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『巡り合わせ』
記念すべき400話。 だから40年前に遡るのかな、前回に続いて2019年であるのは、本来なら先シーズンでお披露目があるはずだったのでしょう。 でもDCで12月なのに、トーレスが半袖姿なのが引っかかります。 若き日のギブスとダッキーを演じるのは、これまでも演じた2人ですっかり馴染みましたね。 マクギーはNCIS捜査官を志して20年の記念日を迎えるにあたり、仲間を集めパーティを開くことにする。 しかし、ギブスは記念日はたくさんだと機嫌を悪くし参加しそうにない。 NCISの地下室でキャロライナ支局の特別捜査官が死亡しているのが見つかる。 死因は窒息死だが、該当する捜査官はおらず、偽のIDで入ったようだ。 指紋も自ら消しているなど、身元が判明せず、侵入した目的は地下室のサーバーのハッキングだったのか。 所持品でメモ帳があったが、焼いて処分したようだ。 パーマーは喘息による発作で窒息死したと考え、地下室のカビが発作を引き起こしたようだ。 しかし、携帯しているはずの吸入器は見つからなかった。 DNAから被害者は犯罪歴のあるモリス・ズカロと判明し、ギブスは40年前の事件を思い出す。 ズカドは犯罪者一家で、国防総省で海軍の経理に勤めていたリカルド(リンゴ)・ズカドが交通事故で死亡した。 当時の検視官マグナスは、事故を起こす前に腹に何箇所も刺し傷があることや、被害者に珍しい遺伝疾患のレオパード症候群があることを指摘する。 リンゴは立場を利用して大金を盗み、車で逃げているところを逆走してきたダッキーの車と衝突した。 所持品の中にホテルのカードキーのようなものがあり、トランクの中にギブスが押し込められていた。 ギブスは海兵でスナイパーの訓練を受ける前に、友人の結婚式に出るためDCを訪れていた。 後から恋人のシャノンも来る予定だという。 結婚式で着るスーツを買おうと車を止めたところでズカドに銃を向けられ、トランクに入れと言われた。 ダッキーとギブスはこれを縁に酒を飲み歩く。 モリスは4年前に電話会社に就職してシステムに侵入して逮捕されていた。 ハッキングもできるのだろう。 ギブスは一味のリーダー、ジョニー・ズカドがキャロライナで収賄容疑で捜査を受けていることから、そのための情報を引き出すためにモリスをNCISに侵入させたと考える。 仲良くなったダッキーとギブスの前にリンゴの使いが現れ、2人を拘束し痛めつけると、リンゴは最後に何を言ったのか聞き出そうとする。 リンゴはその男(ジョニー)から大切なものを奪ったらしい。 しかし、ダッキーが話をすることはできなかったというと、ジョニーはギブスとダッキーを口止めして解放した。 ギブスはすぐにNISに通報するつもりだったが、ダッキーはNISの調書がジョニーに漏れていたことから、内部にスパイがいるのではないかという。 ギブスはシャノンと別れたと言い、ダッキーはその理由を知りたがる。 ジョニーは現在姿を隠しているが、ケイシーがジョニーのペースメーカーから居場所を掴む。 40年ぶりのジョニーはいとこの死についてとぼけてみせ、収賄容疑についても重要参考人が死亡したために1時間前に不起訴になったという。 ギブスはヴァンスに直訴して重要参考人の遺体を取り寄せて捜査したいという。 ヴァンスは事件発生から前のめりなギブスに、一体何があるのかと心配する。 ダッキーも40年前と絡めてギブスを心配する。 ダッキーはギブスにシャノンを諦めるべきではないと説得した。 あの時にジョニーを追っていたら殺されたかも知れない。 追わなかったからシャノンと結婚し、ケリーを授かった。 そして、ジョニーを追わなかったから2人を失った、だから私が憎いのか。 ギブスはシャノンとケリーは人生の宝物だという。 ダッキーとパーマーは重要参考人の遺体を調べ、8日前に殺されていたことを掴む。 となると、裁判のためにモリスをハッキングさせる必要はないはずだ。 ダッキーはあの時のNISのスパイについて心当たりがあった。 リンゴの事故の時に、壁を塗っている塗装業者の顔に特有のそばかすがあったのだ。 ケイシーは燃え残ったメモを復元し、本部建物の内部見取り図ようなものを見つけ出す。 そこに残っていた文字を筆跡鑑定すると、もう一人のいとこエミリオと一致した。 エミリオは40年前にジョニーに脅されて、リンゴが盗んだあるものを取り返すために塗装業者としてNISに潜入した。 それは証拠保管庫にあるカードキーで、ダッキーに気づかれたために持ち出せなかった。 エミリオはそれを壁の中に隠して、一家と縁を切ったという。 先月、ジョーの子分に偶然会い、カードキーを教えろと脅されて地図を描いたという。 カードキーはスイスの貸し金庫のキーで、リンゴが着服した数百万ドルが入っている。 マクギーは壁の中からカードキーを見つけ出す。 40年前、スナイパーの訓練に旅立つギブスにダッキーはステーキを振る舞う。 ギブスはダッキーにNISの検視官になれと勧め、ダッキーはギブスにシャノンと別れた本当の理由を追及する。 仕事柄シャノンとは一緒にいられないかもしれない、自分は死ぬかも知れないと言い訳をするが、ダッキーは愛を失うことを恐れてはいけないとうったえる。 ダッキーにもマギーという大切な人がいた。 ギブスはシャノンに電話をかけ、質問したいことがあるのでこれから会いに行くと伝える。 NCISはリンゴの死体を掘り起こして、爪の間からジョニーのDNAを検出したため、ジョニーを逮捕する。 ギブスは思い直し、マクギーの飲み会に参加することにする。 クレジットに若き日のマイク・フランクスの名前がありましたが、どこに出ていたっけと見直したら、ちらっと「やあ、マイク」と言われていた人がそうだったのですね。 わざわざクレジットするほどかなという出番でしたが、本当はセリフがあったけれど、カットされたのかな。 物事には始まりがあって、ギブスとダッキーが初めて出会ったエピソードはドラマチックだったわけですね。 若き日のギブスを演じるマーク・ハーモンの実の息子とイリヤ・クリヤキン似の役者さんでは、どうしても演技の上手さに差が感じられて、私は物足りなさを感じたのですが、アフガニスタンの難民キャンプで人生の岐路を経験したダッキーと、田舎からぽっと出の海兵では問題意識にも差があるのは仕方ないかな。 ギブスが成長するのはフランクスと出会ってからですからね。 まあ、シャノンとの結婚にダッキーが大きな影響を与えていたことは興味深い話でした。 マギーについては「So it goes」に出てきましたね、その後どうなったんだろう。 お祝いエピソードなので、ギブスも飲み会に加わることになり、笑顔で良かった。 ケイシーは髪型もメガネも洗練された気がしました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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シーズン12の「ダッキーの帰郷」の時にも思ったのは……josetangelさんの印象とは違って……
僕が小さい頃の「大人のアメリカドラマ=0011」のイリヤ・クリヤキンは若い頃も髪が少な目のサラサラ髪で可愛い顔……なので……あえて、若きドナルド・マラードはイリヤとはちょっと違うタイプの俳優さんにしたのかなぁ、という印象でした。目が鋭くてドクターゆえか知的すぎるのがダッキー、イリヤは野沢那智さんの声のイメージが強いけどお茶目。2つの過去を持つ男ダッキー、という感じです。 >でもDCで12月なのに、トーレスが半袖姿なのが引っかかります。 まぁ、NCIS室内はエアコン完備なので……最後の逮捕場面のトーレスは長袖でした。 >どこに出ていたっけと見直したら、ちらっと「やあ、マイク」と言われていた人…… パーマーが「ウォルドはどこ?」と言ってましたが、北米版はウォルドなんですね。イギリス版が「ウォーリー」を探せ。 で、マイクを探せ……です。苦労しました。 ジョニー・ズカドとの因縁がこれほど深いんだったら……ダッキーがギブスと共に仕事を始めた頃に……早めに雪辱戦を仕掛けられたのでは??とも思いますが……400話まで制作陣は温めていたアイデアでしょうから、野暮なことは言いますまい。 ダッキーが医者・医療の世界から離れようとした原因が、ジャロザイ(パキスタン北部)の難民キャンプ(ソ連のアフガニスタン侵略にともなう難民)での体験で、「生きた患者を診る自信を失った」。……でも、ズカド体験を経て、ギブスに検視官を勧められ人生が変わっていった……というのも印象的でした。 >まあ、シャノンとの結婚にダッキーが大きな影響を与えていたことは興味深い話でした。 >追わなかったからシャノンと結婚し、ケリーを授かった。 >そして、ジョニーを追わなかったから2人を失った、だから私が憎いのか。 >ギブスはシャノンとケリーは人生の宝物だという。 そして「君は悪くない」~「I owe you.」「彼女らとの幸せな時間をすごせた」「Time's all we have.」 400話らしい、対話でした。 >お祝いエピソードなので、ギブスも飲み会に加わることになり、笑顔で良かった。 そうですねぇ。 まさに、「Gibbs is coming, baby!」です。 それにしても……回想シーンの最後、若きギブスが……何と、シャノンへの電話で「gentlemanが電話では聞かないような質問」とか言ってましたねぇ。ダッキーの受け売りをそのまま口にするとは!! (July 15, 2021 04:10:10 AM)
モデルとなる人物を演じる場合に、今の時代なら特殊メイクやCGなどで本当にそっくり!に仕上げる場合もありますが、外見はほどほどでも演技で肉薄するという場合もあるでしょうね。
テレビなので若き日のダッキー役の役者さんはまあ、許容範囲ということかな。 それでもディヴィッド・マッカラムとはアクセントが違うので違うといえば違うんですけど、何度も出演している間にすっかりキャラクターを確立されて、それらしく見えるようになりました。 今回のエピソードで、ギブスとの関係は友人というよりは、恩師、人生の先輩、兄貴分として始まった、という感じですね。 逆に、ダッキーの方がシャノンを諦めるなと言ったことにずっと罪悪感を持っていたのかなあと思うと、これまでの見え方が変わるように思います。 この先、もっと掘り起こすエピソードを作るとしたら、ギブスが海兵隊を除隊してNISに入るくだりかな。 国際的な潜入捜査もしていたわけで、まだまだネタはありそうです。 (July 15, 2021 09:34:16 AM)
400話、事件的にはどうなのかな…と思ってしまったのですが、ダッキーの若い頃の役者さんが好きなので楽しかったです。
若いマイクの出番がほんの少しなのが寂しいけど、コロナ禍で色々出来ないこともあったのかなぁと思いました。 出逢った当時、ギブスは20代前半?でダッキーは30代半ばくらい?の設定なのでしょうか。 マークハーモンの息子さんは役者さんなのですか? 良く言えば…いつまでも初々しい感じ。 初めて登場した時とあまり変わらないですね。 出会った当時のギブスとダッキーのシーンで交わされる会話は ダッキーとギブスの過去を分かっていないとちょっと分かりにくいと思うけど、ずっと見てきたファン向けのエピソードなので仕方ないですね。 ダッキーとマギーのその後もそのうちあったりして? でもアンガスが可哀想な気もするので、進展は無しかなぁ。 それにしてもギブス達のいるフロアの壁に隠していたのに何で地下室の地図を書いて渡したのでしょう。 そのあたりがよく分からなかったです。 地下室に行かなかったら喘息の発作も出なかったでしょうに。 本家もLAも降板の噂をネットで見てしまいましたが、コロナで作数が減っている時に降板なのは残念ですね。 殉死しない限りまた出られますけど。 (July 15, 2021 10:16:11 AM)
マーク・ハーモンの息子さん、役者さんなのでしょうが、それほど出演作品はないし、やはりお父さんのドラマで使ってもらっている感はありますね。
まだ若い頃の海兵ギブスなので、キャラクターを演じる幅はないのかも知れませんけど。 ちなみに、初出の「Heartland」の時にはギブスがスティルウォーターに戻ったのは出征依頼初めて、1976年から一度も実家に戻っていないという話でしたが、いつの間にかシャノンとは結婚を考える関係になっていたわけですね。 多少のことは察してくださいということかな。 >それにしてもギブス達のいるフロアの壁に隠していたのに何で地下室の地図を書いて渡したのでしょう。 確かにそうですね。(笑) あるいは、いきなり壁をぶち破ることもできないので、人がいなくなる夜まで地下室で待っていたということでしょうか。 簡単に侵入される本部は、40年前も今も同じでしたね。 (July 15, 2021 02:42:18 PM) |