|
テーマ:政治について(19787)
カテゴリ:時事
昨日も触れましたけど、今回の総選挙で議席数が自民300から民主300へと大きく振れそうです。 勝ち過ぎ、負け過ぎというのは、政権交代を行いながら政治を進めてゆくという観点からは、あまりよろしい状態とは言えないと思います。 何よりもこれが繰り返されると、議員はいつも新人ばかりということになり、結果として人が育たなくなるのが問題と言えるのではないでしょうか。 しかしながら、これが小選挙区制というもの。 何しろオールオアナッシンッグなんですから。 こういった議席数の大幅な変化は単純小選挙区制のイギリスやカナダでも見られます。 ただし、カナダはケベック党のように特定地域に絶対的に強い政党がありますから、議会全体で見るとどこかが勝ち過ぎるという風には見えないのですけれど、個々の政党で見ると、政権党がほとんど議席を失うまでの大惨敗を喫するなんてこともあります(169議席中167議席を失った1993年の進歩保守党)。 一方、アメリカではそこまでドラスチックな変化は起きていない。この点については弊ブログでも既に紹介済みですが、アメリカの下院は現職の再選率が異常と言って良いくらいに高いから。逆に言えば議席を1割減らすというのはアメリカでは大惨敗と言って良い現象です。 さて、小選挙区制を導入したとき、これがアメリカのような二大政党制を導くなんて論者もいましたけど、それはデタラメ。 アメリカが特殊だったのであり、こういう大きな議席変動は小選挙区制の宿命です。 私は小選挙区制という選挙制度にははっきり言って反対。 少なくとも単純小選挙区制というもののメリットが私には見出せません。 民意をきちんと反映させるなら、比例代表もしくは小選挙区と比例代表の併用制にすべきでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[時事] カテゴリの最新記事
|