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テーマ:政治について(19787)
カテゴリ:海外の話
元首相帰国の時点で、皆が心配していたことがとうとう起きてしまいました。 もはやムシャラフ大統領には国を安定させる力が無い(というか誰にもない)、ということなんでしょう。 結局は、アフガニスタンを安定化させないまま、私怨を晴らすためにイラクに攻め込み、イスラム教徒の反感を煽ったブッシュ政権が引き起こした事態。今回のブット女史の帰国も、パキスタンの現状が把握できない「民主主義原理主義」に囚われたブッシュ政権が後押ししたもの。 彼女の帰国は、イラク戦争以降顕著となったパキスタンの混迷という火に油を注ぐ結果にしかなりませんでした。 誤解を恐れずに敢えて書けば、現在のパキスタンは民主化なんてできる状態じゃない。だって政治的立場の違うものを選挙で負かすのではなく、テロで排除しようとする有権者がこんなに沢山いるんですから。 イランのようにイスラム原理主義者にまかせるか、もう一度軍事独裁政権という形でほとぼりが冷めるのを待つか、そうしなければ核保有国が最悪ソマリア化する恐れだってあります。 私は、ムシャラフという人物は、軍事クーデターを起こし核開発を進めたにもかかわらず、アフガン戦争でいち早くアメリカに付いたことで大きな利益を得た人物と見ていましたけど、今は、結局はアメリカの身勝手に振り回されて、困難な状況に追い込まれてしまった、かわいそうな人物に見えてきました。 彼が安倍さんのような人物だったら、とっくの昔に、後は野となれ山となれ、とばかりに政権を放り出していたでしょうね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年12月29日 04時18分55秒
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