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この企画、思いついたのは下野くん本人だという話だけれど・・・
大阪 ザ・シンフォニーホール 大フィルスペシャルライブ 下野竜也指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団 ユーフォニアム独奏 外園祥一郎 司会 丸谷明夫(大阪淀川工科高等学校吹奏楽部) ショスタコーヴィチ:祝典序曲作品96 アーノルド:ピータールー序曲 エレビー:ユーフォニアム協奏曲 リード(中原達彦編):アルメニアン・ダンス・パート1(管弦楽版) バッハ(レーガー編):コラール前奏曲「おお人よ、汝の罪の大いなるを嘆け」 レスピーギ:交響詩「ローマの祭り」 「僕にとっては、吹奏楽は自分の原風景なんです・・・・でも、吹奏楽をやってる人、聴いてる人と、オーケストラをやってる人、聴いている人、との間には、壁というかなにかがある。それを取っ払おう、と思ったのがこの企画を考えた理由です」 とは下野殿下の弁。 実際、今日は完売・満員御礼、そのほとんどは吹奏楽をやっている高校生!!ぐすたふ君の回りは、ずらりと女子高生!!! 要するにこの企画、吹奏楽をやっている人たちにオケを聴いてよ、それも自分たちの最も好きな曲で・・・という企画ですね。 これ、実にいい企画だと思います。だって、日本の吹奏楽人口、300万人ですよ、300万人。実に、全国民の30-40人に一人が吹奏楽の経験がある、ってこと。そんな人たちが、演奏会に来てくれるようになったら、大阪だけで、数10万人規模の聴衆が誕生することになる。これは、ある意味市民運動に近い規模に到達する数字です。 そうすれば、どれだけのパワーになるか、ということですね。ぐすたふ君自身には、吹奏楽の経験は無いのだけれど、こすもすは高校時代は吹奏楽部でフルートをやっていた。当然、リードの名前は知っていて、「なつかしいなあ、青春やねえ」とのこと・・・これからしても、この企画の秀逸さがわかろうもの。 実際、今日の曲目で最も秀逸かつ良かったのは、「アルメニアン・ダンス」。殿下曰く、「吹奏楽の分野では、オケ曲からのアレンジ物が多くて、それ自体が非常に大事な分野なんですが、その逆があっても良いんじゃないか、ということで今回試みた次第です」とのことだが、このアレンジがまた秀逸、まるでもともとオケ曲であったかのよう。たしかに、管セクションの「太陽」を思わせる匂い(僕は、ウィンド・アンサンブルの音を聴くと、陽光のイメージや匂いを感じてしまうんです)はこの曲がウィンド・オーケストラのそれであったことを名残として持っているけれど、弦セクションに割り振られた響きは過不足のないもの。全体として聴いてみると、都会的・モダンでクールなプロポーションと、歌心に溢れた魅力的なメロディーに彩られた近代管弦楽の佳品に、心震わされた、といっていいです。 もう一つのメイン、ユーフォニアム協奏曲は、吉松隆もその潮流の中に含まれていいであろう「ポスト・モダン」「ネオ・ロマン派」の作品だが、確かにその3楽章の悲歌は魅力的である物の、全体的にはそれほど僕にはグッと来る物はなかったですね。独奏者の力量には感心しましたが(下野君と同郷、学校は違うが同級で、中学・高校時代からお互い知っていた、というのにはびっくりしましたが)。 それよりも、ブラバン編曲も存在する曲の中から選ばれたオケ原曲としての「ローマの祭り」が、予想以上に良かった。ともすればこういう演奏会、うるさいだけのがちゃがちゃになってしまっても仕方がないところを、遅いところや歌の所を下野君がぐっと歌いこんで、情念や情趣といったところまで醸し出していたのが印象的。そうだよね、せっかくオケ曲を聴いてもらえる機会、その魅力、ここぞとばかりにアピールしなければ、「出会い」にならないもの。 そうだよね、「出会い」。人と人。 街は人が創るもの、文化は人が創るもの。 今日の出会いが、また明日へと繋がりますように。 (追記:帰ってきて、ぐすたふ君、iTuneストアから、早速大阪市音楽団のリード作品集をダウンロードして、アルメニアンダンスを聴いて居ます。リード、いいなあ・・・オケばかり聴いてると、こういう曲の存在を知らずに過ごしてしまう、これも勿体ない話ですよね。これもまた、出会い。僕のようなオケ・ファンに、近代音楽の一方の果実を教えてくれた、ということにも感謝すべきでしょうね) [演奏会]カテゴリの最新記事
みらさん、こんばんは
>とても行きたかったのですが・・。 >でも様子をうかがえて、うれしく思います♪ ありがとうございます。コメントをいただけてうれしいです。 また、良ければ大フィルの定期においで下さい。そして、この場所でいろいろとお話ができれば、これに勝る幸せはありません。 これも、また出会い。大切にしたいものです。(October 25, 2008 22:44:21)
こんばんは。
乱暴な言い方をすれば20世紀にクラシック音楽を駄目にして聴衆にそっぽを向かせてしまった最大の原因は、シェーンベルクが始めた十二音技法のせいだとぼくは信じています。それが無調音楽へと繋がり、調性音楽は「時代遅れ」との烙印を押されてしまったと。 ではそういった音楽を守ろうとした作曲家たちはどうしたかと言えば、ミュージカル(クルト・ワイル)や映画音楽(コルンゴルト)、そして吹奏楽(リード)へと流れていった。そんな気がします。 さて、今回のコンサートで司会をされた丸谷明夫先生率いる淀工は今年の全日本吹奏楽コンクールで22回目の金賞を受賞しました。僕も普門館で聴きましたが、本当に素晴らしい演奏でした。 その淀工の創部50周年記念コンサートが来年1/18(日)に大阪城ホールで開催されます。1,000人規模の「アルメニアン・ダンス」も演奏されます。11/1にチケットぴあなど各プレイガイドで前売り券が発売される予定。ぐすたふさん、頭の隅くらいにでも置いて頂ければ幸いです。(October 26, 2008 21:29:49)
雅哉さん、こんばんは。このタイトル、私が今回購入したアルバムのタイトルと一緒ですね(笑)
>乱暴な言い方をすれば20世紀にクラシック音楽を駄目にして聴衆にそっぽを向かせてしまった最大の原因は、シェーンベルクが始めた十二音技法のせいだとぼくは信じています。 一応、私の考えをコメントしておくと、「駄目にしてしまった」とは、私は思っていません。そこから得られた果実も確かにある、とは思います。ただ、聴衆の支持は得られなかった、ということは事実で、現代作曲家は聴衆の存在、を今一度再考して貰った方がいいとは思います。しかし、聴衆の側も、 前向きにこうした音楽の良いところにも歩み寄る、目を向ける・耳を育てる努力をすべきだと思います。要するに、互いが互いを非難していては何も始まらない・・・・このことは、こと音楽だけに留まらないような気がしますね。 >淀工の創部50周年記念コンサートが来年1/18(日)に大阪城ホールで開催されます。1,000人規模の「アルメニアン・ダンス」も演奏されます。11/1にチケットぴあなど各プレイガイドで前売り券が発売される予定。ぐすたふさん、頭の隅くらいにでも置いて頂ければ幸いです。 いえいえ、頭の隅どころか、しっかりと覚えておいて、都合さえ着けば是非参加させて頂きたい物です。 (October 26, 2008 22:08:31) │<< 前へ │次へ >> │一覧 │コメントを書く │ 一番上に戻る │ |
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