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白山菊理姫

白山菊理姫

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2005.02.13
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カテゴリ:不思議な世界
時を超越する想念

私はあまり不思議な経験をしたことがないと以前書いたが、唯一デジャビュ(既視感)現象については、子供のころから確信していることがある。デジャビュとは、行ったこともない場所なのになぜか行ったことがあるように感じたり、ある場面がすでに見たことがあるように感じたりする現象。単なる錯覚ではないかとする向きもある。

しかし、これは断じて錯覚ではない。それは私の経験からそう断言できることだ。

結論から言おう。デジャビュ現象が起きるのは、時空を超越して想念が“共鳴”した場合に起こる。人間は過去を思い出す。ところが時々、未来の想念(あるいは過去生の想念の可能性もある)が入ってきてしまうことがある。そのとき、何とも言えない不思議な感じを覚える。

音叉が、距離が離れていても共鳴するように、時間を越えて想念が共鳴現象を起こすのだ。それは未来の想念が現在に入ってきて共鳴する場合もあれば、今生の記憶ではなく過去生などの想念が現在に入ってきて共鳴する場合もあるようだ。私の場合は前者である。

あの何ともいえない奇妙な感じ。私はそれを経験した何年か後に、同じ奇妙な感じを思い出すことから、過去の時点で今の気持ちと共鳴したために、あの時奇妙な感じがしたのだなと理解できるわけだ。つまりゲーテが8年後に、あのときに馬に乗ってすれ違ったのは自分であることを発見したときの気持ちと同じである。言葉ではこれぐらいでしか説明できないが、感覚的には100%、その現象を理解している。

このことから何が言えるか。一つは、時間は“同時”に存在しているということだ。私は、時間が過去から未来へと一方向に流れているとは思っていない。実は、時間は未来から現在、現在から過去へとも流れる。言い方を変えると、過去と未来と現在は同時に存在している。だからこそ、過去や未来の想念が現在の私の中に入り込んでくる。

そして最も大事なことは、現在を変えれば未来だけでなく過去すら変えることができるということだ。そうでなければ、私たちが「今」を生きる意味もなくなってしまう。





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最終更新日  2005.02.13 10:15:30
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