東芝【6502】の四半期売上高推移の視点(電子デバイス事業:半導体のコスト構造)
東芝の四半期売上高推移の視点(電子デバイス事業:半導体のコスト構造)08年の四半期別の推移は以下の通りです。(決算短信より抜粋。なお、「総コスト=売上-営業利益」。)売上高 営業利益 総コストQ1 3,760億円 167億円 3,593億円Q2 8,830億円 540億円 8,290億円Q4 17,385億円 741億円 16,444億円横軸に売上高、縦軸に総コストを取り、Q1,Q2,Q4の3点をプロットして回帰分析すると、傾きが0.9598の直線が得られます。これはすなわち、変動費率を表しており、08年のコスト構造は以下の通りです。●電子デバイス事業のコスト構造(08年決算データによる)売上 17,385億円変動費 15,975億円固定費 669億円営業利益 741億円よって、08年の決算情報から簡易に分析すると、同事業の固定費は670億円だということがわかりました。また、損益分岐点は、売上8,300億円になります。(Break Even Point:BEP)08年本部門の売上は1.7兆円でしたから、これはBEPを超えており、最終的に720億円の営業利益が捻出できたことがわかります。同様な分析で、業績全体では固定費が3,000億円、BEPが売上4兆円程度であることも、ざっくり計算できます。東芝の決算・財務分析はこちらから東芝の株価を見る前に