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テーマ:気になったニュース(30397)
カテゴリ:プレスリリース
富山大学などのグループが新規のアルケド還元酵素阻害剤の合成に成功し、動物実験と細胞実験でで非小細胞肺癌細胞の増殖能と転移能に加えて、シスプラチン耐性を解除する事を明らかにしました。
非小細胞肺癌の治療薬は抗体医薬品ばかりで治療費の高騰を招いていますが、やっと化学物質の薬物候補が出てきました。(これから先は長いですが) 2005年にアルケド還元酵素が非小細胞癌で高発現が報告されています。今回の研究ではその酵素を阻害するだけでなく、類似構造をもつアルドース還元酵素の阻害活性は弱いことが明らかになっています。(キネダックはアルドース還元酵素の阻害剤で、糖尿病の神経性合併症の進行を抑える効果で承認されています)。 動物実験は肺がん細胞と一緒に阻害剤をマウスに静脈注射して、蛍光で癌の面積を求めています。水溶性が高そうですが、この実験系ではあまり動物を使う意味はないような気がします。培地を動物に替えただけ。 実際の臨床に近いモデルでやるならば、肺がん細胞を静注した後、ある程度の大きさになってから、薬物を静注しなければ分からない。単細胞の腫瘍細胞に効果があるかもしれませんが、固まりとなった腫瘍細胞に効果がないと臨床ではなかなか(といいながらこの系で効果を示す薬剤は、市販されている化学療法剤でもほとんどありません。) これから毒性試験に入ると思いますが、動物実験で体重変化が会ったかどうかを(論文読めば分かるかもしれませんが)みておけば、無駄な動物実験をしなくて済むかもしれません。 プレスリリース 「アルドケト還元酵素 1B10 (AKR1B10)阻害に基づく新規非小細胞肺がん治療薬開発」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年10月10日 19時51分59秒
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