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つれづれなるままに―日本一学歴の高い掃除夫だった不具のブログ―

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2011.06.23
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カテゴリ:百人一詩
「ヨーロッパ」

マジシ・クネーネ

ヨーロッパよ、おまえの礎は
ごつごつした石の上に据えられている。
おまえの心臓は
砂漠のなかで干からびた蜘蛛の巣のようだ。

おまえの子供らは
わたしたちを恐怖で一ぱいにする
かれらはまるで
親たちの肉を貪る大毒蛇の子のようだ。

かつて わたしは作り話を信じていた。
かつて わたしはおまえが
乳の満ち溢れる乳房をもっていると信じていた。

祭司たちが予言をひき出す本とともに
おまえたちが突撃してくるのをわたしは見た。
森のなかで 一族の骨を噛み砕きながら
おまえが狼のように哮り鳴いているのを私は聞いた。

おまえの構想(ヴィジョン)の無慈悲さを私は知っている
おまえはドアを閉ざし
鋼鉄の花婿になることを選んだ。

おまえは 愛するために彼女を選んだのではない
だが 彼女だけが生き残ったので
彼女を沈黙に奉納した

おまえは 彼女から予言をひき出し
祭司たちを召喚した
おまえは盲人(めくら)をあざ笑った
だが おまえ自身こそ
この偉大な夜のなかであがく盲人だったのだ。

子供らは 火を受けついだ。
かれらは 空に火焔を吹き上げながら
眠っている人たちを焼き殺している。

太陽は何と言うだろう?
太陽は笑うだろう
なぜなら 太陽は久しく揺籃を焼きつくしてきたのだから。



---------------------

西洋では「愛」の生き方を掲げています。けれどもそのような生き方をしてきたわけではありません。西洋ほど、人を殺した文化はありませんね。機関銃やダイナマイトや原子爆弾をつくったのはどこの文化でしょうか。
                    引用『ブッダの教え 一日一話』p86


クネーネは南アフリカ共和国の詩人です。ずいぶん昔の話ですが、彼の言によると「日本は我々を殺している」そうです。
となると、最終連の「太陽」が何を暗示しているかは明らかです。

…では、そろそろ日本に帰りましょうか。


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Last updated  2011.07.01 22:52:56
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