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テーマ:気になったニュース(30397)
カテゴリ:プレスリリース
わかさ生活はブルベリーの基礎研究を熱心に行っています。1月11日も「【研究発表】ビルベリーの眼精疲労に対する働き方のしくみの一部が明らかになりました。 」というプレスリリースが発表されています。内容はマウスでのアントシアニンの分布を調べたもので、外眼筋に移行していることを近畿大学共同して明らかにしたものです。
薬剤で言えば発売前にやっておく実験です。 作用機序というほどの内容ではありません。 しかも眼精疲労に対して効果があると言い切っています。これはサプリメントの表現としては行きすぎのような気がします。病者用特定保健用食品の表現です。 実際に効果があると思いますが、検証されたものではありません。 特定機能食品のコマーシャルで小さな文字で「消費者庁が効果を確認したものではありません」とでていますが、これは特定機能食品の性質から考えて、薬のコマーシャルと同じくピンポンと注意喚起の音を鳴らしてちゃんと読めるような大きさの文字で表記すべきと思います。 妊娠前の葉酸などの不足を補うためのサプリメントは必要と思いますが、それを飲んだからといってあなたの赤ちゃんが健康で生まれてくる保証はありません。薬剤でも同じですが、100人集めて1人異常が出るのを1000人に1人にしている程度です。(数字は概算です) 糖尿病の薬や高脂血症の薬に関しては大きく言えば少し長生きする可能性が高くなる程度であって、真剣に調べると他の病気にかかる可能性が増えるものも存在します。生活習慣病という言葉は成人病という言葉よりもいいのかもしれませんが、薬でも生活習慣をかえなければ長生きするという効果は現れないかもしれません。 生活習慣病の薬剤治療は代替指標に基づいて治療が行われています。高血圧なら血圧、糖尿病なら血糖値あるいはHbA1c、脂質異常症ならLDLコレステロール量、HDLコレステロール量、トリグリセライド量で治療効果があるかどうかを見定めて薬として世の中に出てきます。しかし、本来の将来の心臓や脳における血管障害が本当に減るかどうかは、発売時点では明らかになっていません。エビデンスレベルでいうとデータはない状態です。 糖尿病の薬は新しい作用機序のものが最近続々とでてきていますが、本当に長生きできるかは分かりません。特に血糖を下げると低血糖による突然死があるので、厳密に薬剤で血糖値をコントロールすると帰って寿命が短くなるという報告もあります。 話がそれすぎましたが、サプリメントは健康補助食品であるべきであって、何かの効果を訴求する場合には病者用特定保健用食品の承認を受ける必要があると思います。漢方薬の単味のものが盛んにサプリメント扱いで世に出ていますが、これも怖いものがあります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年01月14日 20時31分47秒
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