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水彩画紀行  スペイン巡礼路 ポルトガル 上海、蘇州   カスピ海沿岸からアンデスの国々まで

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テーマ:旅の写真(3462)
カテゴリ:水彩画紀行
SANY9539.JPG


長い間、一度、小説を書いてみたいと思っていた。

そして井上光晴の「小説入門」を読んだ

彼は、全国、数ヶ所に「文学伝習所」なるものを設け小説を指導。


さまざまな職業の人々に、たとえば「血」とか「市場」とか言うモチーフで、

50枚の小説の書き出しを書けと課題を出し、その作品を討議し添削した。


夜は酒場で文学を語りあうと言うユニークなかたちで小説を教えていた。



炭鉱の鉱夫などが書いた作品が、とても生々しくどれも素晴らしかった。

小説は,深い実体験に裏打ちされることが必要と痛感した。

まず、私の脳の中身が小説を書くに値するかを吟味せざるをえない。


さて小説の名文として心に残っている文章がふたつある。

ひとつは、三浦哲郎が芥川賞をとった「忍ぶ川」の名文。


恋人志乃を生まれ故郷の北国へ連れて帰り、家族に紹介したあと、

初夜を迎えるときの妖しく美しいたった一行。


「志乃は精巧にできた人形で、私は拙い人形使いだった。」


どんな長い表現より、この一行の方が、より多くのことを物語っている。


最近の若い人も、うまい描写をすると感心したのが石田衣良の「娼年」。


この夏、この小説を読みながら竹芝桟橋から南の海へ絵を描きにいった。


今回の式根島には、深夜出発して、明け方、島に到着する。

出航直後、お台場の夜景が美しかった。

さて、川端康成が越後湯沢で書いたと言う名文は、


「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。

夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。」



今回の式根島の旅を、それに習って表現すると


「甲板で長い夜をあかすと、そこは南国であった。

海の底が深く透明だった。桟橋に船が止まった。」


遠い光のきらめき


昼は海辺で「 Mid blue」という若者グループとバーベキューし、

夜は、みんなで海辺の広大な露天風呂や花火を楽しんだ。

夏の海の楽しい思い出を裸婦で表現すると、こんな絵になった。

夏の思い出



たくさんの深く碧い入り江があり、透明な碧い海を描いた。





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Last updated  2012/01/26 09:46:33 PM
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Re:小説入門と南国スケッチ紀行(09/07)   ピカさん65 さん
なかなか名文ですね。名文とは、言葉が少なければ少ないほどいいと聞きました。川端さんの長いトンネルは、私も大好きな一行です。
この行は、トンネルの色、寒さ、是から見える希望、不安、展開が好きです。

式根島思い切って大胆に描いていますね。岩肌が同じ色が気になります。とても気持ちが弾んでいる様がわかります。 (2009/09/08 08:24:18 AM)

Re:小説入門と南国スケッチ紀行(09/07)   rimin(リミン) さん
吟味していたら ずうっと書けません。
頭でなく心の叫びを‥出してくれぇ~、出してくれぇ~という叫びを、
紙に現わしてあげてはいかがでしょうか。
作品、お待ちしています。


(2009/09/08 09:38:27 AM)

Re:小説入門と南国スケッチ紀行(09/07)   jiq さん
世界を歩き、これまでの体験・人との繋がり・さらに深く鋭い眼をお持ちなんですから、闘牛の牛や式根の入り江、はたまたトップのブランコのように、タッチを駆使しての文章表現にも期待します! (2009/09/08 04:51:03 PM)

Re[1]:小説入門と南国スケッチ紀行(09/07)   水彩画人 俊介 さん
ピカさん65さん
>なかなか名文ですね。名文とは、言葉が少なければ少ないほどいいと聞きました。川端さんの長いトンネルは、私も大好きな一行です。
>この行は、トンネルの色、寒さ、是から見える希望、不安、展開が好きです。

>式根島思い切って大胆に描いていますね。岩肌が同じ色が気になります。とても気持ちが弾んでいる様がわかります。

  描く時に狙ったのは、透明な海の底にある岩や
  海草を、自然に表現することでした。
  実際の色合いを変えることによってようやく、
  満足する透明感がでたように思います。

(2009/09/10 10:09:21 PM)

Re[1]:小説入門と南国スケッチ紀行(09/07)   水彩画人 俊介 さん
rimin(リミン)さん
>吟味していたら ずうっと書けません。
>頭でなく心の叫びを‥出してくれぇ~、出してくれぇ~という叫びを、
>紙に現わしてあげてはいかがでしょうか。
>作品、お待ちしています。

  倉本聡さんは、誰かに書かされている気がすると
  言ってたけど、たしかに絵もひたすら没頭してる
  と、思いがけないところに達することがあり、2
  度と描けない絵が生まれることがありますね。
  ひたすら、とりあえず、書いてみることですね。
(2009/09/10 10:14:26 PM)

Re[1]:小説入門と南国スケッチ紀行(09/07)   水彩画人 俊介 さん
jiqさん
>世界を歩き、これまでの体験・人との繋がり・さらに深く鋭い眼をお持ちなんですから、闘牛の牛や式根の入り江、はたまたトップのブランコのように、タッチを駆使しての文章表現にも期待します!

  角川句会楽しそうですね。俳句のように短い
  文章は経験あるのですが、長文は未知の世界。
  試みてみます。
(2009/09/10 10:41:36 PM)


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