1464569 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

石川県 旅館 ホテル 心に残る旅の宿

石川県 旅館 ホテル 心に残る旅の宿

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Profile

yosshi1019

yosshi1019

Comments

マイコ3703@ 巡り巡ってたどり着きました♪ 普段はコメントしないのですが惹かれてコ…
HANG ZERO@ Re:舳倉島探検(08/26) 日本海に浮かぶ島なのですね。 全く存在を…
HANG ZERO@ Re:金沢散歩(4) 兼六園2(05/29) 季節によって全然違う表情を見せるのでし…
HANG ZERO@ Re:金沢散歩(3) 兼六園1(05/24) 兼六園ってそういういわれからなのですね…
HANG ZERO@ Re:金沢散歩(2) 尾山神社(05/16) 金沢では由緒ある。。。なのですね。 利家…

Favorite Blog

バラの初開花3品種~… New! 萌芽月さん

迅速に 4月26日 New! ララキャットさん

お花が一斉に開花 … New! 女将 けい子さん

気温が高まって体調… New! かみ と えんぴつさん

蝶の飛ぶ New! mogurax000さん

Category

2011.10.22
XML
カテゴリ:石川県の民話 伝説
石川県の昔話47 あわたの橋ぐい 

[あわたの橋ぐい]

[参考:能登の民話伝説より]

むかしむかし、七尾に「あわた」という村がありました。毎年、近くの川が氾濫し、田んぼも畑も水びたしになるので大変困っていました。村人たちは何度も相談していましたがなかなかいい案が浮かびません。その時一人の男が立ち上がってこう言いました。
「川の神を鎮めるにゃ、やっぱり人柱を出すしか無いやろ。」
「妙案だがの。一体誰がなるんかい。」
みんなはいっせいに黙ってしまいました。その後いく人かが意見を出しましたが、誰も死ぬのは嫌に決まっています。やがて村人は、こんなことは言い出した者しかいないとその男に迫りました。その男は言い出した手前簡単に断るわけにいきません。家族のことを思い悩みましたが、自分の身一つでこの村を助けることができるのならと承諾したのです。

それを聞いて、その男の家族はひどく悲しみました。しかし、村人全員がもう決めたことです。逆らったら村には住めません。やがて橋げたのクイにくくられて沈んでゆく父親を泣きながら見送りました。

やがて数年がたち、その家族の娘がお嫁に行くことになりました。娘が家を出る時、母親は涙をためながらこう言って送り出しました。
「向こうに行っても何でもしゃべるんじやないよ。お父様のようになるからね。」
娘は黙ってうなづきました。その娘は普段から口数が少なかったのですが、お父さんが亡くなるのを見てから、悲しみのあまり、ますます無口になっていました。

そうして嫁ぎ先で新しい生活を始めましたが、娘はほとんどしゃべりません。夫が何か相談事を話しても、ただ黙ってうなずくだけ。夫はなんとかしゃべらせたいと工夫をしても、下を向いているばかり。そのうち夫はあきれて怒ってしまいました。
「口の聞けない嫁をもらった覚えはないぞ。とっとと実家に帰れ。」
とうとう召使いが娘をかごに乗せ、送り返してしまうことになりました。

途中山道にさしかかった時のこと、一羽のキジがケーンケーンと鳴いてバタバタと山陰を飛び上がっていきました。と、すぐあとドーンと鉄砲の音がしてキジは谷間の方へ落ちて行きました。
その時、黙ってカゴに揺られていた娘が、突然涙を流し、こういう歌を口にしたのです。

「わが父は、あわたの川の橋ぐいに、キジも鳴かずば撃たれぬものを。」

召使いたちは、ああ、村のために死んだあの父の娘かと知って、みな涙を流し、きた道をまた戻って行ったそうです。

(文責:津幡町 吉田恵一)
[石川県昔話 目次]

矢印のあとをコピーし、検索窓に貼り付けトップをご覧ください。
(グーグルマップ)→ 石川県七尾市 田鶴浜町
□□七尾市田鶴浜町宿泊施設□□
田鶴浜町の宿をご紹介します。和倉温泉からも5、6kmです。
民宿つるや....安価な人気宿 ペットOK
[和倉温泉(1) (2) (3)]



☆☆☆ 石川県 旅館 ホテルご紹介☆☆☆

[金沢駅前] [金沢繁華街中心街郊外] [河北郡] [七尾市] [鳳珠郡能登町]
 
[能登町 農家民宿] [珠洲市] [輪島市 (1) (2)] [羽咋郡] [羽咋市] [白山市] 

[小松市]  [加賀市]

どうぞ きまっし石川→ホームへ戻る











お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2014.04.16 20:15:07
コメント(4) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
別の画像を表示
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、こちらをご確認ください。


Re:石川県の昔話47 あわたの橋ぐい 七尾市田鶴浜(10/22)   みみりん☆☆ さん
なんか考えちゃいましたね~f^^
余計なことは話さない。
・・・私はこのタイプです。口が堅いと信用はあると思うけど悪くいうと腹割って話さないという風にもとられます「笑」 (2011.10.22 21:15:48)

Re:石川県の昔話47 あわたの橋ぐい 七尾市田鶴浜(10/22)   空と海の子. さん
軽口は後悔のもとですね・・・
最近は感謝とポジティブな言葉を口にする様に
特に心がけています(*´ω`*)
そうすれば、自然と笑っていられますものね♪
(2011.10.23 01:10:56)

Re:石川県の昔話47 あわたの橋ぐい 七尾市田鶴浜(10/22)   HANG ZERO さん
ホントに悲しいお話ですね。
言い出したこととはいえ...
(2011.10.23 01:59:04)

Re:石川県の昔話47 あわたの橋ぐい 七尾市田鶴浜(10/22)   ろーずまりー0347 さん
こんにちは。

昔は日本以外の国でもよく行われたそうですね。
これで本当に氾濫は無くなったのでしょうか、
変わらなかったとすれば無駄死にですね。
私は人に話す時は余計な事は言わないようにして
いますが、ブログには本心を全て書くことにしています。 (2011.10.23 12:40:13)


© Rakuten Group, Inc.