テーマ:暮らしを楽しむ(385214)
カテゴリ:習い事
昨日の夕方から、台風に備えて二階のベランダの物干しをたたんで倒し、雨戸もすべて閉めていました。一階の母も、庭に出るとき用の履物とか、ほうきやこまごまとした庭グッズを片付けていたらしいです。
そのおかげで、朝起きたとき、部屋が真っ暗でした。風の音も聞こえないので、トイレに行くついでに洗面所の窓から外を眺めたら、小雨。 「まだ台風、来(き)とらんっちゃね。」 朝の家事をすませて、パソコンの前に座ったときも、まだ風の音はしていませんでした。雨が少し多めになったくらい。昨日、広報車がやってきて、 「水不足のおそれがありますので、節水にご協力ください。」 と言っていたから、雨台風なら、ありがたいくらいです。 部屋が暗いので灯りをつけて、パソコンでニュースとか「ひよっこ」などを見たあと、ふと思いついて「みおつくし料理帖」を見てみました。 あら、面白い。第一話から最新の第七話まで、一気に見て、ちょっとお茶でも飲もうかと洗面所に行ったら、なんと外が良いお天気でびっくりしました。 窓を開けると、青空です。 「みおつくし料理帖」を見ている間に、台風3号は通り過ぎてしまったようです。 たしか、今日は福岡市の公立学校はすべて休校になっていたはず。それなのに、お昼にはもう、かんかん照り。雨は十分に降ったのかしら・・・と、大雨の被害にあわれた方には申し訳ないようなことを考えていました。 ![]() さて、そのあとは、最近いろいろやっていることの続きをやりましたよ。 それは、「かな書」の秋の作品展にむけての勉強です。 今年の初め頃から、今度はどんな和歌を作品にしようか、と考えてきました。今年は少し大きな紙に書きたいな・・・と思っていたので、悲しい恋の歌ではなく、生きる喜びとか、美しい景色を詠んだ歌にしたかったの。 三月頃、これにしようかと考えていたのは、大伴旅人の歌で、 ○生まるれば 遂にも死ぬるものにあれば 今生(このよ)なる間(ま)は 楽しくをあらな です。意味は「この世に生まれれば、結局は死んでしまうのだから、この世に生きている間は楽しくこそ過ごしたいものよ。」 お酒好きの旅人さんの本音でしょうね。 私は45歳くらいからは、ほとんどお酒を飲まないようにしてきたので、お酒を飲んで好きに生きたい、という気持ちではありませんけれど、好きなことをいっぱいやって過ごしたい、という思いは同じです。 他の候補として、西行さんの ○なにごとも 変わりのみゆく 世の中に おなじかげにて 澄める月かな ○神路山 月さやかなる 誓いありて 天(あめ)の下をば 照らすなりけり 曾禰好忠 ○曇りなき 青海(あおみ)の原を飛ぶ鳥の かげさえ白(しる)く 照れる夏かな 徽子女王 ○琴の音に 峰の松風 かよふらし いづれのをより 調べそめけむ 建礼門院右京大夫 ○月をこそ ながめなれしか 星の夜の 深きあはれを 今宵知りぬる 源実朝 ○吹く風の 涼しくもあるか おのづから 山の蝉鳴きて 秋は来にけり 詠み人知らず ○うれしさを 何につつまむ 唐衣(からころも) 袂ゆたかに 裁てと言はしも ○紫の ひともとゆゑに 武蔵野の 草は皆(みな)がら あはれとぞ見る ![]() 最近気になっている歌が、万葉集の終わり近くに出てくるもので、 大伴家持 ○移りゆく 時見るごとに 心いたく 昔の人し 思ほゆるかも 退職してもう三年目、恋しい人のこと、というわけではないけれど、この世に生まれてから出会った人たちのことを思い出すと、時の立つのの早さを感じるなぁ・・・ そんな気分にぴったりかも。 というわけで、こんな感じに分かち書きの実験をしているのですよ。 ![]() ![]() 和歌が決まらないと、あとが決められないのだけど、ひとまず、この歌にするとして、出てくることばをどうつなげるか、古典の中にどのように書かれているかを字典を使って調べます。 たとえば、「こころいたく」 ![]() 連綿で調べたり、「ろ」の字だけ崩し方を調べたり。 ![]() ![]() ![]() 先生はもっと凄い字典を持っていらっしゃるけど、私はこれくらい。 で、 ![]() せっかくだから、この小さい紙に押すのにちょうど良いミニミニサイズの落款を作りました。 いつもの実体顕微鏡がまた、大活躍。 ![]() ![]() これでまた、楽しみが増えました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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