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カテゴリ:小説(中学生~)
新津きよみさんの作品
三十五歳の会社員・楠木葉子は、父亡き後、母と妹を養ってきたしっかり者。 結婚を考える恋人もいる。 そんなある日、葉子は、帰宅途中、胸を刃物で刺されて死亡した。 が、一年後、山の手線で別の女性の身体を借りて、この世に戻ってきた。 葉子は恋人のことを気にかけながらも、母と妹が住む自宅へと向うが、 そこで待っていたものとは...。
葉子の行動、葉子の感情、葉子の考えが徐々に変化していく過程が自然。 そういうものかなぁ・・・としみじみ。
他人の身体を使ってこの世に戻ってくるけれど 葉子がその身体の持ち主のことを考えて行動する所が、いい。 どんどん一生懸命になっていく彼女が結構、好き。
「あの世から戻ってくる」っていってもホラーでは決してなく、 怖さを感じることもなかった。 最後は切なくもあり、やさしくもあり。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年06月19日 22時22分18秒
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