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つれづれなるままに―日本一学歴の高い掃除夫だった不具のブログ―

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2011.02.15
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カテゴリ:百人一詩
「芝生」   

谷川俊太郎
 
 
そして私はいつか
どこかから来て
不意にこの芝生の上に立っていた
なすべきことはすべて
私の細胞が記憶していた
だから私は人間の形をし
幸せについて語りさえしたのだ


---------------------

谷川俊太郎さんから1篇を選ぶのは大変難しい作業です。おそらく誰がやってもあれも、これもとなるでしょう。個人アンソロジーだけでも軽く100篇は超えそうです。

そのなかから、今回は短い詩を選んでみました。谷川さんはよくその相貌から「宇宙人」にたとえられますが、そこまでいかなくても、詩人には、どこか浮世離れしたイメージがあります。谷川さん自身の詩集の題名を借りれば『世間知ラズ』とでもいうのでしょうか。

不具は自称アスペルガーです。未診断なので医者がなんというかはわかりませんが、自閉的傾向があるのは間違いありません。社会的なコードより自分のコードで物を考えてしまう癖がなかなか抜けないため、いろいろ苦労しています。

失礼と語弊を承知で言えば、谷川さんの詩を読むと、『ことばあそびうた』のような詩集は別にしても、たいてい社会の現実と自己の認識との齟齬や乖離があり、それを言葉による知的な遊戯で埋めようとしているような、綱渡り的な危うさのなかに詩的言語が成立しているような、そういう印象を受けます。

勿論「社会と自己とのへだたり」は多かれ少なかれだれもが抱えている問題であり、程度の差異といえばそのとおりでしょう。だから、そういう日常の生活にストレスを感じている全ての人にとって、谷川俊太郎の詩はよき友、よき癒やし手となってくれるに違いありません。


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Last updated  2011.02.26 22:07:45
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