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2017年01月23日

屁理屈コラム…女の綺麗好き、男の汚い好き・妄想を定着させるのが小説なのか?、それとも邪道なのか?…関西のアイドル・出町柳けい子

カテゴリ：カテゴリ未分類

屁理屈コラム…女の綺麗好き、男の汚い好き・妄想を定着させるのが小説なのか?、それとも邪道なのか?…関西のアイドル・出町柳けい子

私の住んでいるワンルームマンションは３棟で約４０部屋ほどあるが、８割がたはいわゆる独居老人という人たちで皆さん静かに生活をされています。その老人の中で多いのは男性で女性は５人ほどになります。そしてなにかしらの仕事をしている人、そしてまったく無職の人とは半々になる。

ある時、用事があって８０歳前後の老婆の部屋を訪ねたが、その部屋というのはそら～荷物が溢れているが、部屋の壁もキッチン周りもピカピカだった。反対にこれも８０歳前後のお爺さんの部屋はそら～何も荷物がないが、部屋の壁は煙草のニコチンで薄汚れていた。

さてさて、その私の部屋というのはこのお爺さんの部屋と同じようなもので私が汚いと思っているのですから他人が見たらもっと汚く感じるでしょうね。もちろんすべての女性が綺麗好きですべての男性が汚い好きとはいわないが、私の男の友人らの部屋も汚いのが多い。

私は料理や洗濯、アイロンかけは大好きだが掃除が大嫌いでそろそろ掃除機をかけなくはならないと思ってから掃除機をかけるまでは約１か月はかかります。この狭い部屋ですから掃除機をかけても５分もかからない、それができないという病気なんです。

ある時、トイレの水回りが故障して家主が修理に来るというのでせめてキッチンとトイレと風呂ぐらいは綺麗にしなければならないと思って３時間ぐらいかかって綺麗にしたが、たしかに掃除した綺麗なものは気持もいいとは思ったが、それから１年間まだ一度もこれらを掃除していない。ただトイレだけは月に１回は掃除しているという自慢も心の中にある。

隣の男性が亡くなって部屋が改装された。それを見せてもらったが、それは壁も床もキッチンもトイレも畳もピカピカでリニューアル工事業者のすごさを見せつけられた。そういえば私もこの部屋に入った時はこのピカピカの部屋だった。それから１０年、お客様といえば汚い部屋の持ち主の友人ぐらいしか部屋にこなかったから掃除はまったく必要がなかった。

一方で私の小説の「働く女性たち」や「スーパーの女性たち」や「愛の人妻ウオッチング」の中ではしばし色白の若い女性が私のこの部屋に訪れて愛を確かめ合ったというシーンが毎回というぐらいに出てくるが、これはまったくの妄想だったということをここに白状いたします。妄想というのは自分の願望であってそれを紙の原稿に、現在ではネット上に定着させるというのが小説だと私は思っています。

もし私に恋人や女の友人がいてこの部屋に遊びに来るという環境だったら私は部屋を定期的に掃除をしてもっと綺麗な部屋にしていたと思う。しかし、こんないい男ですからそんな話はなかったこともない。でもその時すでに部屋が汚かったからそんなチャンスが舞い込んできてもこの部屋の汚さがバレるのが怖くてそのチャンスを自ら放棄していた。こんな話は一つや二つではなく、つまり、女性がこの部屋に訪ねてくるという小説の数だけあったのです。ですから私の小説の最後の部分はフィクションだがその過程はノンフィクションだといっても過言ではない。

さて、独居老人の女性の部屋はいつも綺麗にされているが、これは部屋に訪ねてくる友人らが多いということにもなります。さらにもしかして突然いい男が現れても恥ずかしくない部屋にいつも期待して綺麗にしているのかもわかりません。そしていつか必ず来る「死」に対して死後も汚い部屋を見せたくないという女性の気持ちかもわからない。私もそういう気持ちは少しはあるので掃除機をかけるつもりでいたが、このコラムを書き始めたので掃除はまたの機会にいたします。

★…若い男性なら女性の母性愛をくすぐるが、こんな年寄りではただ汚いだけどす。こんなつまらんコラムを最後まで読んでいただきありがとうございました。お口直しに↓のおもしろそうなコラムを探して読んでください。

★…画像は関西のアイドルスター「おけいはん」…出町柳けい子

　　　　　　　