|
カテゴリ:プライベート
約一年前のFB記事。この頃はドストエフスキーが来てた。今はパステルナークが来てる。一年に一回くらい、どうやら僕にはロシアが来るらしい。
原作マンガを読んでラストで落胆したので、三話まで見たドラマは途中で止めようかと思ったが、最後まで見てみるとなかなかよかった。 映像と現代に設定を変えてるおかげで、ドストエフスキーの原作とは離れた一作品として見ることができた。 9のハートを持ってる(数秘学)ソーニャを逆DVのようなすぐ拳が出る女性に変え、さらに共依存症の設定にした。 共依存でもなんでも独りで孤立して生きていくより、ひととつながりがあった方がいいという結末だけど、その上で主人公が自首するわけだから、一緒に生きていくと言ってもハートのつながりでしかなく、第三チャクラの意識から第二チャクラの意識に退行するわけではないのかもしれないところが、何故か漫画よりもドラマにはそこはかと感じられた。 重苦しいドラマだけど、1866年に書かれたドストエフスキーを2007年頃に日本に移し替えた漫画「罪と罰 A Falsified Romance」が2012年にWOWOWの連続ドラマWで、高良健吾主演でテレビドラマ化され放送されたらしいが、ほのかに「君の名は」に感じたようなハートの香りがドラマにはあった。 「君の名は」もほのかだが、ハートというのは時も空間も超えてひとつになるというスピリチュアルハートのスペースを感じれたのが2016年的だった。 重苦しいドラマであり、やっぱりラストは消化不良だけれど、よく頑張っていると思う。 最近のだと思ったが2012年のものだったのか。 僕はアマゾンプライムビデオで見た。ネットを探せば無料動画がたくさんある。 スヴィドリガイロフの須藤がいい。 カラマーゾフのフョードル親父と混ぜ合わせたような役柄で、主人公は父殺しをせずに、「あんたは俺の父親でもないし、俺はあんたの母親でもない」と決別した所が良い。 ほんとうはお母さんを殺したかった・・というところもいい。 お母さんに飲み込まれ窒息してしまうことから逃れるタイプのひとは、必然的に大地や世界と触れ合えない。 ジョン・レノンのプライマル・セラピー後の歌「マザー」のように泣き叫ぶラストがいい。 ドストエフスキーの罪と罰をアダルトチルドレンの問題に矮小化した作品だが、そう思えばなかなかの作品だ。 沈黙で話題のマーティン・スコッシぃの「タクシードライバー」も罪と罰しているが、あれはさすがにもう少し普遍的だった。 我々は別に大地から生まれてきたわけではない。 僕はドストエフスキーの登場人物たちの名前が好きで、スヴィドリガイロフなんて、なんてすばらしい響きだろう。 今夜はあやかってストロガノフを食べようかしら。セミョーン・ザハールイチ・マルメラードフのことを考えながら。あるいは、ポルフィーリー・ペトローヴィチか、ドミートリィ・プロコーフィチ・ウラズミーヒンのことか。いやいややっぱりアルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフのことかなあ。でもご飯がまずくなりそう。 ロシアのDVD白痴 を見たいのだけれど、中古で21980円もする。誰かクリスマスプレゼントにでもくれないかなあ。460分ある超大作だからお正月は、レフ・ニコラエヴィチ・ムイシュキンやナスターシャ・フィリポヴナ・バラシュコーヴァやパルフョン・セミョーノヴィチ・ロゴージン漬けになるだろうけれど、冬までにこの熱病は収まってるかなあ。2017年2月24日 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018.02.23 16:23:10
コメント(0) | コメントを書く
[プライベート] カテゴリの最新記事
|
|