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三代目澤村田ノ助を扱った作品は他にもあるが、美貌と芸を兼ね備え一世を風靡した女形の悲劇と、ドラマチックになるしかない素材を同じ空間を生きた者の目から描いているのがいい。市川三すじ、って実在の人物なのかどうかはわからないけれど、御曹司でない端役の役者さんってこんな感じだったんだろうな。
傲慢や我儘さえも美となる、そんな印象(そしてそこはかとなく淫靡な妖しさのある美しさ)がうまく描かれていて、江戸末期の雰囲気に酔いました。じつによい。 役者じゃないけど重要人物の芳年、高橋克彦氏の本に出てきたような…エッセイだったかな? 普通の、役者絵とか風景画じゃなくて残虐系の浮世絵を描かれた人、ですよね。やはり「退廃の美」に魅せられたのかな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.11.16 21:56:52
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