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カテゴリ:想うこと
ものすごく期待していたジェシカ・ジョーンズのシーズン2。
全作品女性監督ということで、趣が違う印象。残虐シーンはすくなく、感性に訴える。 観賞後、なんとなく心に残り、幸薄いジェシカの幸せを願う。 ジェシカ以上に、スーパーパワーを持った母親が出てきて、物語は思いがけず、母娘の絆がテーマか? 虐待ママに育てられた幼馴染の親友パッツィーと、孤児だったジェシカの友情も試され、探偵事務所の相棒マイケルとの間にもヒビが入る。 パッツィーもマイケルも自分に持っていない(能)力を求めている。 から、第2チャクラの親密なつながりよりも、第3チャクラの野心を優先する。 母と娘のDNAのつながりは断ちがたく、自分で選んだわけではない偶然の環境から発生したつながりはあやうく、壊れやすい。 たまたま養育先で出会ったパッツィーや、たまたま隣近所だったマイケルとの関係は終わらせ、ためらいながらも、自ら父子家庭のボーイフレンドとの家族的つながりを選ぶかのようなラストシーンがほほえましい。 なんてったてハードボイルドなジェシカが、食卓を囲むシーンで終わるのだから。 彼だって元犯罪者だし、子持ちのメキシコ人だ。ハンサムだけど、そんなにパッとしてるわけではない。 ただ売れてないけれど、アーティストで、自分にあるささやかな才能につながって実現しようと努力している。 探偵の才能もないのに探偵になりたがるマイケルや、スーパーパワーを欲しがるパッツィーよりも、謙虚でくつろいでいる。 怪物母との血の絆を、どうしようもなく選択してしまうアダルトチルドレンの幼子のようなジェシカ。 母の怪力で殴られても、母を捨てられない顔が痛ましい。 赤く腫れている。 しかし、最後に母から認められ、見捨てられた傷は癒され再生したのかも。 普段なら孤独を選ぶジェシカが、自分からつながりを求めて、ボーイフレンドの家を訪ねる。 今日はどんな正義をふるったのかと聞かれて、 さっき酒屋で強盗に遭って、酒瓶を投げて気絶させたことを報告する。 その程度の怪力とジャンプ力しかないのだけれど、ひとと違うスーパーパワーの持ち主であることに折り合いをつけたかのようだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018.03.22 16:56:50
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