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テーマ:路線バスで小旅行(249)
カテゴリ:江東区
(前回からのつづき)
洲崎川の埋め立ては、昭和50年代の初め頃とのこと。橋も同時期に撤去されたと思われ、痕跡らしきものは何も見当たりませんが、地図を見ると、かつての川跡が現在も南砂と新砂の町境となっているのが分かります。明治通りから東側には、川跡に沿って防波堤のようなコンクリートの壁が続いていますが、かつて海岸線だった頃の記憶を伝える遺構かもしれません。 ところで、橋名の由来を調べてみましたが、残念ながら定かでありません。「日曹」というと、化学品メーカーの日本曹達株式会社の略称をまず思い浮かべますが、過去に関連施設でも近くにあったのでしょうか。かつて北海道には、同社の開発した炭鉱周辺に日曹の名が地名として定着した例がありましたが、ここも同様の事例と見るのは、早計かもしれません。 日曹橋交差点周辺で、強いて見所を挙げるとしたら、交差点西側にある踏切に着目しておきたいものです。永代通りを南北に横切る単線のレールは、JR越中島貨物線の末端部で、亀戸から小名木川貨物駅を経て、江東区塩浜の越中島貨物駅へ通じていました。平成12年に小名木川貨物駅が廃止されていたので、てっきりこの貨物線自体も廃線となっていると思いましたが、見るとレールの表面がうっすらと銀色に輝いています。後で調べたところ、越中島貨物駅付近にJRのレールセンターがあり、そこへ出入する列車が不定期に運行されているとのことでした。 線路に沿って歩いてみると、かつての洲崎川を渡る位置に、ガーター橋がそのまま残され、よく見ると「東京運河橋りょう」と記されています。「洲崎川橋りょう」の名でもおかしくないように思いますが、すぐ先が砂町北運河につながる場所でもあり、川というよりは運河と呼ぶにふさわしい景観だったのでしょう。 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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子供の頃日曹橋の近くに住んでいたので
とても懐かしく拝見しました。 昔は夜8時過ぎに20台位の貨車を引いてゴトゴトと貨物線が走っていたのを思い出しました。 小名木川が無くなっても、まだ廃線にはなっていないのですか・・・へーっ。 機会があったら行ってみようと思います。 ありがとうございました (2008.08.23 15:34:31)
gomottomoさん、書き込みありがとうございます。
この付近にお住まいだったのですね。 いつ列車が通るのかわからない線路というのは、なんだかミステリアスな雰囲気もあり、面白いですね。ある方のブログで、この貨物線について触れた記事を読んだところ、現在では地元の方でも滅多なことでは貨物列車を見るチャンスはないそうです。 (2008.08.24 00:46:48)
日本曹達の工場があったと書かれているブログがありました。真偽は分かりませんがご参考まで
https://ameblo.jp/sandal-nyaago/entry-11422337574.html (2023.10.08 12:06:47) |