『てとてトライオン!』。手と手を繋いで見る世界。
『てとてトライオン!』感想 最終回ぐっ。『てとてトライオン!』は良い作品だった。終始明るい雰囲気で、とても楽しませてくれた。体験版の雰囲気を気に入って買うなら、まず間違いは無いだろう。最後まであんな感じのノリだから。蓮見一乃シナリオという思わぬ掘り出し物にも出会えたことだし、戦果としては充分過ぎるほどだ。俺は良い買い物をした。苛烈な展開のエロゲに疲れたら、こういう作品をやってみたら良い。大きな驚きも裏切りも無く、ただ騒がしく楽しく和やかだ。凡庸なシナリオの中に一際光る物もある。これなら現実だけでなく、創作からの息抜きにもなるだろう。ゲームが終わり、夏が終わっても、獅子ヶ崎は終わらない。学園を愛する我々が居る限りは、永遠に。手始めに漫画版『てトラ!』でも応援しようか。選択肢が二つしか無い分岐が超単純なゲームだし、コミカライズには向きそうだ。