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つれづれなるままに―日本一学歴の高い掃除夫だった不具のブログ―

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2011.04.15
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カテゴリ:百人一詩
「ギヨーム・アポリネールの死」
トリスタン・ツァラ

    僕たちは何も知らない
  僕たちはその苦悩を何も知らない
寒冷の苦い季節が
     僕たちの筋肉に長い幾条かのすじを掘る
彼はむしろ勝利の喜びを好んだであろうが
  静かな悲しみの下で慎しく  檻のなかで
             何もなすことができない
   もし雪が空の高みに降っているならば
もし太陽が夜の間も僕たちを暖めるために
             この国に昇っているならば
  そして木々が梢の上に――ただひとつの涙を――
             懸けているならば
 もし鳥たちが僕たちの頭の上の静かな湖に
姿を映しだすために僕たちのなかにいるならば

       人は理解できるであろうに

   死がひとつの美しい長い旅であり
そして肉と骨の制約から解かれた休暇であることを

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インドを素通りしてヨーロッパへ。
フランスのシュールレアリスム詩人、ツァラの詩です。
表題からもわかるように、アポリネールの有名な作品へのオマージュになっています。

最後の二行が東洋的なので、それまでの表現を結論に至るプロセスと考えれば、シュールレアリスムに馴染みのない方にも比較的わかりやすいものでしょう。





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Last updated  2011.04.18 21:18:29
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