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バス停地名学のすすめ

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2009.11.29
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カテゴリ:千代田区
(前回からのつづき)

九段上から九段下に向けて下る靖国通りの坂が、九段坂です。この坂は現在でもそこそこ急坂ですが、震災以前はもっと勾配のきつい坂だったようで、明治40年にこの坂を電車が走るようになった当初は、濠端に勾配を緩めた専用軌道を設けて線路が敷設されていました。そもそもは江戸期に坂に沿って石垣の段が築かれ、そこに役人向けの長屋が建ち並んでいたようで、その段が九層だったことが九段地名の発祥とされています。

麹町台地の突端部だった九段上は、江戸市中の下町から江戸湾にかけての眺望に優れ、遠く房総半島まで見渡したとも伝えられます。反対に西方に目を向ければ、富士の勇姿をくっきりと捉えることもでき、そのことは靖国神社北側に富士見の町名があることからもうかがい知ることができます。

九段坂を九段下に向けて歩いてみると、すぐ右手の千鳥ヶ淵を望む濠端に、石で組み上げられた常燈灯台の姿が見えてきます。明治4年に建てられたもので、品川沖を航行する船の目印となっていたといいます。当時は坂の北側にあったようですが、明治から大正期にかけては東京名所のひとつでもあったようで、九段坂と常燈灯台、そしてその足元を走る電車といった構図の古い絵葉書などをよく見かけます。

常燈灯台の先が、北の丸公園の入口となっている田安門です。桜並木の向こうに見えているのが高麗門で、その奥右手には櫓門があり、枡形門が形成されています。田安門前の歩道橋で九段坂の反対側へ渡ると、靖国神社の表参道入口となります。戦時中、都電が九段坂にかかると車掌の「ただいま靖国神社を通過」の声に合わせて、乗客が一斉に拝礼したというエピソードがあるそうです。

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最終更新日  2009.11.30 00:04:45
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