“親分抜きのセッション”は鬼の居ぬ間の洗濯にも似て、いや、カミサンや
ジョノカが外出中のAV鑑賞にも似て、なかなか楽しげでリラックスした
ものである。 マイルス・デイヴィス・セクステットは59年4月に
格調高き「カインド・オブ・ブルー」を吹き込むわけだが、その少し前
ツアー中のシカゴで吹き込んだ2枚におけるメンバーの
フリー&イージーな事といったら。
「キャノンボール・イン・シカゴ」にはボス以外の5人が
集結し存分に羽を伸ばしながら狂ったようにスイングした。
ポール・チェンバース名義の本アルバムも同時期の録音といわれるもので、マイルス・デイヴィス・
バンドからは、御大とジョン・コルトレーンを除く4人が参加。
そこに20歳の新星フレディ・ハバードとジミー・コブの前任として、マイルス・デイヴィスに
奉公していたフィリー・ジョー・ジョーンズが加わっている。
この2人はわざわざ録音のためにシカゴへ来たのだろうか? とか
拍手が入っているが音を聴いた感じではどうもスタジオに観客を入れたようだが? とか
謎もいろいろあるが、うるさいボスから離れて、ハードバップ直球勝負に打ち込む若衆のプレイは
実にさわやかだ。 力の出る1枚。
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Go ジャズアルバム紹介 に加筆・修正を加え転載。
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