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カテゴリ:新宿区
![]() ◆所在地:新宿区 ◆路線:都営バス[宿75]系統他 みなさん、こんにちは。 明治通りの新宿7丁目交差点から若松町、東京女子医大方面へ向かう職安通りは、かつては新宿駅西口を発着する都営バスのドル箱ルートといえましたが、都営地下鉄大江戸線の開業以来、バスの本数もめっきりと減り、往時の面影はずいぶんと薄れたように感じられます。もともと新宿と秋葉原を結んだ都電代替の[秋76]系統が、このルートの代表格でしたが、これが廃止の後、現在は東京女子医大への足である[宿75]系統が中心となるものの、これも地下鉄を補完する位置付けに甘んぜざるを得ず、バスのメッカもすっかり影が薄れた感があります。 その[宿75]系統に乗り新宿駅西口から歌舞伎町、明治通りを経て職安通りに入ると、区民健康センター前からの坂を上りきった先に、抜弁天バス停があります。曙橋へ抜ける通りとの三差路で、広小路のような広々とした交差点です。 バスを降りると、交差点の斜交い、ちょうど三差路の二股に挟まれるようにして、抜弁天厳島神社の小さな境内が見えています。この地は、中世鎌倉街道(奥州街道)の経路に近いとされ、後三年の役(1083~87)で奥州へ向かう途中の源義家が、この地から遠く安芸(現在の広島県)の厳島神社(宮島)に向けて戦勝を祈願したといわれ、その帰途、ここに神社を建立したと伝えられます。今やすっかり地名としても定着している抜弁天の通称は、祈願により苦難を切り抜けられると信奉されることに因むとする他、参道が南北に通り抜けできるためともいわれ、現地を訪ねれば、後者についてはすぐに納得することができます。 (次回へつづく) ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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