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カテゴリ:弁護士業務
先日、有識者委員の一人として、静岡県教職員コンプライアンス委員会に出席しました。
議題は、教職員の不祥事対策、最近の不祥事案件急増を受けて、注目度が高い会議となり、テレビカメラが複数台入って、報道(静岡朝日テレビ、SBSテレビ)されました。審議内容は、県のHP上で後に公開される予定です。 静岡県弁護士会の場合、会内の推薦手続きを経て初めて有識者委員になるという仕組みなので、私は、有識者委員のお仕事には、私個人の意見だけではなく、法的専門家としての弁護士の意見を代表するという感覚で、真摯に発信したいと思って臨み、弁護士会の不祥事対策を思い浮かべたり、より良い研修のあり方等、普段の経験を、どうこの場面に活かすかという観点で発言しました。 県教育委員会の強い危機感はとても良く理解できつつも、各有識者委員からは、それぞれの不祥事にそれぞれ対策するということも大事だが、現場の風通しを良くして、不祥事を未然に防ぐといった組織風土の醸成が必要なのではないかという視点が、様々な言い方で発信されました。民間会社の視点(従業員が幸せでないとお客様も幸せにできない)、PTAの視点(生き生きしている素敵な先生を見ることで子どもが先生に憧れるようになるような学校を作って欲しい)、臨床心理士の視点(コロナの中で、子どもたちもそうだったが先生も尋常ないストレスを受けてきた)、いずれも、外部委員だからこそ提言できる内容だったのではないかと想います。 弁護士会も不祥事対策には頭を悩ませているところなので、他の組織に口を出せるような立派な状態ではないのですが、不祥事は、一朝一夕に起こるものではなく、様々な負の要因が積み重なって発現することが多いので、短期的な対策だけではなく、長期的な組織風土の改善のビジョンが凄く大事なのですよね。 とはいえ、ビジョンを形にしていくのは、言うは易し行うは難し、なのです。 県教育委員会はじめ関係各位の継続するご努力に心から敬意を表しつつ、私ができるお手伝いを続けていこうと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.02.03 14:19:01
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