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何だか、ちょっと妙な雰囲気の回でしたね。
あえて男性対女性という構図を作って、社会の変化と性犯罪を見直したかったのか。 ゲストの人は「クリマイ」の初期に出ていた人ですね、あまり覚えはないけど。 証券会社に勤務するマギー・ディアンジェロが意識もうろうと歩いている時に倒れ、そばにいたホームレスの男に病院に運ばれる。 性的暴行の形跡と首には締められた痕があり、薬物が検出されたことから、SVUが対応する。 しかも発見された時マギーは口の中に下着を押し込まれていた。 しかしマギーは自分は子宮がんのせいで組織の損傷がありセックスはできないのでレイプはありえないと主張する。 仕事熱心なマギーはそれよりも会社の買収の話が進んでいて、自分のことなど後回しでよいという態度だ。 ロリンズは自分に起こった事件を認めたくないのだと理解し、レイプ検査も強く勧めず、話だけ聞く。 昨夜は上司のスペンサーと同伴してパーティに参加したが、記憶がすっかり消えている。 病室に現れたスペンサーによると、ビジネスマンの集まるパーティで、性的な雰囲気のパーティだが、マギーは一人でいなくなっていたという。 パーティが行われた西10丁目の会場は空き家で、昨夜は誰にも貸していないという。 パーティの主催者も不明で、すっかり片付けられていた。 空き家の所有者は大手の資産運用会社だという。 マギーを運んだホームレスは「でかいカラスに追われていた」と証言したが、防犯カメラにはマギーらの後を、カラスのマスクをした男が付いて歩いているのが写っていた。 その映像を見たマギーは、パーティでこの男がいて酒をくれたという。 顔は覚えておらず、ただ「君の首はモディリアーニの絵のようだ」といった声は覚えているという。・ 口の中に詰め込まれていた下着から精・液が検出されたことを告げると、マギーはやっと被害にあったことを理解し、レイプ検査に応じる。 上司のスペンサー・ルイスは夫婦とも性的に自由で、マギーは優秀な人材のため自分が傷つけるはずはないという。 昨夜のパーティについて情報提供を求めると、今夜また別のパーティに正体されていると明かす。 SVUはパーティを張り込むことにし、スペンサーのDNAを採取する。 スペンサーの会社を買収する相手の代表リナ・ヘスがSVUの捜査に関心を示す。 オリビアは捜査に関する詳細は答えなれないという。 DNA検査の結果、スペンサーは証拠品と一致しなかった。 マギーは何があったのか知りたいと積極的な姿勢を示すが、オリビアは手がかりが見つかれば見極めるのに協力してほしいと押し止める。 パーティ会場に入ったSVUは、参加者の様子を確認して家宅捜索を実施する。 各部屋をチェックすると、地下室に隠し部屋がありそこで全部屋にカメラが仕掛けられ、モニターされていることがわかった。 パーティ参加者の知られたくない性癖はそこでしっかりと録画されており、今日はカラス男は来ていないかった。 参加者にカラス男について追及すると、名前は分からないが首を絞めるのが趣味らしいということがわかる。 参加する男性は女性同伴が必要で、主催者は相変わらず判明しない。 撮影する目的は社会的にパワーのある人物の秘密を握って脅すためか。 カリシは西10丁目のパーティも撮影されているとして家宅捜索の令状を請求する。 2つの物件を所有しているのは、テクトニク社のリナ・ヘスだった。 スペンサーの会社を有利に買収するために脅すつもりなのか。 オリビアとフィンがリナのオフィスを訪ねると、リナは西10丁目の物件の捜索令状の報告を受けたという。 無許可でパーティが開かれ、自分たちでも事情を調べているというが、全室モニターしているのは高額物件のセキュリティのためだと説明する。 オリビアは開き直るリナに、もしマギーが襲われた件との関係が明らかになれば逮捕すると告げる。 映像の中の人々はマンハッタンで最も豊かでパワーのある階級の人だが、顔は知られていない。 カリシはリナのような人々は全く異なる司法制度の元で活動しているのだという。 押収した映像の中にマギーの首を7回も絞める「カラス男」の姿があった。 窒息させており、犯罪的性・行為と殺人未遂が成り立つ。 マスクを取った顔が写っており、スペンサーに確認する。 スペンサーは先月会ったNYオーケストラのティンパニ奏者だと明かす。 イーサン・シュミットは自宅にカラスのマスクを所持し、マギーに使われた薬物も発見された。 マギーはイーサンの顔を見ていないが、声を覚えていることから、声の面通しをしてイーサンを犯人だと特定する。 イーサンは子供の頃から小鳥の首を絞めるなどの行為を行い、首を絞めたいという衝動に駆られるようになったという。 取引でパーティの主催者を教えるよう求めると、オーケストラの支援者でもあるリナ・ヘスと明かす。 演奏会の後に話をすると彼女は理解し、イーサンの欲求を満たす場と薬を提供してくれた。 欲求は増すばかりでイーサンは衝動に支配されるようになった。 SVUはテクトニク社に向かう。 なぜ録画していたのかと問われ、リナは世界で最も残酷な犯罪をするのは男たちだと言い、男がいなければ世界は平和だと極論をくりだす。 だから男たちをはめて脅迫するのかというオリビアに、リナはただ燃えやすいものを与えるだけで、彼らは勝手にそれにマッチで火をつけると答える。 しかしマギーはその結果傷つけられた。 オリビアはリナを逮捕する。 家宅捜索で、他にもパーティの参加者を撮影した動画が大量に見つかった。 NYCの有力者の半分を破滅させるつもりなのか、オリビアはリナの動機に彼女自身が被害者なのではないかと考える。 罪状認否でリナは保釈を認められた。 判事はリナに弱みを握られているのかもしれない。 マギーはオリビアに手術を受け傷を直してセックスできるようにしたいという。 トラウマの克服のために手を貸すというオリビアに、マギーは自分が被害にあっている映像を見たい、セラピーではなく、自分のやり方で納得する権利があるという。 リナが逃亡したという連絡が入る。 タクシーの中でGPS発信機を外し、飛行機に乗ったようだ。 タクシー内に落ちていたマッチに電話番号があり、オリビアが電話をかけると、機上のリナはオリビアのような女性ならあの映像で多くのことができるだろうという。 火遊びはやめなさいというオリビアに、リナはそれでは面白くないと答える。 最後のリナは「ブラックリスト」みたいでしたね。 まあ、彼女はソシオパスなのかな、オリビアもさらに強面な印象で、オリビアの新しい敵出現という扱いなのでしょう。 男性を陥れようとする女性が回り回って女性の敵、というのが新しい切り口ですね。 彼女が被害者だったかも、ということなので、そちらが明らかにされるエピソードがあるのではないかと思いました。 今回の被害者マギーの言うことがもっともなのか、それともやはり長年の経験から発言するオリビアが正しいのか、ということについてはどっち何だろう。 被害者に個人差があって、トラウマとの向き合い方も様々だというのはわかるような気がします。 ただ、マギーが仕事一辺倒から自分の幸せを考えるようになれたのは良かったなと思いました。 マギーを苦しめたイーサンについては、リナは脅すつもりだったのかなあ。 そんなに金持ちでもパワーを持っているわけでもないと思いますけど、リナはスコポラミンまで供与していたのだから、それこそ燃えやすいものを与えて大火を起こすのを待っていたと考えられますね。 私はブラームスのシンフォニーでは第2番が一番好きですが(ブラームスのは全部好きですけど)、ティンパニというと、あそこの部分かなと思います。 ただちに遅いように、クレッシェンドて、どこの部分のことだろう。 首を絞める楽しみは振動がただちに遅いようになること、そんなことでブラームスを引き合いに出されるのは嫌ですね。 冒頭、アマンダがロースクールの学生に性犯罪が起きる過程を説明して、自分も欲望が抑えられなくなってしまったところ、本来の彼女が戻ってきたという感じでしたね。 カリシは幸せものだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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>そんなことでブラームスを引き合いに出されるのは嫌ですね。
加えて…… ティンパニーをはじめ、打楽器奏者たちから怒られそうな設定ですね。 検索してみると……やはり「締める」側は、基本的任「征服感」を求めており、中毒・依存の危険が大きいことが書かれていました。 >ゲストの人は「クリマイ」の初期に出ていた人…… Lola Glaudiniのリナ・ヘスは……「クリミナル・マインド」の元捜査官エル・グリーナウェイが変身&転身して50歳台に入って登場した……という感じがしました。 「私の映像を持ってるでしょ。あなたのような女性なら、それを使って色んなことができるはず。」……プライヴェート・ジェットで飛んでいくリナ・ヘスは……ま、ある種の「レイモンド・レディントン」と言えるかも。 >最後のリナは「ブラックリスト」みたいでしたね。 意識はしていたように感じました。 >冒頭、アマンダがロースクールの学生に性犯罪が起きる過程を説明して…… アマンダの見事な「野焼き」授業……声質はもちろんオリヴィアと違うのですが、何というかテンポ、発声、抑揚がオリヴィアと似てきたような。。……そして、授業直後??の、カリシの口内を傷つけるほどの情熱的で、わずかに「Deviance」した行為! >本来の彼女が戻ってきたという感じでしたね。 >カリシは幸せものだ。 オリヴィア「How's the fight going with that monster?」 アマンダ「I'm in a good place.」……という状態が続けば。。。 今週の「ディスカヴァリ―」…… 「the Burn」が「controlled」だったのかも、の証拠となるブラックボックスを入手するための……バーナムの独断専行は……ジョルジョウすら「艦長の命令に従わず、銀河系を飛び回る副長……サルーを火中に蹴落としていることを気づかないとは、お前は頭が良すぎる。」と皮肉るほどでした。 SVUの方の…… >被害者に個人差があって、トラウマとの向き合い方も様々だ…… は、多分、そうでしょうし…… >マギーは自分が被害にあっている映像を見たい 「I have a right to try to make sense of this in my own way.」 も、正しいかもしれません。 でも……見てしまったあとでは、 「I don't really want to speak with a therapist.」 という感じではいられない可能性が大きいような。 ジョルジョウでさえ、 >ジョルジョウは、テランでの凄惨な光景がフラッシュバック…… ですから。 と、無理やりSVUとディスヴァリーを結び付けてみました。 (June 20, 2023 01:00:01 AM)
なんというのか、男性差別?男性ヘイト?という極端な人を出してきた印象ですね。
それと自分自身の支配欲や歪んだ正義感でオリビアに挑んできた。 性犯罪の犯人は圧倒的に男性ですから、オリビアとしても事実認識としては同意するところもあるけれど、それでも我々の司法制度のもとでリナを裁きたい。 どういう展開になるのか、楽しみにしています。 リナ役の人は様々なドラマにも出ていて、私もかなり見かけていることになります。 でも今回の役はこれまでになく印象に残る役柄になりそうですね。 ディスカバリーでは宇宙艦隊の再興を望みながら、「自分が艦隊」のバーナムが調和をかき乱しています。 まあ、そうしないとストーリーが前に進みませんから仕方ない面もあると思います。 それでもサルーでなければ、brigに拘束されていますね。 (June 20, 2023 08:56:06 AM) |