ヴェルサイユの敷地内にある
プチ・トリアノンに展示されていました《
真珠と矢車菊》のお皿には、
マリー・アントワネットの名前がつけられています。
前回の「マリー・アントワネットのお菓子」の記事で、あまり詳しく説明を書いても長くなってしまい、読んでいただけないかな~、と思い省略してしまいましたが、コメント(書き込み)をいただきまして、やっぱり正確にご紹介しようと思いなおし、追加で書いていきますね。
下の写真は、1781年(革命の8年前)に
マリー・アントワネットが
王立セーヴル磁器製作所(Manufacture royal de porcelaine de Sèvres)に注文し、翌年に納入された295点からなる
マリー・アントワネットの《真珠と矢車菊》の食器セットAssiette du service à 《perles et barbeaux》de Marie-Antoinette の中の一枚です。
2006年8月12日 プチ・トリアノンにて 右端が
マリー・アントワネットの名のついたお皿
コメントをいただきました「現在購入することができる」というのは、この作品の
復刻版で、現在、
ロワイヤル・ドゥ・リモージュ社(Royal de Limoges)から発売されている品のことです。(名前は、同じく
マリー・アントワネット。)
ルーブル美術館や
ヴェルサイユ宮殿に飾られている歴史的作品を復刻することが許されている名窯は数少ないといわれます。復刻版自体が貴重な品ですね。
華やかな薔薇にたとえられる王妃ですが、このように清楚で可憐で素朴な
矢車菊を愛する一面があったことがうかがえます。
これに使われている
小さな真珠(プチペルレ)も
ルイ16世様式(ネオ・クラシック)に好んで使われたモチーフの一つです。
他に、1784年に王妃が
セーヴルで作らせた
王妃マリー・アントワネットの食器セット《豪華な色絵と金彩》Service de table 《riche en couleurs et riche en or》de la reine Marie-Antoinette 239枚のうち、およそ50枚が現在ヴェルサイユで見ることができます。
映画「マリー・アントワネット」の中では、同じく
王立セーヴル磁器製作所による、ルイ15世の寵姫
デュ・バリー夫人の食器セット《空色のリボン》 Pièces du service à《ruban blue céleste》de Madame Du Barry 1769年、1770年 の華やかなお皿の上に、ラデュレお菓子がのせられ、登場していました。
アントワネットが敵対していたデュ・バリー夫人の名のついたお皿を使うはずはありませんが、これは色彩を重視した
ソフィア・コッポラ監督のおあそびなのでしょうね。
映画のプログラムにもこの写真が大きく出ていますので、ちょっと楽しくなってしまいます。
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