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伊奈利短歌 ツイ短歌 小説…伏見稲荷大社の物語 小説西寺物語 小説盆栽物語 小説鯖街道 小説老人と性 音川伊奈利

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2017年01月25日
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星働く女性たち…「女の愛の計算は複雑怪奇 恵梨香」…駆け込み寺「洋風居酒屋 ポン吉」20話

JR西大路駅近くの「洋風居酒屋 ポン吉」はブログ仲間の間では「京都の駆け込み寺」として有名になっていた。そのブログの付属「掲示板」には仮名だが全国の悩める女性からの相談が殺到していた。その悩みに答えるのはこれまた全国の女性からで自分自身の経験からアドバイスをしていた。そしてそれが解決できない女性らは京都の逃げてきた人が多い。

そしてその女性らにこの店のマスターが経営するワンルームマンションの「初音第一ハイツ」の部屋をあてがい仕事が見つかるまではこの居酒屋で働いていた。その一人の女性に静岡から逃げてきた恵梨香がいる。恵梨香は看護師で静岡の民間病院で働いていたが、なにかの拍子に妻子持ちの医師と不倫関係になっていた、それが病院内で噂になり新天地を求めて京都にきていた。

恵梨香は貯金もありそんなに急いで看護師として病院で働く気もなく「洋風居酒屋 ポン吉」で気楽にアルバイトがてら楽しく過ごしていた。恵梨香は色白の美人でまだ29歳と若いからすぐにこの西大路駅近くの商店主ら常連客のアイドル的存在になっていた。その恵梨香に足しげく通うこれまた病院の医師の新谷徹がいた、恵梨香もこの新谷のことが好きでもう数回も食事に誘われていた。そしてまた高価なプレゼントももらい恵梨香ももしラブホテルに誘われたらいつでもOKの心の準備はできていた。

この店のママもマスターの音吉も新谷が妻子持ちだとは知ってはいたが、そこは大人の関係と双方割り切っての付き合いだと心配はしていなかった。ところが恵梨香が浮かぬ顔をしてママの幸子に相談をしていた。恵梨香はママに、
「あの新谷さん、もう、毎日2回の定期電話があるの…それがもう3か月も続いているの…」
「あら、新谷さん、それだけ恵梨香が好きなの?」
「そうかも~でも~ママ、そら~私も数回も食事誘われてそれなりに楽しかったの、そしてそのあくる日には必ず電話があるの、もちろん私はその都度、昨日はありがとうございましたと愛想を込めて電話の受け答えをしていたわ」
「まま、それは礼儀というもので当たり前になるが、それが?」
「それが、それから毎日、朝と昼に2回も電話がくるの、ある時にたまたま私が電話にでらなかったの、そして次の電話で怒ったように「なにをしていた!」と自分の女にいうような命令口調になったの…」
「でもまだ恵梨香は新谷さんとはセックスもしていないのでしょう?。もし関係があれば男ってもっと横柄になるものよ…」
「そう、それでも私は愛想よく受け答えをしていたの。その電話も一昔前の台詞で「1日に2回は恵梨香の声を聞きたい」というものに、ママ私はどう答えたらいいの?、そんな内容も伝達事項もない電話にこちらが毎回愛想よくするのに疲れたの。それで私は新谷さんからの誘いのすべてを断ったの」
「そうよね~新谷さんは恵梨香に御馳走やプレゼントをしているからどうしても上から目線になるのよね~それにこちらの気分も体調も無視して電話で毎回愛想よくするというのも辛いわね。でも、結局のところ恵梨香がそんな男とセックスの関係にならなくてよかったじゃないの?」

ママの幸子は新谷に電話をしてその事情を話してはいたが、新谷はその意味がわからず怒りながら、
「そんな馬鹿な、それならなぜ私の食事の誘いに乗ったのだ、それなら食い逃げになる」
「新谷さん、落ち着いて、恵梨香との食事は新谷さんもそれなりに楽しかったはずよ、それに恵梨香も楽しかったといっているのよ、でもね…人にはそれぞれ自分の時間というのもあるの、たしかに新谷さんは1日2回の愛の電話が愛の証と感じているようだけど、それは相手の事情を無視した考えで女には迷惑にもなるのよ」
「しかし…それならもう電話をしてほしくないといえばいいのに…」
「そこはそこで恵梨香は新谷さんに恥をかかさないようにしていたようよ」

こうして新谷は恵梨香への電話をしないばかりか店にも顔をださなくなった。恵梨香はママに、
「すいません、私のために大事な常連客を失って…」
「何をいっているの、この店は女を困らせる客はいらないの」
「あの新谷さんはまじめ一本で来た医師だから、こういうお遊びの恋愛には慣れていなかったのかも?」

その話を聞いていたマスターの音吉は、
「いやいや、たいていの男というのは女に御馳走をした、プレゼントをしたという優越感で生きているようなものだ。それが知らぬ間に「俺の自由になる女」だと錯覚するものだが、あの新谷さんは恵梨香とセックスするまでに被っていた猫を脱ぎ棄てた慌てものになる」

そこで恵梨香が、
「あらら、マスターはやっぱり男の味方なの?」
「いゃいゃ、私もママもあの新谷さんはもっと大人だと思っていたから交際を注意していなかった」
「あら、マスターは大人なの?それならなぜ?私の愛のメールに返事をしてくれないの?」
「いややや、私はそれは嬉しいが、そんな恵梨香を満足させるテクニックを私は持ち合わせていないからだ!」
「れれれ、それは私の過去の医師との不倫のことをいっているの?私はそんなにアバズレ女のように遊んではいません!」
「いゃいゃ、それとこれとはまったく意味が違う」
「でも私と妻子持ちの新谷さんとの恋愛を許すというなら私と独身のマスターとの恋も許してほしい…」

そこでママの幸子が、
「あらら、恵梨香はマスターが好きなの?」
「はい、マスターの気を引くためにあの新谷さんとお付き合いしていたの…それなのにそのお付き合いを許すなんて私にすれば侮辱じゃん!」
「そうよね~その責任をマスターは取るべきだと私も思います、マスター」
「しかし、そうなればやはりピエロはあの新谷さんになるが…」
「そう、マスターその通りよ、女の愛の計算は複雑怪奇なものよ」

マスターの音吉はあの新谷に悪いことをしたと思っていた。その夜、店が終わったころにママから電話で、
「もしもし、店を閉めました。本日も売り上げは快調です」
「はい、それはお疲れさまでした」
「そうそう、あれから恵梨香と色々話し合いましたが、その結論としては今夜恵梨香をマスターの部屋に派遣することになりました。どうかよろしくお願いします」
そこで電話はプチリと切れたと同時に、玄関のチャイムが鳴った。そこには恵梨香が笑顔で立っていた。

       

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ハート1~78話は↑の「記事一論」からお入りください。

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新電子書籍…このブログの記事をまとめた無料の書籍になります。

星「伏見稲荷大社の物語・嵯峨天皇と稲荷神社 73話…更新随時」

http://p.booklog.jp/book/108339/read

ハート関連…京都歴史裏のコラム

 星「京都歴史裏のコラム・吉祥院天満宮・政所公園の白狐、北政所御墳墓、吉祥院稲荷・キュウリの糠漬け」

http://plaza.rakuten.co.jp/kyoto24/diary/201607090000/

 

 星京聯、破産手続きへ、運転手・京聯タクシー倒産、160名解雇・(京聯自動車が破綻、8月29日)

http://plaza.rakuten.co.jp/kyoto24/diary/201504020000/?scid=su_369

ハート無料の電子書籍 長編小説「トラック3姉妹・ダンプ姉ちゃん理絵」...1部(31話) http://p.booklog.jp/book/103886/read
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最終更新日  2017年01月25日 06時46分02秒
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