|
テーマ:政治について(19783)
カテゴリ:エネルギー問題
で、その逃げる先の電力事情はどんな具合なのでしょうか。 -- 新興国で深刻化する電力不足 中国にも警戒感 2012/08/12 22:18 新興国を中心とする各国で夏場の電力不足が深刻化し、国民生活に大きな混乱が起きている。エジプトでは9日に大停電が起き、地下鉄がストップするなどのトラブルが続発。7月末にインドで起きた大停電は約6億人に影響した。韓国でも8月6日の気温上昇で、大停電寸前の状態に追い込まれている。背景には経済発展に伴う電力需要増に発電所などのインフラ整備が追いつかないことや、原子力発電所への逆風があり、同様の事情を抱える中国にも警戒感が広がっている。(小雲規生) AP通信によると、エジプトの首都カイロでは9日朝、広範囲にわたって停電が発生。地下鉄の2路線が1時間以上運転を停止し、乗客が線路上を歩いて移動するなどの混乱が生じた。気温が40度を超えるなか数時間も停電が続いた地域もあり、冷蔵が必要な食料や医薬品が使えなくなるなどの影響も出た。 エジプトでは今夏、気温上昇とともに停電が頻発している。電力需要の急増や送電網のトラブルが原因とされるが、特定には至っていない。閣僚の一人は地元紙の取材に「高圧線からの盗電が電力不足を悪化させている」とも答えている。 またインドでも7月30、31の両日、電力需要の増加が原因とみられる大停電が起きた。31日には炭鉱のエレベーターが停止して作業員が一時的に地下に閉じ込められるなど、全28州のうち18州とデリー首都圏などの約6億人に影響が及んだ。インドは過去10年間で発電能力を約40%引き上げているが、それでも急増する電力需要には追いついていない。 一方、韓国では原発の運転停止が電力供給に影を落としている。蔚珍原発4号機は昨年9月に伝熱管の破損が見つかり、再稼働できない状態が続く。古里原発1号機は3月、全電源喪失事故を隠していたことが発覚し、運転を停止した。 こうしたなか今月6日には気温上昇を受けたエアコン使用などで電力需要が増え、電力供給の余力が4%を下回った。政府や電力会社が節電を呼びかけて事なきを得たが、全国約160万戸に影響が出た昨年9月の大停電の再来となりかねず、政府は急遽(きゅうきょ)、古里原発1号機の再稼働を決めた。 各国で相次ぐ電力危機に、慢性的な電力不足が続く中国では警戒感が高まっている。中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報のウェブサイトは2日、論説「インドの停電がもたらす中国への教訓」を掲載。国民生活向上のために電力供給を倍増させる必要がある一方、火力発電には石炭や原油の確保という制約があり、東京電力福島第1原発事故後は原発建設も難しくなっているとし、「中国が進む成長への道は狭まっている」と指摘している。 http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/korea/583434/ -- もちろん、全ての新興国が電力不足という訳でもないでしょうけど、たとえ節電の呼びかけがなされているとしても、今の日本よりも安定した電力事情の新興国というのは、まず無いと言って良いのではないでしょうか。 そういう国で安定した電力を確保しようと思ったら、政府から優先的に電力を供給する保証を取り付けるか、自前の発電設備も持つか。 前者だとしたら、それは相手国の国民よりも自分たちを優先させろと政府に迫るわけで、そういうことをするのは相手国の対日感情を悪化させる元となり、良策とは言えません。 そして、後者なら、そもそも電力を理由に外国に行く意味が無くなる、日本に居たって自前の発電設備を持てば良いだけの話です。 しかし、散々国民を脅かして来た産経が、こういう記事を載せるというのは、ちょっと不思議な気がします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[エネルギー問題] カテゴリの最新記事
>前者だとしたら、それは相手国の国民よりも自分たちを優先させろと政府に迫るわけで、
>そういうことをするのは相手国の対日感情を悪化させる元となり、良策とは言えません。 その代り、現地での雇用の拡充になるわけなので、寧ろ現地政府が積極的に誘致を行っている国も少なくありません。 地元も雇用やインフラの整備の恩恵を受けることで対日感情が良化する可能性があります。 まあ、反日感情云々は進出した企業の態度次第なのでどう転ぶかわかりませんが、 雇用や税収の拡大が見込める以上、新興国の現地政府は積極的に誘致するでしょうね。 > そして、後者なら、そもそも電力を理由に外国に行く意味が無くなる、 >日本に居たって自前の発電設備を持てば良いだけの話です。 逆に言えば、高度で低価格な電力インフラという、日本で生産を行う際のメリットの一つがなくなるわけです。 であれば、生産コストの安さと自前の発電設備のコストを天秤にとり、 生産拠点の海外移転に舵を切る企業が出てきてもおかしくないでしょう。 別に自分の言っていることが絶対正しいと言うつもりはありませんが、 そういうシナリオもあり得るということで。 (2012年08月22日 16時01分13秒)
お下劣野郎さん
>地元も雇用やインフラの整備の恩恵を受けることで対日感情が良化する可能性があります。 雇用ではプラスでしょうけど、何でインフラ整備の恩恵を受けられるなんて言えるんでしょうね? 現実に、新興国にこれだけ企業が進出しているのに、未だにそのインフラが不足しているというのが、この記事に書かれていることなんですけど。 >まあ、反日感情云々は進出した企業の態度次第なのでどう転ぶかわかりませんが、 >雇用や税収の拡大が見込める以上、新興国の現地政府は積極的に誘致するでしょうね。 そうやって、国民よりも外国企業を優遇していれば、国と国民の間に隙間が生ずる可能性が高くなる。そういうことを日本の企業が進めることが問題だと私は認識しています。 >逆に言えば、高度で低価格な電力インフラという、日本で生産を行う際のメリットの一つがなくなるわけです。 意味がわかりません。 日本の電力は高いから逃げるんだと、財界などは国民を脅していたではありませんか。 そんなメリットなんて最初から日本には無いはずでしょ。 >であれば、生産コストの安さと自前の発電設備のコストを天秤にとり、 >生産拠点の海外移転に舵を切る企業が出てきてもおかしくないでしょう。 日本でも海外でも、どちらも自前の発電設備を作る話なのに、何でその二つを天秤に乗せるのでしょう? 全く意味がわかりません。 (2012年08月22日 23時34分48秒)
>雇用ではプラスでしょうけど、何でインフラ整備の恩恵を受けられるなんて言えるんでしょうね?
>現実に、新興国にこれだけ企業が進出しているのに、未だにそのインフラが不足しているというのが、この記事に書かれていることなんですけど。 この場合のインフラとは、工場が進出することにより、周辺の道路などの交通網の整備、住宅街の建設などを指します。 日本の地方都市でも似たようなことは行われていますな。 >>まあ、反日感情云々は進出した企業の態度次第なのでどう転ぶかわかりませんが、 >>雇用や税収の拡大が見込める以上、新興国の現地政府は積極的に誘致するでしょうね。 >そうやって、国民よりも外国企業を優遇していれば、国と国民の間に隙間が生ずる可能性が高くなる。そういうことを日本の企業が進めることが問題だと私は認識しています。 その可能性は否定しませんが、「国民よりも外国企業を優遇」が原因で起きた問題の実例はありますか? 進出した企業の対応の習慣の違いなどが原因で軋轢が発生したというのはよく聞きますが。 >>逆に言えば、高度で低価格な電力インフラという、日本で生産を行う際のメリットの一つがなくなるわけです。 >意味がわかりません。 >日本の電力は高いから逃げるんだと、財界などは国民を脅していたではありませんか。 >そんなメリットなんて最初から日本には無いはずでしょ。 電気代に比例して、安定した電力供給されることがメリットです。(信頼性に即した電気代と言うべきか) しかし、円高+原発停止による電気代の上昇によるコスト上昇というデメリットが、そのメリットを上回ってしまうことを指しています。 >>であれば、生産コストの安さと自前の発電設備のコストを天秤にとり、 >>生産拠点の海外移転に舵を切る企業が出てきてもおかしくないでしょう。 > >日本でも海外でも、どちらも自前の発電設備を作る話なのに、何でその二つを天秤に乗せるのでしょう? 「日本に残って、自前の発電設備を作って電力コストを抑える」案と、 「海外で自前の発電設備を作って新興国の不安定な電力事情に対処する」案の比較です。 >全く意味がわかりません。 海外での電力設備コスト<日本国内での電力設備コストが成立すれば、 海外への移転を検討するでしょう。 (2012年08月23日 11時44分54秒)
お下劣野郎さん
>この場合のインフラとは、工場が進出することにより、周辺の道路などの交通網の整備、住宅街の建設などを指します。 住宅街の建設は「インフラ」とは呼びませんし、住民が恩恵を受けるという意味での交通網の整備がなされる根拠が不明です。 >日本の地方都市でも似たようなことは行われていますな。 大震災前に、「電力が足りないけどインフラ整備の恩恵を受けた」地方都市なんてありましたっけ? >その可能性は否定しませんが、「国民よりも外国企業を優遇」が原因で起きた問題の実例はありますか? 開発独裁体制だった国で、政府と仲が良いと見なされた企業が暴徒に襲撃を受けたなんて話も、以前はありました。 また、環境問題関係でもよくある話でしょ。先日も中国に進出した王子製紙系の工場の排水問題も根は同じ。 >電気代に比例して、安定した電力供給されることがメリットです。 ですから、そんなものは存在しないという前提の話です。 あるなら、財界が国民を脅していた事実が説明できません。 >「日本に残って、自前の発電設備を作って電力コストを抑える」案と、 >「海外で自前の発電設備を作って新興国の不安定な電力事情に対処する」案の比較です。 比較の意味がなさそうですね。 >海外での電力設備コスト<日本国内での電力設備コストが成立すれば、 >海外への移転を検討するでしょう。 設備コストなど、全体の発電コストに比べたら微々たるものですから。 (2012年08月23日 19時29分31秒)
白砂青松0715さん
>お下劣野郎さん > >>この場合のインフラとは、工場が進出することにより、周辺の道路などの交通網の整備、住宅街の建設などを指します。 > >住宅街の建設は「インフラ」とは呼びませんし、住民が恩恵を受けるという意味での交通網の整備がなされる根拠が不明です。 言いますよ。 http://dictionary.sanseido-publ.co.jp/topic/10minnw/002infra.html 勝手な定義をしては行けませんね。 >>その可能性は否定しませんが、「国民よりも外国企業を優遇」が原因で起きた問題の実例はありますか? > >開発独裁体制だった国で、政府と仲が良いと見なされた企業が暴徒に襲撃を受けたなんて話も、以前はありました。 >また、環境問題関係でもよくある話でしょ。先日も中国に進出した王子製紙系の工場の排水問題も根は同じ。 なるほど。 >>電気代に比例して、安定した電力供給されることがメリットです。 > >ですから、そんなものは存在しないという前提の話です。 前提を立てるのは構いませんが、それは事実ですか? あなたの妄想ではありませんか? >あるなら、財界が国民を脅していた事実が説明できません。 とりあえず、これの具体的な記事などをご提示ください。 どんな文脈での話なのかによって、話の内容が変わってきます。 >>「日本に残って、自前の発電設備を作って電力コストを抑える」案と、 >>「海外で自前の発電設備を作って新興国の不安定な電力事情に対処する」案の比較です。 > >比較の意味がなさそうですね。 どうして? >>海外での電力設備コスト<日本国内での電力設備コストが成立すれば、 >>海外への移転を検討するでしょう。 > >設備コストなど、全体の発電コストに比べたら微々たるものですから。 おや、日本国内での設備コスト+発電コストと、海外での設備コスト+発電コストの見積もりをお持ちなのでしょうか? それともお得意の何の根拠もない妄想見積もりなのでしょうか? (2012年08月24日 12時00分10秒)
お下劣野郎さん
>言いますよ。 >http://dictionary.sanseido-publ.co.jp/topic/10minnw/002infra.html >勝手な定義をしては行けませんね。 そこに何と書いてあります? 『個人所有の住宅は生活基盤であってもインフラとは呼ばれませんが、自治体がニュータウンを整備するような場合は社会共有的な性格を持っているので「住宅インフラ」などと呼ばれます。』 自分がリンクを張った先に何が書いてあるかも読まないんですね。 で、電力が無くてもインフラ整備の恩恵を受けた日本の地方都市ってどこです? >前提を立てるのは構いませんが、それは事実ですか? >あなたの妄想ではありませんか? だったら、そうやって国民を脅している財界が妄想をいだいているのでしょう。 >>あるなら、財界が国民を脅していた事実が説明できません。 >とりあえず、これの具体的な記事などをご提示ください。 -- 「成長なき脱原発に懸念、海外シフト加速も - 経団連セミナーで企業首脳」 >米倉弘昌経団連会長(住友化学会長)は記者団の質問に対し、電力供給が不安定になれば「設備投資ができないので外に出ざるを得ない」と述べ http://www.bloomberg.co.jp/news/123-LOOA1B6S972A01.html -- >どうして? 発電設備の建設コストの内外差など全体の電気代からみたら微々たるものだからですよ。 >おや、日本国内での設備コスト+発電コストと、海外での設備コスト+発電コストの見積もりをお持ちなのでしょうか? 日本国内の数字だけあれば十分です。 100万kw級の火力発電所の建設コストは約1000億円。 一方その発電所で燃やす天然ガスにかかるコストは年間で約500億円。 20年単位で考えたら、仮に建設コストに200億円の差があったって、全体の2%に過ぎません。 >それともお得意の何の根拠もない妄想見積もりなのでしょうか? で、あなたが私に難癖をつける根拠はどこにあるんです? (2012年09月07日 00時36分27秒) |