ウイルスに感染するとなぜ病気になるのか
ウイルスに感染するとなぜ病気になるのか細胞が壊れるから、病気になる参照:https://www.kyoto-su.ac.jp/liaison/kenkyu/message54.html○ウイルスには感染した宿主細胞を殺すタイプと、殺さずに共存していくタイプがあります。1:宿主細胞を殺すタイプ:「インフルエンザウイルス」:感染したあと、感染細胞を壊して病気を発症させる○ウィルスが壊す:ウイルスは宿主の細胞に勝手に入り込み、細胞内の素材を使って増殖します。そうして増えたウイルスは、細胞の外に出るとき、細胞そのものを壊してしまうのです。こうして体の維持に必要な細胞が壊されてしまうと、具合が悪くなってしまうというわけです。○免疫細胞が壊す。風邪などのウイルスが体内に侵入すると、まずマクロファージが現場に駆けつけてウイルスの情報を集めます。マクロファージは、そのウイルスの情報を免疫の“司令官”であるT細胞に伝えます。 情報を受け取った“司令官”のT細胞は、“殺し屋”のキラーT細胞にウイルスに感染した細胞を探して破壊するように命令します。次に、“司令官”のT細胞は、B細胞に抗体を作るように指令を出します。 指令を受けたB細胞は、そのウイルスに対抗する大量の抗体を作り出します。この抗体が補体と協力して、ウイルスに感染した細胞を破壊します。このようにさまざまな免疫を担う細胞が協力して、ウイルスに感染した細胞を攻撃し、やがて風邪が治ります。2:殺さずに共存していくタイプ「レトロウイルス」白血病を起こすレトロウイルスは感染細胞を破壊しないで、細胞の中に居続けます。いったん感染すると生涯体内に残るウイルスです。「ヘルペスウイルス」口唇に水疱、あるいは帯状疱疹の原因になるヘルペスウイルスも神経系細胞の中に潜み続けるウイルス。体調が悪くなったり免疫力が落ちたりしたときに一気に増えて発症させます。