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バス停地名学のすすめ

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2008.09.09
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カテゴリ:渋谷区
バス停データ
◆所在地:渋谷区 ◆路線:東急バス[渋55]系統

みなさん、こんにちは。

渋谷駅から京王新線幡ヶ谷駅南西の幡ヶ谷折返場までを結ぶ東急バス[渋55]系統は、道玄坂上から山手通りに入り、渋谷区と目黒区の境界上をトレースするかのように、駒場の東大教養学部裏手を西へ進み、小田急線東北沢駅方面へと抜けていきます。

東急の営業エリアを北へ外れていくイメージですが、前身となる路線は大正期の開業のようで、地味ではありますが由緒ある路線といえるようです。過去の変遷として興味深いのは、昭和25年から52年まで続いた都営バスとの相互乗り入れで、東京駅からの[東85]系統として運行されていた時代があったとは、現在の姿からは想像しにくいでしょう。

今回訪ねる二ツ橋バス停は、渋谷駅を出発した[渋55]系統が東大裏交差点で山手通りと離れてから、最初のバス停にあたります。目黒区との境界線に沿って緩やかに蛇行しているこのバス通りを地図で辿っていくと、東北沢駅手前に三角橋交差点があり、さらにその先は玉川上水にぶつかっているのがわかります。すなわち、この通りが何らかの川の流路跡であることを物語っていますが、その正体は、玉川上水を分水した三田用水であり、現在はバス停にのみ名を残す二ツ橋は、かつてこれに架かっていた橋の名ということになります。

三田用水は、当初は三田上水、白金上水と呼ばれ、三田、芝、金杉方面に給水していましたが、享保7年(1722)に廃止の後、同9年から再び農業用水として利用されるようになりました。明治20年から生産が開始された恵比寿ビールの工場でも、この用水が工場用水として利用されたことなどが知られています。通水停止は昭和40年代のことで、その後の暗渠化により橋も姿を消していきました。

(次回へつづく)

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最終更新日  2008.09.09 22:53:25
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