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アラ還の独り言

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2017年07月04日
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カテゴリ:プレスリリース
「高い抗がん剤使いません 効果同じなら安い薬を 日赤医療センター決定」という記事がありました。
https://www.m3.com/news/general/543081?portalId=mailmag&mmp=MD170703&mc.l=232336859

なんで類似薬効比較方式(I)で加算が全くない薬剤が高くなるのか不思議なので少し調べてみました。

中医協新医薬品一覧表(平成29年5月24日)でのザルトラップの薬価算定方式が掲載されていました。
薬価算定の基準となったのはアバスチン点滴静注用400mgでした。アバスチンの薬価は158,942円です。
この価格から、外国価格の平均値(105,581円)で調整を受けてザルトラップ点滴静注200mgは153,409円と決定されています。

どちらも4mg/kgで2週間に1回点滴静注なのに規格単位で算定したためにに実際の薬価は2倍近くになっています。

がん患者さんの体重を50kgとするとアバスチン400mgは多すぎるので、100mgを2本使うことになります。そうすると薬価は41,738×2となり、ザルトラップは200m1本で153,409円となってしまいます。最高用量の規格を比較したことによる薬価算定の盲点でこんなに高くなってしまったわけです。

アメリカは異常に薬価が高いので比較できませんが英国の85,739円が適正な薬価と思います。

体重別の薬剤投与量がしっかり決まっているので、1本いくらの薬価算定はいかにも雑です。がん患者の場合には体重は50kg前後と考えられますが、無駄な薬剤を使わないために40mg単位で規格を作るべきではないでしょうか。再利用することはできないことから、必要量以上は捨てている場合が多いと思われます。以外とこのあたりを訂正することによって、少しはがんの治療費は減るのではないでしょうか。





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最終更新日  2017年07月04日 17時15分25秒
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