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テーマ:東京 / 江戸(1183)
カテゴリ:文京区
バス停データ
◆所在地:文京区 ◆路線:都営バス[上58]系統他 みなさん、こんにちは。 上野松坂屋前から不忍通りをぐるりと回って早稲田へ向かう路線が、都営バスの[上58]系統です。根津、千駄木を過ぎ、本駒込の先、本郷通りとの交差点手前までくると、上富士前バス停に到着します。 もともとこの地には、駒込富士前町の北側に位置したことから上富士前町の町名があり、昭和41年の住居表示施行により富士前町、上富士前町ともに消滅しましたが、現在もバス停名や交差点名とし上富士前の名が残り、この周辺の俗称として通用しています。 町名の由来となった「富士」とは、本郷通り東側の本駒込5丁目にある駒込富士こと富士神社を指しています。この社は、天正2年(1574)に本郷に創建されたもので、駿河国(現静岡県)の富士浅間神社を勧請したといわれます。本郷の旧地は、現在東京大学のある本郷7丁目で、かつては本富士町の町名がありました。寛永5年(1628)、加賀藩前田家上屋敷が本郷の地に給された際、富士神社は駒込へ移されました。 さて、このブログで富士塚をご紹介するのは初めてではありませんが、平安時代の頃から綿々と続いてきた山岳信仰は、江戸時代に入ると富士山信仰として庶民の間に定着し、江戸市中にはミニ富士山ともいうべき富士塚が多数造られ、富士講と呼ばれる組織が発達していきました。この駒込富士神社においても、広い境内の正面奥に築かれた、ひときわ大きな富士塚が現在も健在で、重量感ある威容が私のような散歩者を迎えてくれます。 (次回へつづく) 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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