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バス停地名学のすすめ

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2007.11.06
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カテゴリ:文京区
バス停データ
◆所在地:文京区 ◆路線:都営バス[上60]系統

みなさん、こんにちは。

大塚駅から春日方面へのバス路線といえば、春日通り経由の都市新バス[都02]系統が、運転本数も多くて使い勝手がいいですが、その裏道的存在の千川通りを経由する[上60]系統も、一時間に1~2本と少ない便数ながら、バス好きの散歩者にはなかなか捨て難い路線といえます。大塚駅の乗り場は、改札口ほぼ正面の[都02]系統の乗り場からは大きく離れ、ロータリーの東のはずれからひっそりと発車していくバスの後姿には、どことなく郷愁を帯びた様子すら感じてしまいますが、そんな[上60]系統で、大塚駅から四つ目のバス停が、湯立坂下です。

バス停のある交差点から春日通りへ向けて上っていく坂が、湯立坂です。文京区内の坂には、周囲を緑に囲まれた幽邃な雰囲気の坂が少なくありませんが、ここもそんな坂のひとつで、中腹あたりから坂上を見上げると、都心にいることを一瞬忘れそうな景観が目に入ってきます。江戸時代には幽霊坂や暗闇坂といった別名があったということも、この様子を見れば自然と頷けます。

「湯立て」とは「湯花を立てる」の意で、大きな釜に湯を沸かし、その湯気を榊でかいて身を清めるなどの神事を指しています。往古は現在のバス通り(千川通り)まで江戸湾の入江が切れ込み、対岸にある簸川神社へも容易には渡れなかったため、参詣者への清めの神事として、このようなことが行われていたといいます。

坂を上り始めると、すぐ右手に占春園の入口があります。もともと湯立坂西側に広がる教育の森公園一帯は、徳川光圀の弟、陸奥守山藩主徳川頼元の屋敷地跡で、占春園と呼ばれたその庭園は、ホトトギスの名所などとして知られ、江戸三名園のひとつに数えられていました。幕末の頃におよそ6万2千坪の敷地を有したとされ、現在の占春園はそのごく一部が庭園の趣を伝える公園として残されたものです。

(次回へつづく)

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最終更新日  2007.11.08 00:12:32
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