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アラ還の独り言

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2014年06月12日
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カテゴリ:プレスリリース

ビタミン A 類縁化合物による新たなアルツハイマー病治療法を開発 
〜アルツハイマー病モデルマウスを用いた解析〜

 出典:プレスリリース

 本研究では、ビタミンAの活性代謝物であるレチノイン酸の関連化合物・レチノイドにより、アルツハイマー病モデルマウスの空間認知障害と、アルツハイマー病の原因物質と考えられる脳内不溶性アミロイドβ(Aβ)の蓄積が著明に改善されることを見出しました。

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  1. レチノイン酸受容体作動薬(タミバロテン/Am80)とレチノイドX受容体作動薬(HX630)の共投与(17日間経口投与)により、アルツハイマー病モデルマウスの病態が著明に改善されることを見出しました。それぞれの単独投与は無効でした。 
  2. タミバロテンとHX630の共添加により、ミクログリア細胞が病変の修復を助ける抗炎症性のフェノタイプへ変化するとともに、その細胞によるオリゴマー状Aβ(Aβが数個~十数個集まった凝集物のことで、アルツハイマー病の原因物質と考えられる)の除去活性も亢進しました(図1)。 
  3. タミバロテンとHX630の共投与により、記憶形成に重要な海馬でのAβ蓄積が減少し、本病態モデルマウスにおける海馬のインターロイキン4の機能不全も改善されました。  

 抗がん剤である RXR 作動薬・ベキサロテン(販売名 Targretin)は、一昨年 2 月に欧米のグループらが、アルツハイマー病モデルマウスに対して著明な治療効果を示すことを報告して以来、アルツハイマー治療薬としての適用拡大の可能性が期待されてきました(Cramer ら, Science 誌, 2012 年)。しかしながら翌年になって、他の4つの研究チームが別個に同様の実験を行っても、そのような結果を得ることはできなかったことを報告し(Landreth ら, Science 誌, 2013 年 5 月)、ベキサロテンによる治療効果に不明な点が生じました。

 単剤で効果がないものが併用したら有効。糖尿病や降圧剤の作用機作の違うものの配合剤とは異なり、配合理由をきちんと示す必要があります。また、配合比率も問題になるかもしれません。

今後の研究は先が長いですが、おもしろそうな研究です。 






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最終更新日  2014年06月12日 08時26分28秒
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