中国の物価は高い？安い？
お米５kgの値段が３００円、社員食堂のランチが９０円、タクシーの初乗りが１２０円(※大連の場合)･･･日本や欧米に比べて、まだまだずっと安いはずの中国の物価。それでも、｢中国の物価は先進国並み｣という調査結果があります。２００５年６月に発表された、世界の都市物価ランキング(リンク)。全世界１４４都市を対象に、スイスのコンサルティング会社が行った調査によれば、１位が東京、２位が大阪、３位ロンドン、４位モスクワ、５位ソウル･･･と続き、１３位がニューヨーク(全米で一番物価高！)、という数字が出ました。当調査によると、中国の都市では、香港が９位、北京が１９位と、ニューヨークとあまり変わらない順位にランクインしています(ちなみに上海が３０位)。これは、海外駐在員の生活コストを前提にした調査なので、どうしても、一般庶民の生活実感とはかけ離れてしまうようです。とっても庶民な私の目からみると、香港はともかく、北京の物価がニューヨーク並みとはどうしても思えません。例えば、私は今年５月にニューヨーク、１１月に北京と香港に行きましたが、各都市の物価を円換算するとこんな感じでした。【ホテル】(４つ星クラス)ニューヨーク 19,360円 (Radio City Apartment、161.33米ドル)香港 14,500円 (Ramada Hotel Hong Kong、905.9香港ドル)北京 7,470円 (River view hotel、498元)【簡単な朝食】ニューヨーク 780円 (パンケーキ＆ベーコン＋コーヒー、6.5米ドル)香港 460円 (朝粥＋饅頭＋お茶、28.5香港ドル)北京 225円 (朝食食べ放題,15元)【ディナー】ニューヨーク 3,960円 (イタリアン、33米ドル/人)※チップ込み香港 2,370円 (インド料理、148香港ドル/人)北京 630円 (四川料理,42元/人)【地下鉄】(約7～8kmの移動)ニューヨーク 240円 (2米ドル)香港 176円 (11香港ドル)北京 45円 (3元)注）１米ドル＝１２０円、１香港ドル＝１６円、１元＝１５円で計算上にみるように、私の生活実感からみた北京の物価は、どう考えてもニューヨークの３分の１かそれ以下。もっとも、大手企業の海外駐在員は地下鉄とか乗らないんでしょうし、中国の国産製品だけじゃ満足できないでしょうし･･･｢北京の物価はニューヨーク並み｣という数字が出てくるのは、彼らの求める生活水準で考えるからなんでしょうね(関連リンク)。あと言うと、同じ中国でも、都市や地域によって、物価水準は恐ろしく差があります。例えば、ここ大連の物価について言うと、・広東省、上海、北京から来たの人間は、口を揃えて、｢大連は物価が安い！｣と絶賛する。・逆に、東北地方の他の地域から来た人間は、口を揃えて、｢大連の物価はむちゃ高い！｣と文句を言う。いま中国で一番物価、というか生活コストが安いのは、南西部・北西部の農村地域かもしれません。そこでは、未だに貨幣経済が十分浸透していない地域が多く、人々が信じ難いほどの低コストで生活しています。先日、中国の最貧地域の一つといわれる貴州省(南西部の省)のドキュメンタリー番組を見ましたが、そこでは、一日働いて賃金１０元(１５０円)もらえれば御の字で、その収入で１家３人が暮らしていると言っていました。中国は広い！･･･もっとも、そういう所に駐在員など来ないから、物価ランキングにも出てこないわけですね。
出産・子育て
ファッション
美容・コスメ
健康・ダイエット
生活・インテリア
料理・食べ物
ドリンク・お酒
ペット
趣味・ゲーム
映画・ＴＶ
音楽
読書・コミック
旅行・海外情報
園芸
スポーツ
アウトドア・釣り
車・バイク
パソコン・家電
そのほか
すべてのジャンル
