カテゴリ:国際政治
クロニクル 反タリバン勢力カヴール占領
2001(平成13)年11月13日 20年前のこの日、アフガニスタンで、反タリバン勢力の北部同盟が、首都カヴールを制圧しました。 アフガニスタンでは、1988年のソ連軍撤退後、各地に割拠した軍閥勢力による争いが絶えず、内戦状態が続きましたが、この状態に終止符を打ち、内戦を終らせて治安を回復したのが、イスラム神学生を中核としたイスラム原理主義勢力のタリバンでした。 9・11事件後、米国はアフガニスタンのタリバン勢力への報復を決意、10月7日から同国への空爆を開始、北部同盟などタリバンとの戦いに敗れて武装解除されていた、各地の軍閥に武器を供与して、タリバンとの戦いの先兵に仕立てたました。 しかし,アメリカのこの行動は、時計の針を逆戻りさせ、折角誕生したタリバン政府の、治安回復の努力を否定して、軍閥割拠状態に戻してしまったことにつきます。結果はどうなったか。再び内戦状態に逆戻りしてしまって、米軍が撤退できない状況が続きました。 そして、そんな状況で、シリアやイラクで暴れていたIS(イスラム国)勢力が台頭し、そうしたウルトラ過激派を抑えるためには、タリバンの力を借りるしかなく、時の経過と共にタリバンが復活、今年夏の米軍の撤退と共に、首都カブールもタリバンの手に落ちました。 結局2001年の米国によるアフガン侵攻は、20年に及ぶ混乱をアフガンに齎し、飢えに苦しむ人々を大量生産する結果に繋がりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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