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テーマ:東京 / 江戸(1184)
カテゴリ:杉並区
バス停データ
◆所在地:杉並区 ◆路線:関東バス[阿45]系統他 みなさん、こんにちは。 中野駅と阿佐ヶ谷駅を結ぶ関東バス[阿45]系統は、早稲田通りを西へと向かいますが、ちょうど中野区と杉並区の境目のところに、お伊勢の森バス停があります。 バス停の少し先に杉森中学校がありますが、かつてはその付近が神明宮(阿佐ヶ谷天祖神社)の旧社地であり、伊勢神宮同様に天照大神を祭神とすることから、境内をお伊勢の森と俗称したと伝えられます。神明社は現在、阿佐ヶ谷駅北口に近い阿佐谷北1丁目に社地を移していますが、移転は江戸時代中期の頃といわれます。戦前の杉並区の地図では、緑地を示す緑色とともに「御伊勢の森」の表記が見えますが、杉森中学校の校舎落成が昭和29~30年頃だそうですから、「森」が消滅したのもその頃のことと思われます。 杉森中学の脇から阿佐谷北5丁目の住宅街へと入っていくと、細い通りの一画に「お伊勢の森児童遊園」があり、神明宮旧社地の歴史をかろうじて残しています。小さなすべり台とブランコがあるだけの小公園ですが、何か由来を記したようなものはないかと探してみると、北西角の茂みの中に、区役所が設置した説明板が埋没していました。草を除け土を掃って読んでみると、「天祖神社旧地」と彫られた石柱がこの地にあったこと、その石柱の裏面には「老松や 青く茂りて 御伊勢山 ときの巣造る 神徳の松」と刻まれていたことなどが、簡単に記されていました。すぐ横に二羽のトキの像があるのは、これに因んでのことと思われます。トキが飛来するほどですから、旧社地の境内のみならず、その周囲一帯は深く静かな森に包まれていたということでしょう。 (次回へつづく) 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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