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テーマ:歴史なんでも(780)
カテゴリ:歴史散歩
竹内氏の『古事記の宇宙』の凄さや面白さが少しわかってもらえたでしょうか。 たった一行、あるいは数行の記述の中に、これまでまったくわからなかった『古事記』の神々の系図の謎が解かれているわけです。
思えば、最初のころに教えてくれた「アマテラスとスサノオの誓約は政略結婚のことである」というのは、初心者用の口伝でした。 大年が大物主であり、ニギハヤヒであるというのは、中級者用でしょうか。 すると、タケツノミトアヂスキタカヒコネが同一人物だというのは上級者用の口伝かもしれませんね。 そして、『古事記の宇宙』では、とうとう極秘伝のさわりの部分が明らかにされたわけです。
そのころ私は、鼎談シリーズの四回目の第四章で秋山氏が触れたシンクロニシティ現象の研究に没頭しておりました。 2016年のかなりの時間をシンクロニシティ現象の解明に費やしました。 その結果、世に出たのが、2017年1月に出版された『シンクロニシティ「意味ある偶然」のパワー』という本です。秋山氏との共著ですね。
さらにその勢いに乗って、同年7月に同じ秋山氏との共著で『インチキ霊能者とホンモノ霊能者の見分け方』を上梓。その間、竹内氏も同年4月に今度は『古事記の邪馬台国』を出版します。 ちょっとした出版ラッシュでした。
この竹内氏の『古事記の邪馬台国』も玄人受けするいい本でした。 衝撃的だったのは、賀茂別雷大神を祀った京都の上賀茂神社の権殿に神武天皇が祀られていることを明らかにしたことでしょうか。 で、前回オオヤマクイだった賀茂別雷大神の父親は、今回はタケツノミになっていましたね。 ここも面白いポイントです。 オオヤマクイが玉依姫と結婚して別雷大神が生まれた前か後に、タケツノミと玉依姫が結婚していたという口伝があると竹内氏は言っているんですね。
実はこうしたことは、よくあるんです。 一番有名なのは、イカガシコメと結婚した第八代孝元天皇と第九代開化天皇のケースが挙げられます。 孝元天皇とイカガシコメとの間にヒコフツオシノマコトが生まれた後、今度は開化天皇がイカガシコメと結婚して生まれたのが崇神天皇です。
タケツノミとオオヤマクイのどちらが先に玉依姫と結婚したかはわかりません。どちらも同世代(スサノオやアマテラスの孫の世代)です。大和国においては、オオヤマクイのほうが多分位(事代主)は上だったと思われますから、おそらく玉依姫と先に結婚したのがオオヤマクイで、その後がタケツノミです。
では神武の后となったイスケヨリヒメは誰の子だったかというと、一応記紀では事代主(おそらくオオヤマクイのこと)となっていますから、オオヤマクイの子なのでしょう。 ただ、その妹で綏靖天皇の后となったとされる五十鈴依姫になるとわかりません。
まあ、そのようなことも竹内氏の極秘口伝からわかってくるわけです。 (続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.05.25 18:03:49
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