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夫婦間のDV、レイプ問題が男女の立場が入れ替わったら?という、SVUらしい王道のエピソード。
ジェンダーギャップの問題を掘り下げようというという意図もあったかもしれませんが、DV問題は同性カップルの場合もあるだろうし、それ意外のカップルもあるだろう、そういうことに改めて目を向けさせてくれることに、はっとします。 ガーランド警視正の隣人、アンディ・リチャーズが仕事から帰ってきて倒れたと、息子のチャーリーがカーランド家に伝えに来た。 ガーランドがすぐにリチャーズ宅に入り、倒れていたアンディに救急車を呼ぶ。 ガーランドは両家の子を連れで病院でチャーリーズの妻に連絡をしつつ待つと、担当看護師はアンディがレイプされているという。 ガーランドはオリビアを呼ぶ。 その日、仕事場で同僚と揉めたという話があったようだが、アンディはひたすら暴行されたことを認めず、遅れて駆けつけた妻のダイアンも大したことだとは思ってないようだ。 オリビアは職場での聞き込みを行う。 現場には監視カメラがあり、同僚との揉め事が撮影されていた。 その場では犯行は確認されず、オリビアは前の晩に何かあったと考える。 リチャーズ家を訪れ、オリビアが妻には内緒でも構わないと話かけると、アンディは「彼女が…」と言いかけて止める。 SVUは妻のダイアンによるDVではないかと考え、ダイアンについて捜査を始める。 ダイアンは新進気鋭のギャラリーオーナーで、夫婦間で稼いでいるのはダイアンの方だった。 カリシは妻が加害者だとしても、捜査令状は相当な裏付けがなければ出せないという。 目撃者を求めてオリビアは弁護士でもあるガーランドの妻に話を聞く。 ガーランド家とリチャーズ家とは、子供同士が仲が良いが、母親のダイアンはあまり子育てに熱心ではなく、チャーリーは父親にべったり、世話は子守のジョイに任せきりというイメージだ。 子守はアンディは普段から優しく、ダイアンが家庭内では実質ボスのような立場で、仕事のストレスでイライラしているようだという。 DVを直接目撃したわけではないが、アンディがぼうっとして涙を流していたこともあったという。 ロリンズはダイアンのギャラリーを訪れ、聞き込みを行う。 ダイアンはなぜ夫がレイプのような怪我をしたのかわからない、ただストレスが多いのか酒の量が多いという。 さらに、去年から夫婦の性生活に変化が起こり、相当な刺激や過激なことをしないと満足しないようになったという。 自分に夫婦の性具を使うこともあるらしい。 SVUは虐待する側が被害者を攻撃していると取るが、捜査は行き詰まる。 ところが、リチャーズ家でアンディがダイアンをナイフで刺したという通報が入る。 アンディは妻がそういうのなら俺がやったのだろうという言い方で、オリビアはチャーリーの存在に注目する。 しかし子供は両親を守ろうとするので証言させるのは難しい。 ダイアンは酒に酔っていたアンディを注意したら急に怒り、警察に何を言ったのかと迫ったという。 正直に話したと答え、非難する気はないとうとアンディはキレてキッチンにあったナイフを後ろから当てて「俺を捨てるのなら殺す」と言ったという。 ダイアンはもう二度とこんなことはないので、訴えないというが、現状アンディは義務的逮捕されており、ダイアンはなぜか弁護士を要求する。 アンディの言い分を聞き出すと、ダイアンとの話と矛盾があり、曖昧だった。 ガーランド家でチャーリーを預かっていた。 チャーリーはナイフを見てママのように怪我をしないで、という。 事件が起こった時、アンディは2階にいたと答える。 SVU内でも本件の扱いで夫婦の言い分の解釈が分かれていたが、ガーランドからの知らせで改めてダイアンから話を聞く。 弁護士は夫婦間の問題だと答える。 フィンがアンディに妻から罪をでっち上げられたのだと話すと、アンディは妻を愛しているのでそれ以上の争いは避けたいと頑なになる。 オリビアは自分のためではなく、チャーリーのためだと説得し、裁判に後ろ向きのアンディを励ます。 妻から夫へのレイプ、暴力の話題は世間の関心を引いた。 オリビアは性的偏見が今回の問題だという。 裁判で子守やガーランドにレイプを伝えた看護師、オリビアの証言が行われるが、ダイアン側の弁護士も相当なやり手だった。 検察側の疑念を覆していく。 その時、証人として控えていたアンディの姿が消えた。 ガーランドはバーで酒を飲むアンディを見つけ、裁判所まで連れて戻るが、よくない傾向だ。 夫婦間で妻がワイルドで過激な趣味を好むことを、アンディは受け入れてきたという。 しかし先日は仕事で疲れて酒を飲んでいたところで寝ていたら、痛みで目が覚めた。 バイブを挿入されていたが気を失ってしまった。 その後出血した体で仕事に行ったがトラブルがあって、早く帰宅した後に倒れてしまった。 その件でダイアンは警察に夫にナイフで刺されたと嘘の通報をした。 弁護士は妻との関係で楽しんでいたこともあったのではないかと追及し、嫌ならなぜ部屋から立ち去るとか、体格でも妻よりも力が強いのだから抵抗しないのかと聞く。 アンディは妻を傷つけるようなことはできないと言い、酔っていたために抵抗できなかったと答える。 弁護士が挑発し、アンディは今はこの場にいたくないといって証言席から立ち上がりあるき出そうとするが倒れてしまう。 カリシは酒を飲んでいたことをガーランドが黙っていたことに腹を立てる。 アンディももう証言したくないと言い出すが、ダイアンが激怒して理性を失っていることを裁判で明かそうと、再度法廷に戻る。 カリシの証人尋問で、ダイアンの切れやすい性格などについて証言すると、アンディは今も妻から酷い言葉で夫を罵倒するメールがこの場で届いたという。 今日はもう7通目だというと、裁判の流れが変わった。 弁護側は和解を求めてきて、カリシは軽犯罪を認め保護観察を受け、アンディと息子の親権を争わない上に、ダイアンを18歳まで性犯罪者登録させることで了解した。 法廷でダイアンは有罪を認めて終わったが、ダイアンはアンディに声をかけてきた。 アンディはチャーリーとの面会は認めるが、自分の人生には関わらないでくれとはっきりと告げた。 夫婦間で収入差がかなりあるようなカップルですよね。 夫は息子と今までの家に住み続けるとしても、家賃とか支払えるのだろうか。 妻は夫を逆らわないのをよいことに、自分の欲望の道具として扱っていたのでしょうね。 裁判でこんな生々しいことを明らかにしなきゃならないのは辛いですが、子供のために自分は我慢すればよいのだと考えるから今の生活から抜け出せないこともあるのでしょう。 これは男女の立場が逆転しても同じ。 嫌なら逃げれば良い、戦えば良いというのはさんざん言われてきた話で、そこがパートナー間の問題ということの扱いにくさなのだろうと思います。 まあ、今回の妻は人格的にも怖いような冷酷さを感じましたね。 仕事はできるのかもしれないが、嘘の通報をするくらいですから(証拠が残るのに裁判中にメールを送るのも異常)、どこか壊れている感じがしました。 夫も酒をやめて、仕事と子育てに専念しないとだめですね。 逆に児童保護局から息子を取り上げられてしまうかもしれない。 ガーランドは世の中の仕組みを知っているのなら、いろいろサポートの道を示してあげてほしい。 ロリンズのパパは亡くなったのでしょうか、カリシは遺書を託されていたのかな。 ロリンズとカリシが対立すると、キャットがカリシ側で、「いつもは説教するのはキャットだろう?」というのは面白かったです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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