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2009年07月09日
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テーマ:戦争反対(1187)
カテゴリ:

昨日のエントリに、天野次期IAEA事務総長に後ろから弾を撃ちかける古森という自称ジャーナリストんぼことを書きましたが、そのエントリにアンレッド@さんからコメントがあり、ニュークリア・シェアリングならNPTも日米安保もクリアできる、田母神元空幕長の言っているのもそういうことではないかとの指摘がありました。

実は3年前に中川(酒)大臣や、当時の麻生外相がそう言ったネタをペラペラしゃべった時に、産経新聞に以下のような社説(主張)が載り、私もそれをこの場で紹介しています。

--
『核抑止に「レンタル核」の勧め』

■NPT、非核三原則問題もクリア

 ≪タブー抜きの自由な論議≫

 北朝鮮の核実験から1カ月余が経過した。この間に実験したが成功か失敗だったかに始まって、小型核弾頭の有無、金正日体制の実情、経済制裁の有効性から関係6カ国の温度差に至るまでさまざまな論が乱れ飛び、「百家争鳴」の観を呈しているが、10年、20年前と変わらず、すっきりした結論は出そうにない。

 あえていえば、ひとつだけコンセンサス(合意)がある。「重大かつ深刻」(安倍首相の観艦式訓示)な北の「軍事的脅威」に対し、わが国単独では有効な軍事的対抗手段がないということだ。アメリカの「核の傘」があるじゃないかといわれそうだが、この傘を本当にあてにしてよいのか、不安に思う人は少なくない。

 同じ「核の傘」の下にいる韓国の世論調査では65%(中央日報など)が自前の核武装を支持し、ソウルでは退避訓練を実施したという。そこで気になったのはわが国の世論だが、日本の核武装について問うたのは本紙(10月16日付)の小規模な電話調査での賛成13・8%、反対82・4%のみ。他の大新聞はなぜか調査してみる意欲もないようだ。

 なにしろ中川昭一自民党政調会長が「(日本に)核があることで攻められる可能性は低いという論理はありうるわけだから、議論はあっていい」と発言しただけで「あまりに軽率」(朝日新聞社説)とか「北の核保有よりショッキング」(加藤紘一氏)といった拒絶反応が起きるくらいだから「触らぬ神に祟(たた)りなし」の心境なのかもしれない。

 投書欄を眺めても「核兵器の議論 全廃を前提に」とか「じっくり考えて正しい解決への努力を」とか「非核三原則を堅持しよう」といった当たりさわりのない建前論ばかりで、中川氏が期待するタブー抜きの自由な言論は見あたらぬ。

 大学のゼミナールや居酒屋では大声で核論議が交わされているのを見聞きしている私は、近いうちに核武装の支持率は韓国並みになるのではないかと予想しているが、とりあえず私のゼミ(大学院)で出た北の核に対する対抗策を紹介しよう。

 ≪所有権と管理権は米国に≫

 「もはや打つ手はない。イギリスの友人に部屋借りを頼んだからいつでも逃げられる」というのがA君、「座して死を待つ覚悟だが、せめて核爆発の瞬間を味わうため崖上へかけあがる」というB君、「同じだが、僕は地下室へ退避します」というC君、ところが「作っている余裕はないから核ミサイルを米国からレンタルしては」とD君が言いだすや名案かもと意見が一致したので、この案を検討してみた。

 そのさい(1)北朝鮮が核兵器の保有と改良を放棄する見込みはない(2)国連の経済制裁は抜け穴だらけで実効はあまり期待できぬ(3)北朝鮮が標的とする周辺諸国の筆頭は日本-という認識を前提条件とした。要点は次の通り。

 レンタル契約方式で平時は米国に置き、危急の時に米国の合意を得て日本へ持ち込む▽所有権も管理権も米国が持つから、核拡散防止条約(NPT)に違反しない▽非核三原則の「持ち込ませず」は米国の都合で持ち込まれる事態を想定しているので、日本が主体的に持ち込む場合は抵触しないと解する-。

 ≪3度目の被爆抑止の権利≫

 核武装というと、内外ともに日本が自前で製造し配備する方式をイメージするようだが、これだと時間と経費がかかりすぎる、NPTからの脱退が必要、国内の反核勢力による妨害がありうる。開発中に先制攻撃を受けるリスクがあるうえ、核実験場もないといった難点があって、実現の見込みは低い。レンタル核方式には、こうした難点はないが、果たして米国が応じるか、他の諸国が猛反対するのではと懸念する人もいよう。

 しかし調べてみると、当の北朝鮮を含め日本の核武装に正面から反対を表明した国はない。たとえ出てきたとしても、唯一の被爆国としてわが国には3発目の被爆を抑止する権利があるはずだと説得すればよい。米国の立場は微妙だが、日本が自前の核へ走るよりはレンタル契約を結ぶ方がベターと考えるはずだ。

 ここまで書いてきたところへ、北のおばさんアナウンサーがテレビに登場、おなじみの重々しい口調で「米国の一つの州に他ならない日本があえて地方代表として6カ国協議に参加する必要はない」とのたまった。核クラブ入りした自信からくる放言だろうが、この種の恫喝(どうかつ)に一喜一憂しないですむ体制づくりが急務であるまいか。そのうえでわが国が理想(空想?)とする核軍縮の実現をめざそう。

http://www.sankei.co.jp/news/061117/sir000.htm
--

この「レンタル核」と「ニュークリア・シェアリング」の違いは、平時にどこに核があるかという点。

で、この「レンタル核」は単に非核三原則に抵触することを回避したいという小さい動機から考えられたものですから(実際には「持たず」の抵触を回避できていない)、現代のようにアメリカの核の運搬手段に特段の制約が無い状況では、所有権も管理権もアメリカにある核を日本にわざわざ持ち込む意味など全く無いということに気がついていない、お粗末な案に過ぎないと、既に指摘済み。

一方「ニュークリア・シェアリング」の方は、平時から核を日本に置いておいて、有事には日本の意思で使えるようにするというものですから、まだ意味はあるでしょう。
でも、それでは日本に核があるということを公言するわけですから、非核三原則の「持たず」「持ち込ませず」、どちらもアウトですね。

そして、そもそも現実の「ニュークリア・シェアリング」とはどういう意味のものかと言えば、旧東側陣営から大規模な攻撃を受けた時に、通常戦力で劣勢のNATO諸国がそれを跳ね返すために戦術核を使えるようにするもの。
ミサイルで撃ち込まれる戦略核に対抗する手段じゃありません。

ですから、現実問題として他国からの核攻撃といえば戦略核ミサイルとなる海に囲まれた日本が、そういうものを持ってもあまり意味がない。
仮に、中国や北朝鮮のような国が「核を撃ち込むぞ」と脅して来たとして、「やれるものならやってみろ、こっちも撃つぞ」と言うためには、彼の地まで届くミサイルに搭載された戦略核が必要なのであり、「ニュークリア・シェアリング」で提供される戦術核では役に立たない。

そして、アメリカも戦略核の使用権限を他国に委ねるなんて危険なことはしない。そんなことをしてもし使われてしまったら、今度は自分のところに戦略核が撃ち返されて来るのは自明のことですから。だから「撃たれたときは、私が代わりに撃ってあげますから」ってことで、アメリカが使用権限をあくまでも握っているわけです。

そもそも戦略核は「有事」になる前段階でブラフとして使うためのものなのですから、仮に「ニュークリア・シェアリング」に含まれたとしても、参加国が使用できる状況が起こり得ないんですけどね。

====================

ということで、田母神元空幕長が仮に彼が主張する核武装とは「ニュークリア・シェアリング」のことだと言っているのだとしたら、彼はそのシェアリングの対象に戦略核は含まれないという素人並の知識しか持ち合わせていないのか、わかっていて人々を欺こうとしているのかのどちらかってこと。

何しろ、彼は「中国に対抗する勢力を作り、それを中国に認めさせるためには、日本が自立した国となり核武装を行うことが必要なのかもしれない」(Wikipedia)という意味で核武装を主張しているんですから、いくら戦術核を持ってもそんなことは達成できないなんて自明ですからね。

どっちにしても、真に受けるべきものじゃありません。

ちなみに、日本会議は今回の講演日程変更要請に対して「私達は市長以上に核廃絶を願っている」と言っていたそうですけど、田母神氏が「ニュークリア・シェアリング」を主張しているなら、これは真っ赤な嘘ってことです。








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最終更新日  2009年07月10日 02時04分58秒
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Re:ニュークリア・シェアリングという幻想(07/09)   アンレッド@ さん
最初に言っとくけど、俺はタモ支持者じゃないから。

でさぁ、タモは非核三原則は否定的に考えているよ。これが酔いどれのオッサンの主張と異なる所。

その上でタモのニュークリアシェアリングは「有事の際に必要量の核を引き渡してもらえる仕組み」と説明している点で、戦略核と推測出来る。ソースはタモの最新本「座して平和は守れず」から抜粋。
但し、白砂君の指摘するようにタモは知識が足りない。ホントに戦術核と戦略核の区別がついてるのかも疑問には感じる。これ以外にも疑問に感じる事は本を読んで多々そう感じたし、俺自身、某所でそう書いたしね。我ながら無駄本と思いつつもどんな人柄で考え方の持ち主か考察したくて本を買ったが無駄使いだった・・・

結局、彼は世渡り上手なんだよ。
例の論文以降、メディア受けするキャラでテレビに呼ばれるは、講演会を開くは、本は売るで、ガッツリ稼ぎまくり。自衛隊の退職金なんて目じゃないだろう。

放置を薦めるよ。
(2009年07月11日 01時44分40秒)

再読したら   アンレッド@ さん
タモは自身の著書の中でニュークリアシェアリングの中に原子力潜水艦も含めているから、報復手段として原子力潜水艦で近くまで行き発射と漫画の沈黙の艦隊ワールドなのかもね。

(2009年07月11日 01時59分46秒)

コメントありがとうございます   白砂青松0715 さん
まあ、聞けば聞くほど田母神という人のうさんくささが見えてきますね。

原子力潜水艦を他国の意思で使えるようにするなんて、アメリカがそんなことをする理由もメリットもない。それがわからない人が空自のトップにいたということなのか、わかっていて人々を騙すような人が空自のトップにいたということなのか。
どちらにしても、その方が周辺諸国の核の存在よりも恐ろしい事態だと考えるべきなのかもしれません。

しかし、こういう勇ましいことを言う人々って、なんでアメリカが(彼らの考える)日本にとって都合の良い行動を取ると信じ込めるんでしょう。
アメリカがまず第一に考えるのはアメリカの国益。原子力潜水艦や戦略核を他国に委ねることのどこにそれがあるというのか、ちょっと考えればわかりそうなものだと思うんですけどね。

では。

(2009年07月15日 01時56分40秒)

はじめまして   はち さん
ひとつ質問なのですが白砂青松0715様はレンタル核・シェアリング双方に批判的な立場のようですが、では『これから日本はどうすればいいのか』についてご教授いただきたいと思います。
今後、短中期的には北朝鮮の脅威が拡大し、長期的には中国やその他の国の脅威が拡大することが予想されます。
そのような状況の中で『日本はただ見ているだけでいいのか』という気持ちが私の中にはあります。
周辺国の脅威が拡大していく中で『日本はどうすればいいのか』についてお話聞かせてほしいと思います。


ついでに、コメント欄で感じたことなのですが、田母神氏が直接述べた話しでもないのに、人の推測だけで田母神氏を批判するのはどうかと思います。
また、白砂青松0715様は『聞けば聞くほど…』と述べておりましたが、本当に田母神氏の主張を分析されてから批判しているのでしょうか。
ちゃんと分析した上で批判しているのであれば、著書に書かれている内容ぐらいちゃんと把握していると思うのですが。。。
その点についてもお答いただくとおりがたいです。 (2009年07月20日 20時09分12秒)

Re:コメントありがとうございます(07/09)   アンレッド@ さん
白砂青松0715さん
>しかし、こういう勇ましいことを言う人々って、なんでアメリカが(彼らの考える)日本にとって都合の良い行動を取ると信じ込めるんでしょう。
>アメリカがまず第一に考えるのはアメリカの国益。原子力潜水艦や戦略核を他国に委ねることのどこにそれがあるというのか、ちょっと考えればわかりそうなものだと思うんですけどね。

>では。
-----
それは著書ではアメリカに対しては、アメリカはアメリカの国益で動くと書いてるし、妄信的な信用は危険と警鐘は鳴らしているよ。

白砂君の主張と同じだね。

白砂君の好きな「可能性」だけで言えばゼロでは無いし、北の核の脅威が更に高まり、日本も戦略核保有という選択肢を明確にした場合、戦略核のニュークリアシェアリングも有るかもしれんがね。可能性だけならねw


白砂君は、田母神に関して批判的に日記を書いてるのに、書いてる本人が田母神の事が分かっていないというオチですね。

(2009年07月21日 23時24分28秒)

頼るべきは日本国憲法と日米安保でしょう   白砂青松0715 さん
はちさん

>周辺国の脅威が拡大していく中で『日本はどうすればいいのか』についてお話聞かせてほしいと思います。

現日本国憲法と日米安保をとことん利用するということでしょう。
日本に戦力の保持を禁じた憲法案を提示したのはアメリカ。
そして、日本の核保有の障害となるNPT体制をリードしたのもアメリカ。

だったら、アメリカにはきっちりと面倒みてもらいましょってことです。
そのためにも、今の日本国憲法を維持しないと危ない。

憲法を改正してしまったら、日本はアメリカの戦争にお付き合いして、多くの日本人の血を流さなければならなくなるか、あるいはそのあなたが言う「周辺国の脅威」に自力で対抗するために、国民生活をその周辺国並に犠牲にする覚悟が生ずるということになります。

>ついでに、コメント欄で感じたことなのですが、田母神氏が直接述べた話しでもないのに、人の推測だけで田母神氏を批判するのはどうかと思います。

具体的に何の話をされているのでしょうか?
もちろん、私は直接彼に話を聞いたことはないし、今後も聞くこともないでしょう。
全てはメディアを通じて間接的に得たものばかりです。
でも、そこになにかあなたがお聞きになっていることと整合性のとれないものがあるのだとしたら、それは田母神氏の主張に一貫性がないと申し上げるほかないと思いますよ。

>ちゃんと分析した上で批判しているのであれば、著書に書かれている内容ぐらいちゃんと把握していると思うのですが。。。

著書を読むまでもなく、彼のような立場の人物がニュークリアシェアリングを主張しているのであれば、その時点でそこに破綻が生ずるということです。
読むほどの価値があるのは、そのようなボロを簡単に見せない人の書いたものだけだと思います。


(2009年07月25日 23時39分50秒)

アメリカがアメリカの国益で動くなら、戦略核のシェアなんてしないでしょなんて   白砂青松0715 さん
アンレッド@さん

>それは著書ではアメリカに対しては、アメリカはアメリカの国益で動くと書いてるし、妄信的な信用は危険と警鐘は鳴らしているよ。
>白砂君の主張と同じだね。

そうですね。
にもかかわらずニュークリアシェアリングを主張しているなら、その時点で彼は矛盾しているということでしょう。

>白砂君の好きな「可能性」だけで言えばゼロでは無いし

私は法の枠組みを無視してまでの「可能性」を主張したことはありませんがね。

>戦略核のニュークリアシェアリングも有るかもしれんがね。可能性だけならねw

無いでしょう。
アメリカにメリットがありません。

>白砂君は、田母神に関して批判的に日記を書いてるのに、書いてる本人が田母神の事が分かっていないというオチですね。

分るわけありませんよ。
あんなデタラメなことを言える人のことなんて。

というより、ニュークリアシェアリングを主張している人が、アメリカはアメリカの国益で動く、即ち実はその核は使えない可能性があると言っている、それだけデタラメな人物だったという「オチ」でしたね。


(2009年07月25日 23時43分12秒)

Re:頼るべきは日本国憲法と日米安保でしょう(07/09)   はち さん
白砂青松0715さん
>現日本国憲法と日米安保をとことん利用するということでしょう。
>日本に戦力の保持を禁じた憲法案を提示したのはアメリカ。
>そして、日本の核保有の障害となるNPT体制をリードしたのもアメリカ。

>だったら、アメリカにはきっちりと面倒みてもらいましょってことです。
>そのためにも、今の日本国憲法を維持しないと危ない。

>憲法を改正してしまったら、日本はアメリカの戦争にお付き合いして、多くの日本人の血を流さなければならなくなるか、あるいはそのあなたが言う「周辺国の脅威」に自力で対抗するために、国民生活をその周辺国並に犠牲にする覚悟が生ずるということになります。


先のアンレッドさんに対するコメントで白砂青松0715さんは『アメリカがまず第一に考えるのはアメリカの国益』とおっしゃっています。
日本の核武装や戦力保持を禁止したのはアメリカなんだから、アメリカに面倒をみてもらおうという気持ちはわかりますが、自国の国益が第一であるアメリカが今後とも日本を守りつづけるのかが甚だ疑問です。
少なくともアメリカがこれからも日本を守ってくれるためには『日本を守ることがアメリカの国益になる』という事実が必要だと思うのですが、どのような点で日本を守ることがアメリカの国益になるのかをお教えください。


>もちろん、私は直接彼に話を聞いたことはないし、今後も聞くこともないでしょう。
>全てはメディアを通じて間接的に得たものばかりです。

間接的な見聞きしかしていないから、田母神の主張には一貫性がないと感じるのではないでしょうか。


まぁblogなんで詳細な分析を求めるのも無理がありますが、『読む価値がない』といって切り捨てずに、その人の主張をちゃんと理解し、それを分析して、考察することは、批判をする者の最低限のマナー(スジ)ではないでしょうか。 (2009年07月26日 20時46分59秒)

イラク侵攻の際に、アメリカが日本を引き合いに出したのをお忘れですか?   白砂青松0715 さん
はちさん

>少なくともアメリカがこれからも日本を守ってくれるためには『日本を守ることがアメリカの国益になる』という事実が必要だと思うのですが、どのような点で日本を守ることがアメリカの国益になるのかをお教えください。

アメリカが「自由と民主主義」の大義を掲げ、また成文憲法を持つ最古の国と自負している以上、今の日本国憲法を持つ日本を裏切ることはアメリカの国益になりません。
アメリカはイラク侵攻においてもその軍事行動の正当化のためにかつての日本を引き合いに出した。日本を裏切るということは、その後のアメリカの行動の大きな足枷になるということです。

逆に日本の立場で言えば、その部分でアメリカの裏切りを呼び込むような口実を与えないことが肝要とも言えるわけです。
具体的には、アメリカによる占領中に作られた日本国憲法を下手にいじらない。そして周辺国を軍事力に頼るような形で挑発しない。
この2点です。

>間接的な見聞きしかしていないから、田母神の主張には一貫性がないと感じるのではないでしょうか。

間接的であろうと、そこに既に一貫性が失われている以上、詳細に見聞きしたところでそれが解消されることもありません。

>まぁblogなんで詳細な分析を求めるのも無理がありますが、『読む価値がない』といって切り捨てずに、その人の主張をちゃんと理解し、それを分析して、考察することは、批判をする者の最低限のマナー(スジ)ではないでしょうか。

ですから、戦略核をアメリカが貸し出すという主張のどこに、それ以上詳細な分析を行う必要性が見出せるのですか?
アメリカがいざとなったら貸さないと言い出す可能性があるニュークリア・シェアリングのどこに、抑止力としての意味があるのですか?
悪いけど、読み手に特別な分析してもらわなければ矛盾が解消できないような主張しかできないなら、それはその人の能力不足です。

(2009年07月27日 03時44分35秒)

質問です   朱里 さん
>アメリカがいざとなったら貸さないと言い出す可能性があるニュークリア・シェアリングのどこに、抑止力としての意味があるのですか?
貸さないことこそ日本を裏切る行為になるのではないでしょうか?
それは、白砂青松さんの言質を取ると「アメリカの国益にならない」とされています。
国益にならないことはしないのだから、「貸さない」ということは有り得ないのでは? (2009年11月30日 21時38分42秒)

アメリカが偶発的に核戦争に巻き込まれる可能性を容認すると思いますか?   白砂青松0715 さん
朱里さん

>貸さないことこそ日本を裏切る行為になるのではないでしょうか?

なりませんね。ことは戦略核を誰が使用する権限を持つのかという話ですよ?

もし日本の国益とアメリカの国益が一致しているなら、アメリカがその戦略核を使えば良いのであり、アメリカは世界中に戦略核を撃ち込める能力を持っているのですから、わざわざ日本に使用権限を委ねる必要は全くないでしょ。

そして、それはあくまでもアメリカの核なんですから、もし日本が使おうとしてもアメリカが「使うな」と言うとしたら、それはその時点で日本がアメリカの国益に反する行為をしようとしている、言い換えれば「まず日本がアメリカを裏切ろうとしている」ってことです。

アメリカがそれを認めるなんて有り得ない。だから、ニュークリア・シェアリングなんて幻想に過ぎない、それが機能する場面が到来することは無いと申しているのです。

>国益にならないことはしないのだから、「貸さない」ということは有り得ないのでは?

例えば、日本と中国、あるいはロシアとの間で軍事的緊張が高まった、あるいは実際に戦端が開かれたとしましょう。この時、日本が中国やロシアにアメリカから借りた戦略核を日本の意志で撃ち込もうとしたら、アメリカはどうでると思います?

絶対に止めますよ。
実際に撃ち込まれたら、中国やロシアは当然彼らの戦略核で報復する。その目標が日本だけということは有り得ない、当然アメリカも含まれることになります。

そんな偶発的に核戦争に巻き込まれるような仕組みを、アメリカがわざわざ作る必要がどこにあるのです。どこにもありませんよ。
アメリカにしてみれば戦略核の使用権限を他国に委ねることが既に、国益にならない、即ち最初から「貸さない」と申しているのです。

では。

(2009年11月30日 22時36分49秒)


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