カテゴリ:社会風俗
クロニクル サントリービール発売
1963(昭和38)年4月27日 東京オリンピックの前年の話です。 53年前のこの日、洋酒のサントリーがビールの生産に乗り出し、サントリービールを発売しました。何故サントリーがビールを? それには、同社ならではの事情がありました。サントリーのウィスキーが売れすぎ、洋酒業界では、ダントツのガリバーになりすぎたのです。このままでは独占禁止法による会社分割の対象にされてしまう。こういう危機感を同社は持ったのです。 幸い、洋酒も酒類の分類でしたから、洋酒以外の売れない商品を出せば、サントリー全体の酒類のシェアは下がり、分割の畏れはなくなります。サントリーはこれを狙ったのです。当時の佐治敬三社長は、ビール部門に対し、「急いで売れる商品に仕立てなくてよろしい。時間はかかっても、良いものを育てて欲しい」と、訓示したそうです。 こうして時間をかけて育てることが出来たからこそなのでしょうね。それこそ、初期の少しも美味しいと思えなかったサントリーのビールも、2000年代の中頃には良い味を出すようになり、矢沢永吉をCMに起用した「サントリープレミアムモルツ」など、、飲み応えのある美味しいビールになってきました。 ただ、ダルマなど低・中級のウィスキーの味は、落ちているように感じます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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