が経って、状況が変化してきたのかもしれません。 使い捨ての特殊部隊の兵士たちやCIAの裏方の描き方ですが、これはCIA目線で見るとそうなのかな。 クィンの死のときも、さらっとしていましたものね。 またまたSRAL Teamで恐縮ですが、見る方向を変えると、少し違って、一人の仲間も置き去りにしない、無駄死にさせないという目線になるのが興味深いです。 実際、捕虜を取られることは政治的に弱点になりますからね。 グロモフが象徴するもの、ロシアの存在が意味深ですね。 キャリーがロシアに拘束されたのはクレア・デインズの妊娠出産で時間稼ぎだったかもしれませんが、目的のためには敵とも手を結ぶというところが、いかにもドラマだなと思っています。 (May 17, 2020 08:07:49 AM)
SEAL Team……ちゃんと第1話2話も遡って観てますよ。
Homeland……残り話数の少なさから &マヌケ大統領@USAが死ぬことはないでしょうから 苦~~~~い終わり方かなぁ。 視聴者よ、教訓にしてね……的エンディングだとキツイなぁ。 (May 17, 2020 03:13:27 PM)
>SEAL Team……ちゃんと第1話2話も遡って観てますよ。
ありがとうございます! あのドラマはまあ、人殺しをしているだけじゃないかと言われるとそのとおりなので、あまりみなさんにお勧めしにくいところがあるのですが、私のDB愛に免じて、なにとぞお許しください。 「HOMELAND」の最終話のレーティング(Imdb)がほぼ10ポイントに近い評価が付いていたので、今から期待しています。 (May 17, 2020 08:16:08 PM) |