『黄雷のガクトゥーン』。世界の敵。
『黄雷のガクトゥーン』総評『黄雷のガクトゥーン』、攻略完了。って……なんだよ……俺が感想サボってるうちに、なんだかなかなか売れてるみたいじゃんガクトゥーン。もう品薄極まりプレミアついてるみたいじゃん、狂気なりし妄念のガクトゥーン。まだ買ってない奴……だからあれほど言ったのに……。仕方ないから通常版の発売を待て、しかして希望せよ。いつに発売になるのか、それすら私は知らないけれど。まあ……とにかくクリアしたんだよ、『黄雷のガクトゥーン』。なんか……ド直球のエンターテインメント作品だったな……。悪党の魔の手から世界を守るヒーローが、主人公たる雷電の男「ニコラ・テスラ」だ……。自ら「世界の敵」を称する彼は世界の理不尽と敵対する。闘う。戦う。なにも圧倒的な力で、敵を打ち砕くばかりではない……。孤独に苦しみ傷付きながらも決して余人に苦悩は見せず、たった一人で戦い続ける……その姿、まさにヒーロー。『インガノック』のように、シナリオに難解な皮を被りながらも、実はその根底はまっすぐで熱い、ってのとは少し違う……。もう思いっきり、誰に憚ることなく、遠慮なく王道で不純物もなく熱い。それが『ガクトゥーン』。メインヒロインのネオンは可愛いしな……。あ、ちゃんとエロあるから……インガノックのキーアの悲劇は繰り返してないから……そこは大丈夫……。安心して……ニコラ・テスラ、むしろおっぱい星人だから……年若い娘に下卑た言葉をかけまくりだから……セクハラおじいちゃんだから……。まあ……なんか、ビックリするくらいわかりやすいシナリオだったよ……。ロボットはかっこいいし……公式PV見て気に入ったならまず間違いなく楽しめる、そんなレベル……。技名とか叫びまくりだしね……。俺が一番好きな技は「交差雷電の鳳」だね……。ちなみに、これで「オルタネイト・バスター」って読むから……。マジかっこいいよ……見たらわかる……多分、惚れる……。好きなキャラは、主人公たるニコラ・テスラ……。その異名たるや、雷電魔人。雷電王。白い男。鋼鉄の男。等々……。本音を言うと……今も人気投票で頑張ってるネオンやメイザースも大好きではあるんだが……。なんかこう、彼らへの好意も含めて、「ニコラ・テスラが好き」と言っておけば丸々含まれるような気がする、というか……。「ニコラ・テスラ大好き!!」と叫べばついでにネオンやマックも喜んでくれる、みたいなところあるよね、なんて思ってしまうんだよ俺は……。なにせ、彼は世界の敵だから……。自分の目の届くところで、無辜の人々が殺されたり、若い命が散ったりすることを絶対に許せない男だからね……。そういう「世界」を、誰よりも憎む男だから……。きっと、多くの人々が彼の行動理念に共感するんじゃないか、と愚考する次第……結社のような、悪党集団以外であれば。やれやれ……ニコラ・テスラについて語れば……。このゲームの感想は、そこで終わってしまうな……。なにせ、彼の存在はこのゲームそのもの、と言ってもいい……。彼のことが好きになれたのなら、そのプレイヤーにとって、このゲームは良いゲームだし。残念なことに、嫌いになってしまったのなら、もうこのゲーム自体が気に食わないものとなるだろうね……。まあ、そのへんは体験版をやって、決めてくれ……。もうずっとあんな調子だから……彼……ニコラ・テスラ……。一つ、隠しているものがあるとすれば、「スケベさ」だけだ。体験版で見られる男に包み隠さぬスケベさを足せば、そいつがニコラ・テスラだ……それを考慮に入れて判断してくれ……。俺としては、もう昔みたいに、凄まじい情熱を持って、見知らぬ誰かにエロゲーを薦めるとか……。そういう気持ちはすっかりなくなってしまったのだが、そんな枯れ果てた俺でも、ガクトゥーンが素晴らしい大作であることは理解できる。『装甲悪鬼村正』……シナリオの質は大きく違うが、娯楽作品としての質の高さでは、あれに近いな。ああ……テスラのこと、おじいちゃん、おじいちゃんってバカにしてたけど……。じじいは俺か……。時間というのは、万人に平等ではない、という作中の台詞を……。こんな風に実感する羽目になるとは……。