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500羅漢の微笑み(境界線とメディア)

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クラフト芳房さんにて、「屋根裏の散歩会」へ。昨日の野田昌宏」さんの宇宙空間の本もここなら軟着陸であろう。日本ジュール・ヴェルヌ研究会の「エクセルシオール創刊号を手にした。やっぱり『月世界旅行』であろう。
 余談ながら、映画『ゆずり葉』の関連イベントの席上、大杉君がロシアで「宇宙旅行の父」物理学者のツォルコフスキーのお墓参りに行ったとの話をしていた。ツォルコフスキーについては、野田さんが花田春兆さんとの対談のなかで、「ツォルコフスキーは、9歳の時、失聴しています。彼は16歳の時、モスクワに出て現在の国立レーニン図書館で独習をしたそうですが、そこの図書館の司書がずいぶんと彼にいい本を選んでくれたそうです。…この図書館での経験は後に物理学へ目覚める決定的なきっかけになったみたいですね」と言われていた。
 一箱に戻る。
 ギャラリーJin&classic では、村上さん本舗で寿岳文章さんの「日本の紙 紙漉き村旅日記」に手が伸びる。寿岳さんの本にここで会えるのは嬉しい、背筋が伸びる思いで、他の箱を覗くとゆず書房さんが孤独なフォークをかもし出されていた。エンケンから、タクローから、キヨシローまで。(ちなみに1時間後にまた顔を出してみたら、トモベが前面になっていた、すてきだなあ~)。
 KINGYOさんでは、「嫌記箱」さんの『エッフェル塔試論』に手が届かんとして、他の手が一歩早かった。単行本で読んだことのある本だが、エッフェル塔を建てたエッフェルが橋の建築をその前に手がけていたということがかなりのキーワードになっていた覚えがある。立ち上がる橋、エッフェル! 何に橋をかけるのか。藍染川沿いのKINGYOさんには相応しい話題だ。代わりに内田百間の『東京焼尽』。3月10日の東京の大空襲のことも書いてあった。
 根津教会では、改装に伴い、一箱の隣で、無料の本が置かれていて、「ヨブ記」に手が伸びた。「ジャンク洞」さんには、吉見俊哉著「カルチュラル・スタディーズ」。当時は、障害学の知人に頼まれてこのへんはよくまとめたことがあった。一箱では、毛利 嘉孝氏との共著本と含めて3冊で会った。ネグリの「マルチチュード」も置いてあったので、昨年の東大のイベントの話題を出したら、店主もその場に居たと言っていた。有象無象だね。
 往来堂さんでは「トカゲ書林」のイマーゴ「脳の地図」で久々に法橋登さんの論文に出会う。10数年前この方に会おうと日立に赴き、結局はお会いできなかったものの、日立の型破りお役人の滝口悟さんに出会えた。この方の影響は計り知れない。いまは、たぶん、星の軌道で忙しそうに野田昌宏さんに出演依頼でもされているのではないか。元宇宙飛行士を日立に呼んだのも、古代を呼び込んだのも、みな、滝口さんだった。
 映画保存協会では「やちまた」が品切れ(「とみきち」さんだったかな)。「どすこいフェスティバル」(さんだったかな)の「闇の子供たち」に目が止まる。深谷シネマの予告編で同名映画の宣伝がよかったから。深谷シネマと十条のシネカフェソトと映画保存協会という線がぼくのなかにある。
千駄木の郷では、「谷中、花と墓地」をウチザワさんに勧められるままに。。。内容以前に本そのものが美しく出版社をみたらまたしてもみすず書房であった。
 ここでテルミンの演奏会。(ゆゆ テルミン・ミニライブ)。「世界最古の電子楽器テルミン。楽器に直接触れることなく、演奏者の繊細な手の動きで、チェロ、猫の声、雷の響きのような、懐かしく、そして新しい音色を奏でます」に惹かれて千駄木の郷ラウンジへ。以前ここではNPOグループリールが食事を出してくれていたところ。
 ここでのテルミンはアンテナのようなものが立っていて、左手がボリュームの役、右手がメロディ。観客は半径数メートル離れないと、音が混じってしまうらしい。奏者は着物姿の女性だったが、奏者の体格が変われば音色も変わるらしい。壁の内側に配線が張っていても影響を受ける。
 センスィティブこの上なき中を手ハ踊リ、クラシックと昭和歌謡(蘇州夜曲、丘を越えて)が和音なき単線上を、そしてピアノやエフェクターと複々線化して走りだす。
 ぼくは不覚にも涙した。イマワノキヨシローのサントワマミーがそこにやってきてしまったから。サルサガムテープもゆず書房のそれも新聞の記事もまとめてテルミンの上空。
 それも雨上がりの夜空。
 テルミンの突端!

旧安田邸ではお馴染みの「柏舎」。今年は「博物館の誕生」を手にした。いまに至る上野の歴史は興味がある。
ファーブル昆虫館では、店は混んでいたので(「セキセイインコの飼い方」は見たかったけれど)、館の中に入った。虫をプレパラートで見る。豆本をプレパラートでみたいものだ。本の虫でもいいけれど。ここでも楠田枝里子の消しゴム図鑑を発見。
 最後のほうろうでは、「蜻蛉行」(だったかな?)「毒ガス開発の父ハーバー」著者の宮田親平氏は私が出版社勤務時代に顔を出されていた覚えがあった。
 やっぱり、先の見えない時代というけれど、歴史の重さに抗して一箱レジスタンスをしたいなって思う時がある。放浪(ほうろう)もいい。ゲバラ日記もいい。その前にまずジプシースィングの団子坂のDJANGOかな。

帰りがけに不思議(はてな)さんでかばグッズを見て、どくとる梅津バンド&忌野清志郎の「夕陽に赤いカバ」のリズムで三崎坂をカランコロン。

(2219文字)





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最終更新日  2009年05月06日 20時34分31秒


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■【25】『自然界をゆるがす「臨界点」の謎-宇宙・生命・物質のすがたはこうして一変する』矢沢 潔 ほか
■【24】『盲ろう者への通訳・介助-「光」と「音」を伝えるための方法と技術』全国盲ろう者協会 編著
■【23】『戦後改革と地域住民組織-占領下の都市町内会』吉原直樹
■【22】『黒板の思想』堀内 守
■【21】『澤の屋は外国人宿』澤功
■【20】『日本のPL法を考える-市民と科学の目で見た製造物責任法』杉本泰治
■【19】『伊東忠太動物園』藤森照信 編・文、増田彰久 写真、伊東忠太 絵・文
■【18】『リカちゃん生まれます』小島康宏
■【17】『夢、一直線』吉村作治
■【16】『禁じられた江戸風俗』塩見鮮一郎
■【15】『改定 国民の財産 消防団』後藤一蔵
■【14】『子どもに本を買ってあげる前に読む本-現代子どもの本事情』赤木かん子
■【13】『ロープとひも結び百科』富田光紀 監修
■【12】『じょうぶな子にな~れ』子どものむし歯予防研究会
■【11】『ストリートの思想-転換期としての1990年代』毛利嘉孝
■【10】『震災日誌』染川藍泉
■【09】『街場のメディア論』内田樹
■【08】『新交通システム建設物語』「新交通システム建設物語」執筆委員会
■【07】『金四郎三代記-谷中人物叢話』浅尾丁策
■【06】『布のちから』田中優子
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■【04】『珈琲事典』新星出版社編
■【03】『橋をかける-川と水のくらし』大竹三郎著
■【02】『ゲゲゲの鬼太郎 妖怪パーフェクトBOOK』水木しげる監修
■【01】『地震の大常識』溝上恵

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